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WBC 日本ーチェコ 

先発


日本ー佐々木
チェコーサトリア
 

~見どころ~


日本が二連勝で中国、韓国を下し勢いに乗る侍ジャパン。第三戦はWBC初出場のチェコ。日本は若き令和の怪物佐々木郎希。スピードが最速何キロ出るのか、どれだけ三振を取れるのか。想像するだけでワクワクする。打線は近藤、大谷、吉田が好調だ。不調の村上がどこまで復調できるかが見物だ。なんとかチェコを下し、三連勝してオーストラリア戦にいい形で繋げていきたいところだ。国際試合独特の雰囲気。選手たちは緊張するだろうが、いつもどうりの力を発揮して勝利してほしい。さあ試合開始。
 

一回表

まず佐々木がマウンドに。この3月11日は東日本大震災から12年の節目の日。佐々木は陸前高田市の出身だ。東北に勇気と希望を与えられるピッチングができるか。メンシクが打席に。さあ初球どんな球を投げるのか。
162キロのストレート。ボール。次も161キロ。三球目もストレートで押し込みライトフライ。すべて160キロ越え。次はソガード。146キロのフォークで空振り三振。2アウト。ジマが打席に。初球164キロ。この日最速。長打力のある選手。163キロのストレートをレフトに2ベースヒット。なんと佐々木のストレートをものの見事に引っ張った。4番のクラップはショートゴロ、チェンジかと思いきや、ショート中野が暴投。エラーで失点。先制点を許してしまった。セルヴェンカをフォークで空振り三振。3アウト。初回大事な先制点を許してしまった。1-0

一回裏


マウンドにはチェコのサトリア。右のチェンジアップ投手だ。ストレートは125キロ前後。日本のバッターにとってはスピードは遅いが引き付けて打ちたいところだ。バッターはヌートバー。打球方向はライトが多いようだ。少しタイミングが合っていない。チェンジアップで空振り三振。チェンジアップの落差はかなりありそうだ。1アウト。二番近藤。ストレートも125キロ前後と打ちにくそうだ。近藤も三振。2アウト。3番大谷。左が続く。大谷は軟投派のサトリアに打ち損じファーストゴロ。3アウト。1-0

二回表


マウンドには再び佐々木。この回はテンポよく三者凡退で打ち取りたいところだ。バッターはムジク。初球は159キロストレート。ストライク。二球目もスライダーでストライク。三球目もスライダーで空振り三振。1アウト。エスカラが打席に。空振り三振。ストレートに振り遅れ。続いてスモラ。スモラに対してはストレート中心。途中からフォーク続けて最後はストレートが外れて四球。ランナー出したがハイトマーをショートゴロ。3アウト。1-0

二回裏


サトリアがマウンドに立ちかだかる。4番の村上。なかなかヒット、ホームランが出なくて不振となっている。なんとかここできっかけを作りたいところだ。しかし村上は体格ががっしりしている。逆方向にも強い打球を打てる打者なので引き付けてレフトセンターに返したいところだ。期待したがストレートで見逃し三振。続いて吉田。ここまで打率5割と絶好調だ。期待どうりセンター前ヒット。チェンジアップを上手くお手本となるバッティングだった。山田が打席に。国際大会にはめっぽう強い打者だ。山田は四球。1アウト2,1塁。ここでホームランバッターの山川。高めの球をセンターにヒット。これもお手本となるバッティングだ。1アウト満塁でエラーをしてしまった中野。ここで汚名返上したい。源田に代わる打者として期待がかかるが、セカンドフライ。2アウト満塁。甲斐が打席に。1点を何とか返したいが結局凡退。3アウト1-0。

三回表


メンシクが打席に。足の速い選手だ。ランナーを出すと厄介だ。ストレートに完全に振り遅れている。144キロのフォークで空振り三振5つ目。ソガードはライト前ヒット。161キロをコンパクトにはじき返した。メジャー経験者はやはり違う。クラップが打席に。先程はストレートを完ぺきにはじき返している。変化球の意識が強いのかこの打席はストレートに合っていない。しかし四球。もったいない。1アウト2,1塁。セルヴェンカ。あと20球で球数制限となる。このバッターは空振り三振。2アウト2,1塁。メンシクが打席に。この場面でも161キロのストレートが決まる。結局センターフライで3アウト。失点は許さなかった。1-0

