プーさんの高校野球観戦記 全道大会準々決勝編
5月25日土曜日、札幌円山球場で春季全道高校野球大会の
準々決勝が行われ、第一試合のクラーク国際ー駒大苫小牧の試合を見てきた。
朝6時過ぎの最寄り駅の始発で出発。
途中高速バスに乗り換えて2時間程で到着。
今年はこれで高校野球観戦3回目となった。
前回、前々回と観戦試合は全て大味のゲームとなっており、
今日こそは緊迫の試合展開を期待していた。
さてこの日の準々決勝はクラーク国際と駒大苫小牧の強豪校対決。
クラーク国際は近年とても力を付けてきた北北海道の王者とも言える存在。
一方駒大苫小牧は近年はなかなか上位に上がってこられないが、
2000年代初め甲子園2連覇。
3連覇のかかった年も決勝まで駒を進めた、かつての絶対王者。
その時の初優勝の時のキャプテン佐々木孝介氏が監督となっている。
まだ38歳くらいと若めの監督だ。
試合前のシートノックではノッカーとして
グランドに立っていた。
この日は風が強いのでボールを高く打ち上げて、ボールがどのくらい風で流れるかを確認して選手たちと共有していた。
とても冷静で周りが見えている、佐々木監督。
さすが全国の頂点を掴み取った実績からなのか。
この試合はどんな試合となるのだろう。
駒大苫小牧の底力が発揮されるのか、それとも強力クラーク国際打線が火を吹くのか。
試合開始。
先発はクラークが左の児玉投手。
駒大苫小牧が右の大原投手だ。
先行はクラーク国際。
大原投手は107キロのカーブでカウントを取りに来た。
1回の表2点を先制するクラーク国際。
タイムリーの4番芳賀選手はこの打席、とてもタイミングの取り方、ボールを待つ雰囲気がとても良く感じ、打つ雰囲気がしていた。
結果タイムリーを放つ結果に。
プーさんの直感は見事に的中。自分の直感に自信が付いてきた。
裏の攻撃は駒大苫小牧一点を返し、初回は2ー1でクラーク国際リード。
2点を先制されたがその裏に1点返せたのは駒大苫小牧にとっては良かったと思う。
さて両チームの先発の印象はどんなものだろう。
駒大苫小牧大原投手はMAX130キロ程だか、球の質は重い感じでズッシリしたいストレートが持ち味。
投げる度に雄叫びを上げながら気迫も十分だ。コントロールも十分。大崩れしにくい感じのピッチングをする投手と言えるだろう。
一方クラーク国際の児玉投手はMAX130キロ程だが、スライダーがとてもキレッキレ。
スライダーの球速は109キロほどで高速スライダーまではいかないがキレがとてもあり、駒大苫小牧はこの児玉投手のスライダーに苦戦しそうだ。
試合は進み、5回、両チーム1点ずつを取り合い、
試合前半は3ー2でクラーク国際がリードで折り返す。
6回は何かグランドの雰囲気が違う感じがした。
つまりキーポイントになりそうな感じのイニングと察した。
やはりこれが当たり、クラーク国際は6回表ヒットヒットで0アウト2、1塁。
ここで追加点が入れば俄然クラーク国際優位な試合展開となるだろう。
しかし、三振、牽制アウト、三振と絶好のチャンスを潰してしまう。
こうなると駒苫に流れが来るのが野球のセオリー。
セオリー通り駒大苫小牧にチャスが訪れ1点を返して3ー3。
ついに同点に。
このまま駒大苫小牧に流れがいくのかと思ったが、王者の意地で7回にクラーク国際が3点を追加。
6ー3。
8回に駒苫が1点を返し、6ー4でクラーク国際リードで9回裏。
2点を追いつけるか駒大苫小牧。
結果は…
底力のあるチームはやはり怖い。安心出来ない。
この裏の攻撃の前に何か起こりそうな雰囲気が感じ取れた。
その通りでなんと駒大苫小牧が2点差を土壇場で追いつき6ー6、ついに同点となり、試合は延長10回タイブレークに。
こんな痺れる試合展開を待っていたのだ。
10回はクラーク国際が2点を取り、その裏、駒大苫小牧はノーアウト1、2塁で強攻策。
バントではなく、ヒッティングのサインを佐々木監督が出したのだ。
しかしあえなくアウト。
その後ショートライナーで飛び出したランナーが帰れずゲッツー試合終了。
結果はクラーク国際の粘り勝ち。
8ー6で勝利したのだった。
とても見応えのある試合。
このままクラーク国際は準決勝、決勝と勝ち上がることができるのか。
一方駒大苫小牧は伝統の底力のあるチームがこの春出来上がりつつある感じだ。
諦めない、終盤に強い駒大苫小牧が帰ってきた印象だ。
これでプーさんの春季全道高校野球大会観戦は終了。
また夏に向けて体調を整えていきたいと思ってます。
またレベルアップした球児達の姿を見て元気をもらいたい。