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学習障害を考える。

ほのかです。今日は【〇〇を考える】シリーズをまた書こうと思います!今日は塾バイトで分かったことですね。今塾界隈では夏期講習の計画を立てているところだと思いますし、私も個別指導の講師として面談シート(生徒の課題点や補強したいところをまとめたもの)をたくさん書きました。🥵
今年の面談は教室長が新しくなったこともありいろいろ発見があるものになりましたが、衝撃的な事実も発覚しました。それは。
うちの塾にいる小学生の半数以上が学習障害を持っていた。】
わーお、、って感じですが学習障害って珍しいものじゃないんでしょうね、きっと。
正直自分が担当する中学生の中にも、うーんもしかしたら、、と思う子は何人かいます。🤔
学習障害って持ってたらすごく大変になるけど、誰が悪いわけでもなければ消しゴムで消えるもんでもないので結局理解して受け入れて付き合っていくしかないんですね。ということで学習障害と上手く付き合いながら勉強していく方法を自分なりに考えてみようかな、と思います。

⚠️私はプロでもなんでもないので間違えていることもきっとあると思いますが、あくまで「個人の意見」として読み流していただきたいです。⚠️


1.ASD〜【単純化】と【得意寄せ】

まずはASD(自閉スペクトラム)型。私の働いてる塾でもこの割合が一番多いです。コミュニケーションが苦手だったり、こだわりが強かったり、興味の範囲が限られていたり。勉強だとすごく落ち着いていて話はよく聞いてくれるけど質問に答えるのは難しい 、というのが見られる気がします。あとは数学はすごく得意だけど国語は嫌い、とかもありますね。チャイムが鳴ってもまだやる‼️みたいなのもあります。
この場合座って勉強するということはクリアしているのと、好きな物にはやる気を見せるので基本は本人のやりたいようにやらせて困ったら助けるくらいにしています。ただ、もう帰宅時間だ!って時は「今無理しても多分ごちゃごちゃしちゃうから、また次一緒に頑張ろう?」って言って強引に帰らせてます。笑
あとはその子達の嫌いな教科を教える時は【単純化】【得意寄せ】を意識しています。💮

例えば、算数は好きだけど国語が嫌いな子と一緒に説明文を読まなきゃいけないとします。この時、まず【単純化】として段落番号を振って小分けに読めるようにすることととりあえず接続詞(だからとかしかしとか)に注意して読むことだけ、すなわちポイントを絞って伝えて、記述問題は一切省いて記号問題だけ解かせています。
【得意寄せ】としては、説明文そのものの大まかな構成(話題、説明、筆者の意見という流れ)、指示語の捉え方(これ、は直前を指すことが多いよとか)、接続詞の意味を教えてあげて、「算数と同じで国語にも公式があるんだよ〜」という風に苦手教科に対する偏見を取り除く作業は必ず行うようにしています。

苦手、嫌いが得意に変わった時きっとめちゃくちゃ能力を発揮するんですよね。☺️
私もまさしく算数好き国語嫌いの小学生にあたったのですが、これを根気よくやってたら文章は読んでくれる子になりました。笑

もし算数の方が嫌いだったら説明するときに日常の例を使う(割合だったらお買い物に例えるとか)、応用問題はいっかい飛ばす、とかがいいかもしれません。
暗記物が嫌いな子だったら暗記させずに教えます。
歴史だったらストーリー仕立てで教えてみたり、元素記号の暗記だったらひたすら化学反応式を作る問題を解かせて慣れさせたり。
こんな感じで、【単純化】と【得意寄せ】を意識して接するようにしています!