三回裏


ヌートバーから。ファーストゴロ。ファーストの好守備でアウト。続いて天才打者近藤。日本打線はこの遅い球に手こずっている。やはりセンターに引き付けて打ちたいところだ。結果はチェンジアップをライトへ。2ベース。近藤の好走塁だ。1アウト2塁で注目の大谷。普段大谷は足を上げないが、この打席は球が遅いからか足を上げているバッティングフォームだ。結果は三振。2アウト2塁で不振の村上。ボールはしっかり見れている感じだ。結果は四球。2アウト2,1塁。ここで好調の吉田。初球をレフトに運び2点タイムリー2ベース。レフトに狙い撃ち。しっかり引き付けてお手本となるバッティングだった。これで2-1となる。バッターは山田。山田も続いてレフト前ヒット。タイムリーとなり1点を追加。3-1。山田はそのあとスチール成功。2アウト2塁で山川。先程の打席はヒットを打っている。しかしセカンドフライでチェンジ。3-1。


四回表


佐々木の四イニング目のマウンド。この回で球数制限に届きそうだ。49球でこの回のマウンドに立った。ムジクが打席に。この回でも162キロが出ている。8球目はフォークで空振り三振。1アウト。エスカラが打席に。ここで衝撃的なシーンが。エスカラの左ひざに佐々木のストレート160キロオーバーがもろにデッドボール。これは試合は無理かと思われたが、強靭な肉体で試合継続。普通だったら無理だろう。すごい。スモーラはフォークで空振り三振。ここで球数制限。強制的に交代だ。8奪三振、3四球、2安打、1失点。十分すぎる成績ではないか。宇田川が2番手で出てきた。この投手はストレートの速さが抜群でフォークもものすごい落差。この2つの球種で打者を翻弄する。このポテンシャルで育成出身なのだからすごい。初球は147キロのストレート。ハイトマーが打席に。3球三振で抑えた。3-1

四回裏


マウンドにはチェコのフロウク。右の投手だ。146キロ前後の真っすぐなので、先程とは体感スピードがグーンと上がる。中野は四球。0アウト1塁。甲斐は初球を送りバント。1アウト2塁。ここでチャンスに強いヌートバー。ここまでこの大会4本のヒット。侍打線の中で好調なバッターの一人だ。中野の足ならヒット1本で返ってこれるだろう。148キロのストレートをセンター返し、タイムリー。4-1。打ったヌートバーはすかさず2塁まで進塁していたスキのなさ。1アウト2塁で近藤。好調な近藤。続けるか。インコースの難しい球を引っ張ってライト線に2ベース、タイムリー。5-1。勝負強い打者だ。大谷が続いて打席に。変化球をライトオーバーの2ベース、これもタイムリーだ。190キロの打球速度だった。驚きだ。1アウト2塁で村上。ここで大谷が3塁にスチール成功。足も速い大谷。どこまでポテンシャルが高いのか。村上は四球。2アウト3,1塁。フロウフはマウンドを降りる。トメクが3番手でマウンドに。吉田が打席に。絶好調の吉田。結果はセンターに犠牲フライ。村上も2塁にタッチアップ。積極的な走塁を見せた。7-1。山田が打席に。2アウト2塁。ライトフライでチェンジ。この回4点を取った。7-1。

五回表


マウンドには3番手オリックスの左のエース宮城。若き期待の左腕どんなピッチングを見せるのか。21歳、緊張しないでいつもどうりのピッチングを見せてほしい。この回からヌートバーが下がり、牧原がセンターに。先頭バッターにレフトに運ばれる。0アウト1塁。ソガートが打席に。変化球をライトに持ってかれ、0アウト3塁1塁。いきなりピンチに。クラップが打席に。ストレートの球速は150キロ前後。スライダー、チェンジアップを交える投球。結局チェンジアップで空振り三振。1アウト3,1塁でセルヴェンカ。やはり宮城は低めにしっかりコントローされている。ここでワイルドピッチで1アウト3,2塁。ショートゴロの間に三塁ランナーが帰ってきて7-2。続くバッターのところで牽制球を投げてアウトとなったが、チェコがチャレンジを要求。ビデオ判定となる。しかし判定覆らずアウト。3アウト。7-2。

五回裏


山川から。スライダーで空振り三振。トメクも比較的遅い球のピッチャーだ。次は中野。変化球中心で投げてくる。四球で出塁。1アウト1塁甲斐。5点差でどう送ってくるのか。中野は去年のシーズンは23個の盗塁数。足は速いほうだ。やはり走ってきた。盗塁成功。1アウト2塁。ここで甲斐はセカンドフライ。2アウト2塁で牧原。今日の試合初打席。トメクのスライダーは曲がりが大きい。打ちにくそうだ。ストレートは140キロ前後。牧原はレフトに流してタイムリーヒット。中野のスタートもよかった。好走塁。見事。近藤が打席に。ここまで打率五割。低めの球すくい上げたがレフトフライ。8-2

