ヒトラー最期の12日間

今更言うまでもないがMADのネタになってるココの中の約4分間の場面、ヒトラーが言う
「4人だけ残れ、カイテル・ヨードル・クレープス・ブルクドルフ」
それと当時、宣伝大臣だったヨーゼフ・ゲッペルスも何故か居た
開口一番ヒトラーが瞬間湯沸かし器の如く怒鳴りつける
「何で言う事聞かんかったんじゃ!シュタイナーが居ったらこんな事にならんかったちゅうねん!わいの命令に従わんて何考えとんじゃ!この結果こうなってるやんけ!お前らは誰の味方やねん!」
更にヒトラーの捲し立ては続く。
「軍も、SSも嘘八百やんけ!皆で嘘つきよって、お前ら卑怯もんやんけ!」
(MADではここで「大嫌いだ!」「バーカ!」と言ってるが凡そあってる)
それに対してブルクドルフは
「そんな酷いこと言わんでもええんちゃいまっか?侮辱だっせ!」
それに対してヒトラーは
「おまんらは、卑怯もん!裏切りもん!失敗した張本人やんけ!」
それに対しブルクドルフは食い下がりつつ
「総統閣下、それはあんまりちゃいまっか?」
それに対してヒトラーは
「うちの将軍はドイツ軍の屑やんけ!」
そう言って机に二色鉛筆二本をぶん投げて
「あほんだら!」(MADでは「ちくしょうめ!」と叫ぶこの点も凡そ合ってる)
更にヒトラーは
「おどれら士官ガッコで何習うたんや!ナイフとフォークの持ち方け?いっつもいっつもわいの計画ガン無視しよってからに。そのたんびに二の足ふんどるやんけ!スターリンみたいに高位将校を全員粛清、わいもしたったら良かったわ!」
そこでやっと落ち着いたのか椅子に腰かけヒトラーが続ける。
「わいはガッコも行かんと、独学と叩き上げでヨーロッパ制覇したんやで!せやけど何や!おまんらドイツ人全員コケにしとるやんけ!最大の裏切りやど!せやけど、裏切ったもんは自分の血ぃでこのケツ拭かなあかんのやど!その血ぃにおぼれてまうんや!」
その怒りが収まったのか落胆したヒトラーは
「もうだぁれもわいの命令なんぞ聴き入れんやろ。この状況でわいはもう指揮命令する事があかんくなってもた!もう仕舞いや!もうこの戦争は負けや!せやけどこれだけは言うとくけどなぁ、わいがベルリン離れるんやったら自分でテッポ(鉄砲)でどたま(頭)ぶち抜くわ!もぉ好きにしたらええ!」
この考え方を現代に当て嵌めると、ブラック企業のワンマン社長の理屈と差異は無いと思っている。結果社畜に当たり散らし、鉄拳制裁も厭わず
「もぉ、アカン!倒産や!」
と言ってる事が全く同じ。この時代のドイツ軍は「上意下達」今で言うなら繰り言になるがワンマン経営者の考え方そのもの。
当時のヒトラー自身、ワンマン社長の思考と大差はない。最終的には滅茶苦茶な指示を出しまくり、上官が幾ら
「このままじゃ一般市民は皆殺しにされまっせ!」
と進言しても聞く耳持たず
「弱いもんは死んで当然や!生き残った奴はラッキーな奴っちゃ!」
等と形振り構わず無茶ぶりを言う始末。虚言、妄想は一層ひどくなり
信奉していたヒムラ―にも裏切られ、また瞬間湯沸かし器の様なブチ切れ。
「ヒムラ―おまんもか!最大の裏切りや!フェーゲラインを呼べ!」
と言ってオットー・ギュンシェに命令するも行方不明
再びヒトラーに呼び出され
「フェーゲラインは見つかったんけ?」
と訊くも
「有っちゃこっちゃ探し回ってまっけど、全然居場所が判りまへん」
と言ったその直後に、ヒトラーが又もや瞬間湯沸かし器の如く怒鳴り散らす。
「あいつはヒムラ―の下で務めてた奴っちゃ、そやさけぇあいつを銃殺したるんや!フェーゲラインを探し出さんかぇ!フェーゲラインや!フェーゲラインや!」 
後にフェーゲラインが見つかり、逮捕され、銃殺される。
もうソ連軍はベルリン市内中心地まで来ており、ドイツ軍の兵力は正に
「蛇に睨まれた蛙」状態。ここで停戦宣告を出す。
最後はドイツの完全敗北をするのだが、ヒトラーは自分の欲するままにその欲望を満たすべく、多くの人たちを巻き込み死に追いやり「独裁者」として
最期は秘書のエヴァ・ブラウンと結婚宣言をし、予告通りに二人で自死を遂げる。ヒトラーは毒薬を服毒し銃で予告通りに頭部を撃って自死。妻エヴァは服毒で自死する。事前に上官たちには自死後は直ちに荼毘に付して欲しいと願い出てたので地下壕から遺体を持ち出し、窪みにガソリンを撒き遺体を其処に安置し上からガソリンをかけ火を放ち荼毘に付す。
後にゲッペルス一家は子供たちに睡眠薬と毒薬を与え、夫妻はヒトラーと同じくして自らを拳銃で自死を遂げ、同じように窪みにガソリンを撒き、遺体の上にガソリンを撒き、荼毘に付される。
ざっくりと解説したがよりリアル感を出すために会話を「大阪(河内)弁で
翻訳」した。ヒトラーの最後の12日間。終始おどろおどろしい場面があちこちに散りばめられた作品でもある。この映画に出たリアルな登場人物は、今でも老後を送っていたり21世紀に鬼籍入りしている人がちらほらと見られる。
ヒトラーの演説方法は今の選挙演説などで活かされているプラスの面もあり決してマイナスな面ばかりではない事をここに記したい。
                      2024年5月2日
                      坂本豆廼丞筆 

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