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小説 縁 フリースクール

フリースクールに来てみた。みんな黙々と好きなことをしている感じだ。勉強にはあまり力を入れてない感じもする。

勉強がしたいのだがそんな感じではなさそうだ。勉強がしたいというと、別の部屋に通され個人指導の塾があった。

ここも母の知り合いが経営しているとか。誰かに聞かれたらフリースクールと言いなさいと言われた。昼間、塾をしているのは秘密らしい。

好きなように勉強していたら一年で中学で学ぶことは終わっていた。

先生が中学に戻ったらと勧めてきた。なんとなく戻れる気がした。

中三で中学に戻ると、みんなちょっとだけ大人っぽくなっていた。みんな受験に必死で私のことは目に入らないようだ。

栞ちゃんが話しかけてきた。「みどりちゃん元気だった」と心配そうに聞いてきた。「大丈夫」と答えるので精いっぱい。

栞ちゃんと裕はつきあっているのかなと思ったけど確かめることはできなかった。

「じゃあね」と言い栞ちゃんは違う友達たちの輪に入っていき消えていった。長く会わなければそんなものなのだろう。

私は高校受験に力を入れた。模試を受けると先生が高得点の結果を見て驚き、超進学校を勧めてきた。

母は母の卒業した高校に入るように私に言った。それが私のためになるらしい。先生も聞いたことない高校だ。母は超進学校なんて勉強だけでつまらないでしょと言う。

とりあえず受験して合格した。

高校生活に続く

序章→中学で→フリースクール→高校生活

全6話


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