六回表


グレップルが打席に。宮城は初球95キロのスローカーブから。やはり宮城はコントロールが良い。ストレートのキレもある。最後は外からのスライダーで見逃し三振。ムジークが打席に。変わったばかりのライト周東がキャッチ2アウト。エスカラは宮城の好フィールディングで3アウトチェンジ。8-2

六回裏


期待の大谷が打席に。4打席目だ。ドゥフェクにピッチャーが変わる。左ピッチャーだ。このピッチャーもあまりスピードは速くない。130キロ前後。結局四球。代わったところすぐに四球を出してしまう。村上が打席に。0アウト1塁。村上なかなか手が出にくくなっているのか、そんな印象だ。結果は変化球全く手が出ず見逃し三振。少し心配だ。村上の復調に期待がかかる。吉田は初球デッドボール。よく当たる吉田だ。1アウト2,1塁で山田。このピッチャーはほとんど高めに球が浮いているので長打が期待できる。結果はショートゴロエラーで1アウト満塁。山川が打席に。いい当たりだったが5-4-3のゲッツーでチェンジ。8-2

七回表


クビサが打席に。岡本がレフトにこの回から入る。この点差なので選手の入れ替えが激しくなってきた。宮城はこの回も落ち着いて投げていけるか。ストレートに打者が振り遅れている。結果はショートゴロ。中野が落ち着いて捌く。ハイトマーが打席に。6点差の中余裕をもって気持ちよく投げている宮城。結果はファーストライナーで2アウト。メンシクは初球を引っ掛けショートゴロ。緩い球を引っ掛けてしまう。チェンジ。8-2

七回裏


中野から。この試合2つの四球を選んでいる。選球眼がとても良い。一球もストライクが入らずに四球。3つ目の中野が選んだ四球だ。続いて甲斐。なかなかストライクが入らない。慎重に見ていきたいところ。いい当たりだったがセンターフライ。1アウト1塁で牧原。2打席目。変化球をライトに運んだがライトフライ。2アウト1塁。周東が打席に。この場面で鳴り物禁止に。応援は手拍子のみに。時刻が22:00を過ぎたから。結局空振り三振で3アウト。8-2

八回表


代打ジマ。ピッチャーは宮城が引き続き投げ続ける。宮城は結局ロングリリーフとなった。山川の好プレーでファーストゴロ。1アウト。山川はよく体が動いている。クラップが打席に。宮城はポンポンポンとテンポよく投げ込んでくる。結局空振り三振。ここで49球。ヴァブルサが打席に。2球で追い込まれる。4球で三振とする。8-2

八回裏


この回はカプカがマウンドに。牧が代打で登場。この場面で牧がホームラン。高めに浮いた変化球をレフトスタンドに。9-2。続いてうれしいことが。村上にヒットがようやく出た。ライト前にヒット。ほっとした様子。0アウト1塁。岡本が打席に。ストレートの四球。0アウト2,1塁。チャンスで山田が打席に。このピッチャーは140キロに届かない感じのストレートの速さ。打ちごろか。なかなかストライクが入らない。ここも四球。0アウト満塁。カプかはここで交代。ラビノヴィッツがマウンドに。大柄なピッチャーだ。右ピッチャーだ。山川が打席に。140キロ前後の真っすぐの速さ。変化球は鋭く曲がってくる。ここで山川はライトに犠牲フライ。10-2。1アウト3,1塁で中野、センターフライ。走者の岡本は帰ってこれず。2アウト3,1塁。甲斐が打席に。センターフライ。チェンジ。10-2

九回表


この回も宮城が引き続きマウンドに。結局最後まで投げることになるか。5イニング目。結局三球三振。ここであと8球で球数制限。1アウト。プロコップが打席に。ストレートに振り遅れている。完全に遅れていて三球三振。2アウト。さあ抑えられるか。まだまだ制球も安定している。結局三者連続三振で試合をしめた。10-2
これで日本は三連勝となった。試合終了。

~試合を終えて~


先に先制を許す厳しい試合展開となったが3回に3点を取って逆転に成功。4回にも4点を取って一気に試合を有利に進める。近藤、吉田がマルチヒット。牧に代打ホームランが出たのも嬉しい材料だ。そしてようやく村上にも初ヒットが出てホッとしていたのが印象に残っている。一方佐々木は8奪三振2安打に抑えて完ぺきなピッチング。ストレートもマックス164キロ。速さの次元が違うのかほとんど押し込まれていた印象だ。宮城もコントロールが安定し、ストレートも150キロ前後とキレ切れ。メンタルがもともと強いがこの国際大会でも強さを発揮した。侍ジャパンは今日はいいところばかり出た印象だ。このまま勝ち進んでいってほしい。