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中学受験に失敗した息子が東大に現役合格しました。②

私は常々、子供に残せる唯一の財産は「教育」だと思っています。だからと言って私自身は“教育ママ”というタイプではありません。
たとえ親がいくら口を酸っぱくして「勉強しなさい」と言ったところで、子どもは聞く耳を持たないし、ますます反発するのではないでしょうか。しかし、もし子ども自身が色々なことに興味を持ち、自分の進路をしっかりと考え、自ら努力する自己教育力に優れているならば、放っておいても一人で勉強するものです。現に私は息子が中学生あたりから「勉強しなさい」と言った記憶がありません。

当然ながら、子育ての過程に紆余曲折は多々ありました。息子は中学受験に失敗しました。大病もしました。警察沙汰もありました。そんな苦悩と挫折を経験しながらも、自分で道を切り拓き、1年前には東京大学に地方から現役で合格、進学しました。

東大に入ったからと言って、もちろんそれがゴールではありません。今はサークル活動やバイトに充実した毎日を送っていますが、入学してからも挫折はありました。
きっとこの先も、挫折や壁が立ちはだかり、いろいろな困難が待っているでしょうが、息子はきっと自分の力で克服していくだろうと信じています。それが自己教育力の大いなる力です。

身内には東大出身や同学歴の人間はおらず、夫は高卒、母親の私は地元大学出身。東大なんて「ドラゴン桜」のドラマで見るくらいでひと握りの天才ばかりが集う無縁の世界だと思っていました。
ですが、そんな親でも子どもを東大に入学させることができました。
息子を見ていると、
「そうか、勉強が苦じゃなくて楽しいんだな」と感じることがあります。
嫌々受験勉強をし、大学に入った途端糸の切れた凧のように遊び呆けた私達とは違い、彼らは幅広く興味を持ち、知らないことはすぐ調べ学識を深めることが日常の当たり前になっている気がします。
そんな息子の成長過程を振り返りながら、子育ての楽しさや喜び、そして親の思い通りにならない難しさを子育て世代の方達と共有できたら幸いです。

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