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映画におけるジェンダー表象

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映画を手掛かりにジェンダーについて考える際、踏まえておかなければならない基本的な歴史や映画史、各種理論があります。しかし映画を理論的に搾取するのではなく、映画それ自体の在り方とジ…
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#ジェンダー

【映画評】ジェイ・シェル監督『スキャンダル』(Bombshell, 2019)

 男性的な役を好んで演じるシャーリーズ・セロン。単なる「男並み」で終わらなかった(女性性…

岡田尚文
10か月前
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【映画評】犬堂一心監督『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)。

 確かに、これは、「オカマの手なんてきたなくて触れるわけないでしょ!!」と主人公の吉田沙織…

岡田尚文
10か月前

【映画評】サントーシュ・シヴァン監督『ナヴァラサ(Navarasa)』(2005)。

 古来インド映画は外部からの影響・圧力をうけ、つねに外からの視線にさらされてきた。とくに…

岡田尚文
10か月前
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【映画評】デイヴィッド•リンチ監督『マルホランド・ドライブ』(Mulholland Dr., 20…

隠されたあらすじ  生まれ故郷のカナダ・オンタリオ州で開かれたジルバ大会で優勝した(さら…

岡田尚文
10か月前
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【映画評】ジェレマイア・S・チェチック監督『悪魔のような女』(Diabolique, 1995)

 こうして、煙草を吸う女は甘美な女らしさをもって、男の安心のために男によって作られた、控…

岡田尚文
10か月前
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【覚書】ジェニー・リヴィングストン監督『パリ、夜は眠らない。』(Paris is Burning…

 ジュディス・バトラーの “Gender is Burning” を読む。これは、米ドラッグ・ボール——マ…

岡田尚文
10か月前

【映画評】シドニー・ポラック監督『トッツィー Tootsie 』(1982)

 シドニー・ポラックはハリウッド的な映画作りから距離を取る「ニューヨーク派」の映画監督の一人である。これまでシドニー・ポワチエを主演に据えた『いのちの紐』(65)で黒人問題を、バーブラ・ストライサンドを起用した『追憶』(73)で赤狩り問題を扱ったことなどから「社会派」とも称される。だが、アカデミー賞を初めとする映画賞をいくつも受賞しているわりには、ポラックの「作家」としての評価は高いとはいえない。実際、彼が2008年に死亡した際、『キネマ旬報』(2008年8月上旬号)の組んだ

【映画評】ブレイク・エドワーズ監督『ビクター/ビクトリア』(Victor / Victoria, 1…

 1982年のハリウッドの状況を『ラヴェンダー・スクリーン』(1993年)を著したボーゼ・ハドリ…

岡田尚文
10か月前
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【映画評】シャンタル・アケルマン監督『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、…

 僅か3日間の出来事を僅か200分で描いたのだから、これは寓話なのであって観察映画などではあ…

岡田尚文
10か月前

【覚書】チャールズ・ヴィダー監督『ギルダ』(Gilda, 1946)

〈要約〉リチャード・ダイアー「『ギルダ』におけるリタ・ヘイワース―カリスマを通しての抵抗…

岡田尚文
10か月前

【映画評】キング・ヴィダー監督『ステラ・ダラス』(Stella Dallas, 1933)

 本作(注1)の冒頭、男たちが――終業の時間なのであろう――工場の門を出てぞろぞろと帰路…

岡田尚文
10か月前
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