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「チョコレートが嫌いな人はいない」を否定できる人になりたかった。

昔、チョコが苦手でお土産のチョコを食べなかった私に
父親が言ってきた言葉。

「チョコが嫌いな人なんていない」

言外に「みんな好きなんだから、食べなさい」と言われた気がした。
人の好き嫌いはそれぞれだし、それを否定する必要もないと、
今となればそう感じる。
その場にお土産を渡した人がいたわけでもない。
でも、当時の私はそんな些細な言葉にさえ反論できなかった。
誰かに意見することが苦手だった。

親が言ったことだからとか、意見した自分が悪いからとか、
普通の人は好きだからとか

そんなことばかり考えていた。
そんなことばかり考えていたから、
やりたいこと、したいことを聞かれても言えない大人になってしまった。

だけど、あの時より少しは成長したとは思う。
そう思いたい。
誰かの言う、「普通」とか「みんな」に負けたくはないなって
考えられるようにはなったから。

だから、また同じようなこと言われたら、こう言ってやりたい。

「チョコ食べなかったくらいで、人は死なないんだから好きにさせてくれ」


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