⑴【発症、入院まで…】
「血便じゃぁ…痛みなんてないのに…」
それが僕がはじめて戸惑い、恐怖を覚えた瞬間でした。その当時、25歳。
以前から痔が悪く、便の状態によってはちょくちょく出血していたため、便に混じる血自体にはそこまで恐怖心はなく、全く気にも留めない感じでしたが、その時…その瞬間は明らかに違っていました。
「少しも痛くないのになんで血が…。」
目を疑いました。
色もいつもより赤褐色であったため、ゾッとしたのを今でも鮮明に覚えています。
…なにかが体の中で起きている。
それから、病院にすぐに行けばよかったんですが、心のどこかで痔からの出血だと信じたい思いと体に起きている異変を認めたくない気持ちが葛藤し、ズルズルと時間が過ぎ…3ヶ月程経ったある日、ついに体が限界を迎えたようでした。
次の日に仕事を控えた休日の朝、腹痛で目が覚めてトイレに駆け込みました。
下痢に赤褐色の血便…
「今日もまた、血便かぁ…」
と、思いトイレから出て30分もしないうちに再び腹痛でトイレに…
その日、二度目のトイレでしたが便はほとんど出ることなく赤褐色の血だけ…
その後もトイレに駆け込み、5〜6回は行ったのを覚えています。
あまりの腹痛と追い打ちをかけるように発熱の症状も出始め、トイレから出て床に倒れ込むようにうなだれる姿に、両親が見兼ねてそのまま病院へ…
緊急で検査をした結果、即入院ということになり。診断結果は潰瘍性大腸炎の全大腸型、重症ということでした。
腸全体がパンパンに腫れているという恐ろしい状態を聞かされました。
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