父の事

私の父の口癖は、「人生塞翁が馬」
色々な出会いと助けを貰い、そして自らの人生を果敢に切り開いた苦労人。
昭和13年生まれの次男。
3才で父親は戦死。11才で母親を病気で亡くし、そこから年子の兄とリヤカーを引いて、家業の酒屋を助け、高校卒業と同時に都会の親戚を頼り居候しながら県庁に就職。
公務員として働きながら自力で夜間大学に通い、土木学の国家資格を取得し80才になるまで働きました。
幼少時に父親を亡くしているので、自ら父親像を描くのは苦労したのでは?と思われます。
兄と私を大変愛してくれました。
溺愛と言う方がしっくりくるのかも。
ただその一方で、導火線が短く怒りっぽい。
少々飲酒量が多いのでは?
と思う事も度々ありました。
人前に出るのが好きで目立ちたがり。
背が高くてハンサムな父です。
そんな父に異変が起こったのは80才を過ぎて、完全に仕事から引退をした数ヶ月後。
同じ事を何度も聞く。
さっき聞いた事が「初耳だ!」と驚く。
そんないわゆる認知症の症状が出始めました。

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