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ピロティ構造

2022 9/20(火)
 
台風がやって来る度にビビる。
今、俺の住んでいる部屋は駐車場の上にある。
下は吹き抜けになっていて、柱だけで支えられている。
いわゆるピロティという建築の構造だ。
その為、普段から少し強めの風が吹いただけでも大きく揺れる。
小さな地震の時は勿論、近くに車が通った時でも大きく揺れる。
そしてそもそも、近くに西武池袋線が走っているので、基本的には俺の部屋はいつも揺れている。
また、しょっちゅうあるのが、寝ている時に風や電車で揺れたりした場合に、ぼんやりしているものだから、地震かと思って飛び起きてしまう。
また、逆もしかり、今度は本当の地震の時には電車だと思って、揺れが大きくなってくると、急行が通過したのだなと勘違いしてしまう。
実に危険な部屋である。
そんなピロティに住んで、3年以上がたつ。
記憶に新しいのが、3年前の超大型台風の時だ。
あの日は、部屋が一回転するんじゃないかという位、大きく揺れた。
まるで昔、地方の遊園地に必ずあった「ビックリハウス」のようだった。
部屋が一回転すると本気で感じていた俺は、なぜかドアノブに必死に摑まっていた。
ドアノブは半回転しかしないから、一回転しないと思ったのであろうか。
人間、不安になると不思議な行動をとるものだ。
さて、今回の台風であるが、どうやらそこまでにはならなさそうだ。
だが、この先、前人未到の台風がやって来たら、俺の部屋はどこか遥か彼方まで飛んで行ってしまうかもしれない。
おそろしいが、そうなったらなったで、ちょっと楽しそうである。。
せっかくだから、俺の部屋のまま、海外旅行に行きたいねぇ。
 
 

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