空・雨・傘
・空を見上げると、雲におおわれている(事実の確認)
・雨が降るかもしれない (解釈)
・傘を持っていこう (行動・結論)
空・雨・傘という有名なフレームワークです。
仮説を立てる前に、わたしもこのフレームワークをよく使います。IBMのデータサイエンスチームと協業したときに教わったフレームワークです。
たとえば。
コロナによる需要と供給のバランス崩壊により、すっかり変わってしまった購買環境やインフレの進行に対しては、以下のようフレームを当てはめられます。
従業員の意識についても下のような空・雨・傘を描けます。
コロナ禍によって時短営業、県の認証制度の導入に対する対応、陽性者発生時の消毒やシフトの組みなおし、衛生に対してますます厳しくなるお客様の要求など、様々な新しい対応を求められる一方で、売上が上がりません。
そんな中ですさんでいく気持ちをどうつなぎとめられるのかを、メニュー開発の視点から考えてみます。
どうでしょう?右側は決してメインのフレームではなさそうですが、メニュー開発の視点からも従業員の士気鼓舞に貢献できそうな気がしてきます。こうやって方向付けができたら、いったい何ができるのかを具体的に考えていくのです。ここまでくれば、なにも商品だけでやることではなく、全社を挙げて取り組めるないようにもなりそうです。
私はなぜか、この空・雨・傘のフレームワークを「大まかな方向付け」に使うことが多いです。今ある環境と今の思いとのギャップをみつけ、それを埋めないとどうなるのかを推論し、どうするか(克服?静観?回避?)の判断を下します。一つ一つのテーマについては、そのあと考えます。あるいは私以外の人が考えたほうが、より鮮明でお客様の求めるものにマッチしているでしょう。
皆さんはどのようにお使いになるか、多分、正解はないと思います。いろいろな場面で試してみてください。
冒頭の写真:徳川園から眺めた空。犬山成瀬の下屋敷。400年の時に思いを馳せる。自分の働くチェーン400年もたせられるだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?