見出し画像

【コラム】自分ができないことを認めるのは勇気がいる

こんにちは葵です。
いつもスキ&フォロー本当にありがとうございます。




外国人は謝っちゃいけないらしい?

さて今日は自分のできないことを認める勇気について書いていきたいと思います。
そもそもきっかけとなったのは、外国人スタッフと働いている知り合い数人から
外国人、びっくりするほど謝らないんだけど
自分の非を認めない
イライラするから基本的にコミュニケーションを諦めている
と散々な言われ方をしていたことがきっかけです(※当然、人によるとは思います)。
詳細はよくわからないものの、大きくコミュニケーションに齟齬があるようです。
お国柄の違い……といってしまえばそれまでですが、もう少し何か「絶対謝らない事情」のようなものがあるなら、それを知りたいと思いました。
調べると、私の身の回りだけでなく、結構多くの人の悩みなようで、調べたらいろいろでてきました。

外国人労働者を雇い入れをすると、まず引っかかるのがこの「ミスを認めない」問題です。

これはどの国であってもほぼ同じです。
なぜこうなるのかというと、ミスを認めると
「クビ」になると思っているから
です。

acteng.jpより一部引用

とのことで、雇用契約が基本長期前提であることの多い日本では多少のミスでクビになると考える人は少ないし、多少のミスでクビにしたらむしろ「不当解雇で訴えてやる!」くらいの人も多いかと思いますが、
原則有期雇用が多い海外では簡単にクビになるし、ささいなミスでもクビになりうるのだそうです。
ということは、
謝罪する=自分のミスを認める
ということですから、絶対に認めない・謝らないというわけですね。

日本ではことあるごとに「まず謝罪」って感じですが、それが「長期雇用で守られていて些細なミスではクビにならないことの証明」になるとは今まで考えもしなかった視点です。
ちなみにじゃあ外国人はミスを指摘されてどうするのかというと、自分の身を守るために
・謝らない
・笑ってジョークとして流す
・無視する
のが主な対応だそうで、いろいろすごくないですか?
雇用を守られるメリットがよもやこんなところにあるとは思いませんでした。


人前で注意を受けるのは日本人だって嫌じゃない?

また、日本の悪い習慣の一つですが、みんなの前で叱りつける行為
外国人労働者はこれをすごく嫌がります。
皆んなのさらし者にされることはプライドが許さないのです。
これもミスを認めない原因の一つです。

acteng.jpより一部引用

では謝らない外国人が悪いの?というとそうではなく、叱る側の人にだって、その叱り方は適切なの?という課題はありそうです。
皆の前で叱られる。
これ、日本人でも普通にイヤじゃないですか?
なんでもパワハラといいがちな昨今ですが、これは本当にパワハラ。
メンタルズタズタになりますよね。
日本では人前で叱責されがちではありますが、では海外はどうかというと、叱るときは別室で叱る、あるいは注意するそうです。
そういう配慮、素敵ですよね。
ここは日本も是非見習ってほしいです。


自分ができないと認めることは難しい

そもそも、日本人外国人関係なく、うっかりミスとか、普段きちんとできている人がミスしてしまったとかであれば「まあ、そんなこともあるよね」くらいでさらっと終わることもあると思うのです。
ですが、これが「いつもミスが多い」とか「頻繁に色んなミスが重なった結果、職場を転々とする人」とかだとまた話は変わってきますよね

以前どこかのインタビュー記事で、「海外の人はクビになること自体は結構平気な人が多い。1つのプロジェクトが終わるごとに部署ごとリストラとかザラにあるから。ただ"自分が仕事ができない人間だと認めること"はなかなかできないし、ある種のタブー」といっていた人がいて驚いたことがあります。
これもやはり外国人、日本人に限らず"自分が出来ない側の人間である"と認めるのは勇気がいりますよね。

雑誌でも「できる社長のインタビュー」とか、
「3児のフルタイムワーママ1日のルーティン」とかできる側の記事はよくあっても「全然仕事ができない人の1日の過ごし方」とか聞いたことないですもんね。

個人的に、仕事ができない人の大半は今の職種が自分に合ってないだけだと感じることが多いのですが皆様の周辺はどうでしょうか
(自分が明らかに向いてない職種から比較的向いてる職種に異動できて、ストレスが激減した実体験も含めての所感です)。

どうしてもできない仕事やできないことがあったときに「自分はこれができない。苦手だ」と認めることはとても勇気がいりますが、まずは頑張って認めて(できればまわりにも周知してもらって)そこから「これはどうしてもできないらしい。さて、ではどうしよう?」と次の手を打つ柔軟性をもちたいものです。

また、外国人を雇用している人も、「全然謝らない!」と辟易するだけでなく、「日本では自分のミスを認めて謝罪したからといって、クビになることはないよ」といった説明が最初に必要なのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?