2.ADHD〜【小分け】と【作業化】

次は注意力弱め、多動性強めのADHD。少ないですがいるにはいますし、今の私の担当生徒がこのタイプです。まずじっとしてるのが難しい。そして集中できなくて手遊びとかお絵描きを始めちゃうみたいな。🦖⸒⸒
ケアレスミスとか忘れ物も多めですね。笑
日々私も悩んでいるのですが、とりあえず【小分け】は意識しています。60分の授業ならば7-8分やって2分お絵描きしてまた7-8分やって、、て感じです。
動き出しちゃったらちょっとだけ泳がせてます。🐬
そして次が【作業化】。要はじーっと椅子に座って説明を聞いて、ノートとってっていうデフォルトが無理なわけです。そこで私は国語だったら一緒に読みながら「ねえ今人出てきたやん?丸囲って〜」とか、「ねえ最初なんて言ってたかなあ?」とか作業(または会話)を混ぜて動きながら勉強出来るようにしています。
算数だったらホワイトボードに書かせてみたり、「今から私とどっちが早いか競争!」って言って計算させたり。暗記系ならフラッシュカードみたいな感じでクイズ形式にしてみたり。とにかく勉強を作業に変えちゃう!っていうのを意識してます。

3.SLD〜【正しい調教】

最後はこちら、日本語だと限局性学習障害。
特徴としては【単語はわかっても文章になると分からない】、【図形、表、グラフを理解できない】【問題で指示されていることが分からない】とかですね。
「この科目が嫌い」とかではなく、学習という広い範囲にじわじわ傷をつけてくるわけですね。困った。
私もこの傾向がありそうだなあ〜という中学生の女の子を担当していますが、外から見ていると授業も無欠席、宿題もやって、自習も来ているという頑張り度100点なのに問題が読めなくてなかなか正解できない感じがすごくもどかしいです。😢 絶対報われて欲しい、、、

これって結構なボディブローですよね。「一生懸命やってるのにできない(しかも本人は悪くない)」から、勉強が嫌いになっちゃうわけじゃないですか。1科目集中攻撃なのではなく全体にじわじわ効くわけで、全科目苦手!ってことになっちゃうわけなので。

少しでも傷を小さくするには【調教】しかない。
本当は理解で進めていきたいけど、文章や表、グラフが入ってこないんだったらもう手に覚えさせるしかない。私は英語担当なので、基本の文章を何回も書かせますし基本のことを口酸っぱくホワイトボードに書いて教えています。毎授業「主語が1番、動詞が2番、目的語が3番!」って言ってるかも、、、😂
あとはまあよくある3単現のsのつけ忘れですが、これも多分ケアレスミスとかではなく分からずにやっちゃってるのでその度に人称と時制は確認しています。
「私が1、あなたが2、それ以外なら3だよね?」「今日っていってるから過去かな?今かな?未来かな?」と基本的なことを何度も確認する。これを意識してたらテストの点数が30点くらい上がりました。🥹
工場のラインのごとくその動きを叩き込む。

英語や暗記科目はともかく数学とか応用が多いのはどうするんだよ‼️調教できないだろ‼️と思う方もいらっしゃると思います。

結論からいうと数学は、その問題の解き方を調教するわけではなく【問題への取り組み方】を調教します。

1回その子の自習(数学のワーク)と私のシフトがたまたま合っていたので、覗きに行ったのですがなんもわかんなかったのか答えを写してしまっていました🤦‍♀️
その時は図形の問題だったので、「まずは絵を描こうか」と言って一緒に問題を読みながら絵を描いて、「この図形ってことは公式これじゃないかな?」って感じでアシストしました。文章題だったら問題の条件を表でまとめる!とか数直線書く!ということを教えてみたり、プロセスを調教するだけで少しやりやすくなっている感じがしました。

こんな感じでとにかく【正しく練習させる】ことが必要なアシストなんじゃないかなと考えています。

4.最後に

もう約2年半くらいこのバイトをして、いろいろな子を見ていますがやっぱり本人にとって難しいことをクリアできたのを目の当たりにすると嬉しいです。笑

それと同時に、やっぱり結局ゴールを見据えてやり方は柔軟に調節するのは大切なんだなあと思っています。勉強が嫌なのを克服したいなら遊びっぽくした方がやりやすくなるし、難しい問題が解けないなら使えるプロセスを教えた方がいい。テストで平均点が取りたいなら基本を固めた方がいい。
ちょっとでも生徒たちが学習のことで苦しむことが少なくなるように、自分のやり方にこだわらずに新しいやり方をどんどん考えていきたいなと思っています。

今日はこんな感じでおしまいです!ありがとうございました!😌

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