宮元響輝

クリエイティブユニット COM /脚本/映像/おもしろ

宮元響輝

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COM Vol.1 『おぼろげサナトリウム』 上演台本

おぼろげサナトリウム 作 宮元響輝 ーーーーーーーーーーーーーー ◎登場人物  ・佐倉(31) 演-神宮一樹 ・曽我野(17) 演-宮元響輝 ーーーーーーーーーーーーーー どこかの町。 その町の高校。 教室。机。向かい合わせになるよう置かれた椅子2つ ゆっくり明転 中央に立つ二人に淡く、窓から刺す光。 舞台正面(客席側)を見る、曽我野、佐倉 曽我野 ……子供生まれたんですかね 佐倉 (目を細めて)そうみたいだね 曽我野 っていうか、増えてませんか 佐

    • 18歳になりました

      ーーーーーーーーーー 盛夏火「ウィッチ・キャスティング」 見た。素晴らしかった。 救いについての物語だった。 ここが現実であるという救い。創作によってもたらされる救い。人が人と出会うことによってもたらされる救い。すべて魔法という超越によってそれは行われた。 「マジックを成功させるには、まず信じること、だ」 ラーメンズの小林賢太郎はこんなようなことを言った。 何、を信じるのか。その主体が示されていないが素晴らしく的を得た言葉だと思う。 同じくこの『ウィッチ・キャスティ

      • カラオケデートで槇原敬之歌ったら大変なことになった話

        中学3年生の時の話だ。 僕に初めて彼女ができた。相手はとあるワークショップで知り合った同い年の女性だった。映画が好きな人で会う度映画の話ばかりしてたら付き合うことになった。 が、彼女は、まぁまぁ大変な人だった。 いわゆるメンヘラだった。付き合ってからそれが加速していった。 僕が友達がつくったコントに出演した時、作中で女子との会話シーンがあったことで号泣された。リアルに1リットルぐらい出てた。 ファミレスで事が起きたため、備え付けの紙ナプキンがかなり減っていた。家族で新潟に

        • 「なぜ私はこのような傑作をみてすぐ胸のすく思いにならなかったのか?」コンプソンズ#12「岸辺のベストアルバム‼︎」の感想‼︎

          午前十時ごろ。 歌舞伎町にいた。 僕はコンプソンズ#12「岸辺のベストアルバム‼︎」を見に行くため、下北沢に向かっていた。 埼玉県北部に住んでいるため、西武新宿線を降り、それから新宿駅に徒歩で向かうという、いつもの面倒な手段を踏みながら、着実に「コンプソンズを見る」という目的に近づいていた。 そもそも気持ちが浮ついていた。大好きなコンプソンズの新作だし、招待だし、しかもあの盛夏火の金内さんと一緒に見るという特大オプション付きだった。全国の高校生小劇場ファンが羨む垂涎の体験

        COM Vol.1 『おぼろげサナトリウム』 上演台本