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「場をあたためる」ってこんな感じ

「場をあたためる」ってこんな感じです

 会話や対話がうまく進められない、会議で意見が余りでないなどの困りごとがある場合、「場をあたためる」とうまくいことがあります。「場をあたためる」とは、文字通りその場の雰囲気をあたたかくすること、和やかにすることです。その場の雰囲気が和やかだど、話しやすさ、相手の話しの受け入れやすさが増してきます。

 M-1が開催され、2022年のチャンピオンが決まりました。その際、「漫才を披露する順番に左右」という話がありました。今までの漫才で笑っていたことで会場が徐々に笑いやすい雰囲気に包まれていったと考えると、ある程度の順番が進むにつれ「場があたたまっていった」のかもしれません。

場をあたためる前に

 会話や対話での安心・安全が確保されていることが、「場をあたためる」の前提です。例えば、どんなに笑顔が素敵で明るく話す人が相手でも、その人が自分の話したことに尾ひれをつけよくない噂を流す人と知っていれば、対話の様子が和やかにみえても頭の中は戦闘状態です。

場をあたためる方策

 相手を笑顔にすることは、場をあたためる近道です。しかし、お笑い芸人さんのように瞬時に会場を笑いにつつむなんて私には無理です。
 私は会話や対話を続けながら、徐々に場をあたためていくようにしています。

 そこで、次のような問いを自分に投げかけました。
「場をあたためるために、できそうなことは何ですか?できるだけ多く上げてください。」

  ・ とにかく穏やかな表情で話をする、話をきく
  ・ 即座に相手の話を否定したり反論したりしない、一端受け入れる
  ・ うなずく、共感するなど、きいていることを相手に伝える
  ・ 相手の話に質問したりつなげたりして相手が話す機会を増やす
  ・ 笑えるときは率先して笑う
  ・ 「クスッ」をねらう  
  ………
 その場の状況により、もっとできそうなことがありますね。

【本の紹介】

 「クスッ」を目指す人には、こんな本もあります。

  「ウケる技術」  小林敬也 小林昌平 他著  新潮社文庫

心がけが大切

 場をあたためるため、ファシリテーターや講師を務めるとき、少人数での会議・打合せのときなどでは次のことを心がけています。

  □ 「私はこの場をあたためる」という覚悟をもつ
  □ その場の状況や周囲の反応、相手の様子を鑑み、数ある打ち手の中から最適な打ち手を決め、繰り出していく
  □ 会話や対話が終わるまで、強弱をつけながら場をあたため続ける

 「他人の不幸は蜜の味」という言葉があります。そこにいない人の悪口はそこにいる人の結束を強めるみたいな話もあります。私は悪口や批判を言わないようにしています。その場にいない人の悪口や批判で盛り上げても、その場にいた人に「この人は私がいないときに私の悪口や批判を言っているかも?」と思われたくありません。その分、自虐ネタを放り込みます。

 会話や対話が促進され、相手との親和感が今以上に増したり、対話の目標に迫ったりするように、今後も場をあたためていきたいと思います。

 最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。


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