久々に過呼吸というかパニックを起こした話

 昨日の朝学校に登校して、教室に着いた時から息が苦しくて急いでトイレに駆け込んだ。誰もいないトイレに自分の早すぎる呼吸の音が響いていた。なんで気持ち悪いんだろう。うまく吸えない。全身が痺れてどんどん力が抜けていく。このまま死ぬのかなと突然思いついてからパニックになった。回らない頭で必死に考えて、ここで倒れても誰も助けられないことに気づいた。が、もともとトイレに行ったのは近くにいた知人に迷惑をかけたくないというプライド故であるから、外に出るか躊躇ったがここで倒れる方が恥ずかしいし、吐き気もないのでふらふらとおぼつかない足で廊下に出た。息が苦しくて、四肢に力が入らない。無理して動いたせいでもう限界だった。知らない男子の人に声をかけられる。先輩だろうか、申し訳ないことしたなぁ。トラウマになってしまったかもしれない。クラスメイトが近づいてくる音がする。ああ、惨めだ。迷惑かけた。死にたい。涙が止まらないし震えも止まらない。先生が優しく声をかけてくれるが頭に入ってこない。あ、胸が痛いかも。最悪だ。余計しんどい。あー、消えたい死にたい死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ
 そこからどうにかしてだいぶ落ち着いた。私は過呼吸になると目をぎゅっと瞑る癖があるから、音でしか周りの状況が分からない。恐る恐る目を開くと周りには人がいなくて、クラスメイトのその子と声をかけてくれた先生、担任がいた。一言も声を発さず、立っていたのだろう、担任がいたことにとても驚いた。手足はひどく痺れていて痺れるというよりもむしろ痛くてうまく力が入らないが、早朝ということもあって人がいないし、担架で運ぶのも面倒なのだろう、階段を自力で下るように言われた(先生が支えてくれたけど)。必死に立ち上がって階段を下る。パニックは落ち着いたが気を抜くと涙が止まらないだろうから必死になって歩く。色んな人の視線が痛かった。ありえないくらい辛かった。迷惑をかけた。
 保健室に着いた。本当は今すぐにでもベッドで横になりたかったのを抑えて、先生の指示を待つ。正直立っているのもきつい。ようやくベッドで寝ることができた。カーテンが閉められて、みんなが出ていく音がした。誰も居なくなってから、ハンカチを噛み締めて、静かに泣いた。訳が分からない。何が辛くて泣いているんだろうか。ただただ苦しかった。
 目が覚めた。どうやら泣き疲れて眠ってしまっていたらしい。この後どうしようか。教室に戻る、は無理だな。病み期に入ると誰かと目が合っただけで泣いてしまう。まともに授業を受けられるはずがない。帰るか。普段は厳しい母も今日ばかりはわかってくれるだろう。なんて物分かりのいい母なんだ。幸せな身だ。それなのに。死にたいと思う自分はなんなんだろう。贅沢だ。恵まれてるのに。情けない。息が苦しくなっていく。だめだ、忘れよう。どうにか呼吸を元に戻す。ああ、苦しいなぁ。
 早退が決まって、教室に荷物を取りに行く。本当はだれかにもってきてもらいたかったが、贅沢はいってられない。4階の階段をいつもの何倍もの時間をかけて上る。胸が痛いし苦しい。早く帰りたい。教室に着く。出来るだけ、人の目を見ないように、泣きそうなのがばれないように、必死に繕う。先生に帰る旨を伝えて教室を出る。ゆっくり歩いて、校舎を出る。外はいくらか息が吸いやすい。バス停まで歩いた。
 どうにか家に着いた。制服を着替えてからベッドに入る。あまりにも眠くて、すぐに意識が飛んだ。
 目が覚める。まだ11時だ。自責の念に駆られる。涙が止まらない。辛いなあ。しばらくして、また意識を手放した。
 15時くらいになってようやくお腹が空いたのを実感する。誰もいない家の中でお母さんが作ってくれた弁当を食べる。多いなぁ。申し訳ないなあ。
 ベッドに戻ってだらだらと時間をやり過ごす。
 夜ご飯も食欲はほとんどなかったが、言い出せなかったから詰め込む。吐きそうだけど、まだ大丈夫。きっと今日の夜は胃が荒れるだろう。分かっているけど、やってしまう自分って愚かだ。過食癖を治したいなぁ。

 ああ、辛いなあ。

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