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わたしの幼少期を思い出してみると

保育所の頃から
時計が読めたり字が読めたり

わりかし同級生よりも
色んなことに秀でてできていたイメージがある

4歳からピアノとエレクトーンを習い始め

その後は、水泳やそろばんも習った

走るのも速く、勉強もできた

何をしても目立った存在だった

「○〇ちゃんはいいよね。いつも1番で。」

その当時、小学校3年生だった時、
親友だった友達の手紙に書いてあった言葉だ

今でもこの手紙を読んだ時のことを覚えている

わたしはわたしで努力はしていた

毎日エレクトーンとピアノの練習に2時間

夜はそろばんの練習もした

毎朝、起きてから近所を走り
それから学校へ行っていた

何も努力せずにできていたわけではない

でも、周りからは

できている結果しか見えていない

結果しか褒めてもらえない

いつしか、わたしは1番でなければ

価値がない存在だということを認識しだした

1番でい続けるための努力

自分がしたいからしているのではない

1番でいなければならないからの努力であった

中身のない自分がどんどん出来上がってくる

そして1番でなくなる瞬間が

やってきた時、

わたしは全ての努力をやめてしまった

1番でない自分を強く望んだ

その瞬間、開放された気がしたからだ

何事もほどほどに

なるべく目立つ存在でいたくない

人の陰に隠れて生きることを強く望んで

生きてきたのであった


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