渡邉寧久

渡邉寧久

最近の記事

大人バックパッカー(その32)グーグルマップで楽しむ”ミステリー・バス”

 行きたい場所に行くために海外の都市で市バスに乗ることに、ためらった時代がありました。目的の場所にそもそも行くのかわからない。市バスの中で車掌に英語で聞いたことがありましたが、わからない、と首を横に振られたことがあります。  市バスを乗りこなすことができると、旅の楽しみはうんと広がります。現地の生活者のように手軽にどこへでも行けるからです。  今は行く先がわからなくても、とりあえず飛び乗ることができます。ミステリー・トレインならぬ“ミステリー・バス”です。車窓を流れる初めて

    • 大人バックパッカー(その31)空港を出たらまず向かうところ。出発ロビー。

      空港の出国ゲートを出たら、大抵の人は宿泊先への移動を考えます。早く異国へ飛び出したいところでしょう。当たり前です。 私は違います。初めて訪れた空港であれば、到着ロビーをぐるりと見渡してから出発ロビーへと移動します。このことはどんなガイドブックでも書かれていません(多分)。 出発ロビーに行って、何をするのか? そこの安全性、快適性を確認するのです。 空港は基本、安全な場所です。空調は管理され、飲食店もたくさんあり、水もあり、トイレも整備されています。旅のさなかの、いざというと

      • 大人バックパッカー(その30)テーブルに荷物を置いた離席は危険

        以前、旅先でこんなことがありました。日本と同じような感覚で、ここは自分の席、という意思表示のため雑誌を置き、トイレに離れたことがあります。戻ってきたら、店のスタッフが片付けようとしていました。忘れ物として扱われていたのです。 日本でファミレスを利用する際、ドリンクバーを頼むことがあります。たいていの人が、荷物を置いたまま離席しますし、なかにはスマホをテーブルに置きっぱなしの人も見かけます。最近は店内に、荷物を置いたまま席を離れないでください、という注意書きが張られていたりし

        • 大人バックパッカー(その29)荷物を自分自身に紐づけする。

          旅の荷物は、2つにしています。大きいものと小さなもの。昔はリュックを背負って歩いていましたので、大きなリュックと、小さな肩掛けバック、という取り合わせでした。 ちなみにバックパッカーとは日本語のリュックサックのことで、決して貧乏旅行やきつい旅行を意味することではありません。荷物を背負って歩く旅のことです。 最近は、ガラガラと仕事サイズのリュック。1900円で買えるウォークマンのリュックを使います。 昔はパスポートを、首からかける布袋に入れ、体の内側にかけていました。 大きな

        大人バックパッカー(その32)グーグルマップで楽しむ”ミステリー・バス”

        • 大人バックパッカー(その31)空港を出たらまず向かうところ。出発ロビー。

        • 大人バックパッカー(その30)テーブルに荷物を置いた離席は危険

        • 大人バックパッカー(その29)荷物を自分自身に紐づけする。

          大人バックパッカー(その28)エアラインに荷物は預けない。そのメリ&デメリ。

          旅をする際、機内に持ち運べる程度の大きさの荷造りにしますので、私はエアラインに荷物は預けません。預けないことによるデメリットは、あれこれ考えましたが思いつきません。 預けないことによるメリットは、いくつか列挙できます。 まず、荷物がなくなることがない。これは時々、あり得ることです。とんでもない国へ、自分の荷物だけが旅してしまうということ。最近は追跡用のタグをつけておけば荷物のありかが分かるようですが、手元に戻るまでの手続きに費やされる時間、数日かかれば、それだけ旅が余計なこ

