日本で働く外国人の日本語の壁

先日、イガグリ頭に黒メガネの若い男性がスマホをニヤニヤ見ながら入って来たので「いらっしゃいませ！」と、出迎えるとスマホの画面を気にしながらスマホの画面と俺の顔を交互にみながら「イチマイ」と言っている…

ん？　一枚？　どう言う意味だ？

と思い「一枚？」

えっ、一枚って？

と、ドギマギしてる所に日本人の妻を持ち、2人の可愛い女の子を育て、保育園に通う上の子が4歳になり、急速に日本語が達者になって来て、子供に日本語力で抜かされる危機に立たされ、日本語を猛勉強中のタイ人男性の「タ」くんがスタスタっと割って入って来て

「イチメイデスヨッ！ボクノテンチョウサン！」　

と、小声で耳打ちし、その中国人らしきイガグリ頭を席に通した…

アノヒト、センシュウモキマシタ、「イチマイ」ッテイッテ…

「イチメイ」ノマチガエデス…

ボクニハワカリマス、アノヒトのキモチ…

ボクノテンチョウニハワカラナイデショ？

1名を一枚って言ってたのか…

と、分かったところで、黒装束のイガグリ頭と「イチマイ」がモーレツに面白くなって来て、　「笑ってはいけない！」とは思い、その場で爆笑するのを堪え、キッチンに走り、「ゲラ」の俺は、我慢出来ず震えながら笑っていると「タ」が近寄って来て

「アノヒト タベルノスゴクハヤイデス！アゴガスゴクツヨイデスヨ！」

それを聞いたら、再びモーレツな笑いが込み上げて来て、チョット、ククク…タ！
チョット黙っててくれ！
今、凄くヤバイから…ぶっはははははは〜〜。

ボクノテンチョウサン…
ワラッチャダメデス！
ニホンニイルガイコクジン  ミンナタイヘンデス！ニホンゴムズカシイデスカラ…

デモ、アノヒトタベルノスゴクハヤイデス！ミテテクダサイ…

アゴスゴイデスカラ…

ボクノテンチョウサン…

なぁ、タ…
クククク…

お前何なんだよ、怒ってんだか、笑わせようとしてんのかどっちなんだよっ！

とりあえずその「ボクノテンチョウサン」って呼ぶのはやめろっ！

そして、俺になんか言う時にいちいち俺の尻とかにタッチすんのもやめろっ！

と「タ」に言うと「ボクノテンチョウサン キテカラタノシイデスッ！」

と、トンチンカンな返答で誤魔化されました…