染まる
君は煩わしい
君の並べる小物や言葉
冷蔵庫の栄養ドリンク
全て煩わしい
君に染まる
僕は慌ててそれらを白で塗り潰した
殺風景な世界が僕を包み込む
だけど
またしても浮かび上がる君の色
それは日に日に濃くなる
僕は再び白を塗る
白の絵の具がなくなって
無我夢中で色んな色を足す
羅列する言葉、小物というゴミ
冷蔵庫のアルコール
気付いたら
君のいた煩わしい世界よりはるかに煩わしい
でも
君と僕の色が涙で混ざり
キャンバスには一枚の絵が出来ていた。
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