          大人バックパッカー(その28)エアラインに荷物は預けない。そのメリ&デメリ。

          大人バックパッカー(その27)有料トイレの相場とトイレの管理人。

          日本では無料が当たり前の公衆トイレですが、有料の国はあります。タイはバンコクの王宮近くを流れるチャオプラヤー川のたもとにはトレイがあります。使用料は5バーツ、約20円弱です。 日本の遊園地の入り口にあるような三本ほどの鉄の棒が回転する仕組みで、料金入れに5バーツ硬貨を入れると、中へと進むことができます。大をしようが、小で済まそうが同じ料金ですので、自分の体調に相談し、きっちりとトイレを使いこなすことが肝心です。 ベトナムはハノイの中心地にホアンキエム湖があります。その周囲は

          大人バックパッカー(その27)有料トイレの相場とトイレの管理人。

          大人バックパッカー(その26)トイレの場所を頭にレイアウトする。

          トラブル事例の確認と同時に私がガイドブックに頼っているのはトイレの位置情報です。 旅先では、日本にいるときのようにコンビニで用が足せるとか(東南アジアのコンビニは、トイレの貸し出しをしていません)、どこにデパートがあるとか、地下鉄の駅にはトレイがあるとか、そういうトイレ情報を持ち合わせていません。いわゆる、白地図です。 トイレがどこにあるのかどうかを知ることは、旅をする上で重要です。急な尿意より、急な便意に襲われることが多々あるからです。旅に出て、お腹を壊さない人はいるかと

          大人バックパッカー(その26)トイレの場所を頭にレイアウトする。

          大人バックパッカー(その25)ガイドブックでトラブル事例を確認する。

          旅先のたいていの情報は今、スマホで手に入ります。ですが、ガイドブックは必要です。私は必ずガイドブック「地球の歩き方」を持っていきます(ほとんど開くこともなく旅する場合もありますが)。 タイのバンコクであれば、一切ガイドブックを見ることなく、スワンナプーム国際空港からバンコク市内まで、電車を乗り換えて行くことができます。荷物も持たず、パスポートと現金、クレジットカードがあれば、バンコクは歩けます。着換えなどもどこに行けば変えるかもわかります。以前宿泊したホテルを予約していれば、

          大人バックパッカー(その25)ガイドブックでトラブル事例を確認する。

          大人バックパッカー(その24)カンボジアのビザは空港取得で。

          タイ、カンボジア、ベトナムの中で、旅行者としてビザが必要な国はカンボジアだけです。タイやベトナムは、滞在期間の設定はありますが、それを超えない範囲の旅程であればビザは不要です。 ガイドブックには、懇切丁寧にビザの取得方法が書き記されています。そしてその最後に大抵はこう記してあります。現地でも取れますが、日本で取っていた方が安心できます、といった風に。 ネットで取る方法もあるようですが、私が以前試したのは、東京・青山にあるカンボジア大使館に出向き、ビザを取得するという方法です

          大人バックパッカー(その24)カンボジアのビザは空港取得で。

          大人バックパッカー(その23)ビジネスクラスに乗るということ。

          バックパッカーにビジネスクラス、というアンビバレンツな取り合わせ。 バックパッカーを気取るならビジネスクラスは使わないだろう!と突っ込まれそうですが、私もそう思いますし、40代まではずっとエコノミークラスでした(そのころ、格安エアラインは存在さえしていませんでした)。 初めてビジネスクラスに乗ったのは50歳の旅のときでした。 40代の最後に私はがんになりました。食道がんです。なかなか厄介な部位にできたもんだなぁ、とネットで食道がんを検索しながら思いました。運よく初期で、手術

          大人バックパッカー(その23)ビジネスクラスに乗るということ。

          大人バックパッカー(その22)格安エアラインを使いこなす

          以前、格安エアラインで台湾へ行ったことがあります。一番先頭の座席を予約しました。足元のスペースがほかの席より多少披露目に設計されています。飛行時間は3時間と少し。快適でした。料金は3万円弱。成田空港から乗りました。多少、ターミナルから歩きましたが、旅に歩きはつきものです。 私は缶ビールを買い込んで乗りました。いつも旅先にはミックスナッツとしょうゆ味のせんべいを持っていくので、お腹が減ればそれを食べればしのげます。 搭乗後、食事が頼めるシステムでしたが、メニューは、いわゆる

