母の事(その①)

母は昭和20年8月、終戦間際に生まれました。
非嫡出子ではありましたが、祖父母や母親の愛情を受け、何不自由ない生活を送っていたようです。
高校を卒業し、地元の信用金庫へ就職した後にお見合い結婚しました。
長男が一才になった頃、実母が脳溢血で急死。マイカーを持っていなかった為、タクシーで2時間かけて実家にかけつけたものの、死に目には会えませんでした。
父曰く、「実母の死をきっかけに、朗らかだった妻が変わってしまった」と。
自宅に帰宅後も夜中にしくしく泣き、育児はもちろん日常生活を送る事が出来なくなってしまった。
精神病院に入院させざるをえなかったと。

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