          大人バックパッカー(その22)格安エアラインを使いこなす

          大人バックパッカー(その21)マイレージのご褒美を丸ごといただく。

          エアラインとカード会社の提携カードを普段使いにすると、マイレージがたまります。 私は、ANAアメックスのカードに、普段の消費を集中させています。セブンイレブンでの買い物も、光熱費も、新聞代の引き落としも。すべてがマイレージに加算されているのかはわかりませんが、月々3000~4000マイルがたまっています。年間で4万~5万。近場の海外にタダでいけます。 旅をする人、したい人には、エアラインのクレジットカードを持つことをお勧めします。 私のカードは、ANAアメックスのブラックカ

          大人バックパッカー(その21)マイレージのご褒美を丸ごといただく。

          大人バックパッカー(その20)予約もスマホ、迷ったらスマホ。旅はスマホから始まる。

          アプリの先に旅があります。 その昔、旅に出ることは一仕事でした。準備をすることが面倒臭く旅をしない、という理由が成立するほど、今にして思えば手間がかかりました。 まずは旅行代理店に行き、エアラインを予約するところから旅は始まります。大手旅行代理店を利用できるほど予算に余裕がない。ガイドブックに広告が出ている中小の旅行代理店を探し足を運びます。 その旅行代理店がどれくらいきちんと仕事をするのか、信頼性があるのか、という評価は、ネットに評判があふれている今とは違い、何もありま

          大人バックパッカー(その20)予約もスマホ、迷ったらスマホ。旅はスマホから始まる。

          大人バックパッカー(その19)なぜアジアの南の国を旅するのか。

          2022年12月29日午前7時、成田国際空港着。旅は終わりましたが、しばらく旅に関する原稿を書きます。 今回は、「なぜ南の国を旅するのか」。 タイを旅をとっかかりにその周辺でいえばカンボジア、ベトナム、ラオス、マレーシア、シンガポール、スリランカ、インド、ブータンをこれまで旅しました。1度だけの国もあれば、20数回訪れている場所もあります。 私がこのような南の国を選ぶ理由はいくつかありますが、最も大きな理由は冬(乾季)でも寒くないこと(昨日まで旅していましたベトナムのハ

          大人バックパッカー(その19)なぜアジアの南の国を旅するのか。

          大人バックパッカー(その18)旅仕舞い、いよいよ。ラストデー、ハノイ

          2022年12月28日午前10時ハノイ時間、記す。 ホテルの部屋にいます。 夕べは、その前日の35時間鉄道の旅が立ったのか早寝。といっても午後11時過ぎですが。夜中に一度目が覚めましたが、次に気づいたのは朝8時半。慌てて飛び起きて、歯を磨いて、着かえて、近くのホアンキエム湖へ散歩へ。 東京で言えば、上野の不忍の池という感じの位置づけでしょうか(若干違いますが)。街のまん真ん中にあり、周囲を交通量の多い道路がぐるり。早朝は太極拳やご婦人のダンス団体が踊ったりしていますが(昨日

          大人バックパッカー(その18)旅仕舞い、いよいよ。ラストデー、ハノイ

          大人バックパッカー(その17)ハノイに到着。からのカジノに没。140ドル溶ける。

          2022年12月27日15時35分 ハノイ時間記す。 いやぁ、くたびれたくたびれた。 旅先で、8時間、遊技に没頭してしまっいました。 けさ7時半から先ほど午後3時半まで。ハノイのホテルにあるカジノに沈没していました。 8時間も没してれば、当然です、負けました、140ドル。一時280ドルまで勝っていたのに、勝負事は止め時が難しい。 それでも、クロワッサンのサンドイッチ(チーズのハム)とソーセージを巻いたパン、生ビールも4杯飲みましたので、ちょっと高い昼ご飯をいただいたと思う

          大人バックパッカー(その17)ハノイに到着。からのカジノに没。140ドル溶ける。