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SUPER BEAVERに救われた話

SUPER BEAVERとの出会いは、たしか社会人なりたての頃。なので約10年くらい聴いている。

歌は聴く人のためにあるのかもしれないけど、こんなに自分に向けて歌われていると感じさせてくれる歌を歌うアーティストは他にないんじゃないかと思うくらい。

あなた

なんとなく見ていたYouTubeで偶然見つけた「あなた」という曲のMVに出会った。それがSUPER BEAVERとの出会いだった。

当時、恋人とうまくいってなくて、恋に夢を見てた部分もあったけど、現実は難しいんだなとか思ってた。

そんな時に出会ったこの歌。
冒頭を聴いた瞬間、「今の私じゃん…」ってなって、引き込まれた。

恋人と意見が割れて、どうにも折れられなくて、納得できなくて。しかも泣かれたら私が悪者みたいじゃんとか思って。
悩みに悩んで別れることを選んだけど、そう選んでもやっぱり悩みは尽きなくて、ぐるぐるしてるのにも疲れていた。

でも、こうして悩んでいるのは悪いことじゃない、と肯定してくれているような気がしたのがこの歌だ。

迷いながらも朝を迎え続け
今の自分が1番好きだと
瞬間でもいい 思えたのなら
間違っちゃいない あなたを信じればいい

比べないで 歪めないで
前例がないのは当たり前なんだ
あなたは過去 初めての人
代わりのないただ一つ

その後も人生の節々で聴いてきた。
転職した時とか、恋愛がうまくいかない時や、環境が変わってキツい時とか、育児がつらい今も。

運命

「あなた」に出会ってから、彼らの歌を聴くようになった。

アルバム「27」に収録されている「運命」という歌に、また救われた。

期待していた未来の自分に 落ち込んでしまう日も
全ては今に繋がってるけど 別に今が全てじゃない

この歌に出会った頃は、運命を感じることが多かった。
向いているなと思える仕事に出会ったり、結婚したいと思う人に出会ったり。
それらを運命だなと感じていたけど、実は思い描いていた人生とは真逆だった。
なのでそのギャップが激しくて、幸せなんだけど、当初思い描いていた人生を思うと、あっちのルートはどうだったのかなとか考えることもあった。

でもこの歌のおかげで、今を肯定できた。

「全ては今に繋がってるけど、別に今が全てじゃない」

なるほど〜〜〜〜〜〜〜〜〜!ってなった。

これまでの選択によって今がある。
でもこれからの人生で、選んでこなかったものと再会したりもするかもしれないし、未来はわからないよなと。
今を否定せず、長い目で人生見ようと思えた。

ひとりで生きていたならば

割と1人が好きな人間だ。
1人の時間がないとダメなタイプ。
だから、誰かと長く一緒にいるなんて考えもしなかった。

なのでやっぱり、結婚して子どもが産まれて家族が増えたことは幸せだけど、苦しいなと思う日も多い。
毎日に愚痴も多くて、愚痴を抱えるのも嫌だし、それを話すのも嫌だけど話さないとやってられないし、って感じで、それが割とキツい。
自分が選んだことでぐちぐち言ってるのカッコ悪いなと思いながら、でも愚痴ばかりだった。

悔しくて 哀しくて 虚しくて 苛立つ夜は
それでも愚痴では明けやしない 理不尽でも
悔しくて 哀しくて 虚しくて 苛立つだけで
終わらせることが何より 悔しいよな

今の私じゃん…ってなった(2回目)

そうなんですよ、結局、愚痴ばかり言って終わるのがほんと嫌なんですよ。
どうせなら楽しくやりたい。

そしてこの歌は、1人で生きていないからこそ得られる喜びだったり、苦しさだったりを歌っている。

家族がいなかったとしても、人は1人では生きていないし、誰かがいるからこそ感じられることはたくさんある。
だから人生は面白い。

誰かといることで感じるいろいろなことを、そう感じていいのだとこの歌は肯定してくれる。

原動力はずっと ひとりで生きていないこと

誰かと生きているからこそできることもある。
それは家族がいて特に思う。
家族でいろんなことを体験したい。喜ぶ顔が見たい。そう思うから動けることもたくさんあるなと。

スペシャル

この歌を聴いた時、「私もこんなふうに生きたい!」とめちゃくちゃ思った。

今の僕は
守りたいこと 叶えたいこと 諦めたくないこと
自分自身のためだけにはもう 選べなくなってきたこと
嬉しく思うのさ

今の私に歌ってるのか…?ってなった(3回目)

やりたいことをパッとできるフットワークの軽さが売りだ。
が、子どもがいるとなかなかそうもいかない。
やりたいことを諦めたことは、小さいことも含めるとかなりある。

何を食べようかと考えた時、真っ先に子どもも食べられるものを考えたりする時に、なんだかなぁとか思う。

着る服も、抱っこ紐だと不便だからとか、機動力重視になったりとか、子どもとの生活に向いている服を選ぶようになった。

自分基準で選べていたことが、子ども基準になり、やっぱりその変化に対応しきれていなかったんだと思う。

誰かのために生きるの疲れたなとか思っていた。

そんな時に聴いたこの歌。
もう目から鱗って感じだった。
自分自身のためだけに選べなくなってきたことが嬉しい…だと…ってなった。

考えれば、今まで散々自分だけのために生きてきた。
散々、やりたいことをやってきたし、したいことをしてきた。

それが今、人のために何かを選んだりすることが増えて、それってありがたいことだなと。
自分ひとりではできないことだ。

ひとりで生きていないから、感じられることだし、嬉しいことなんだと気づかされた。

誰かのため が増える 人間冥利

うわ〜こう思いながら生きたい!!と思った。

誰かのためが人間冥利と思えるなんて、最高だ。
自分のためだけじゃないなんて、素晴らしいことだ。

私は今をちゃんと受け入れて、ありがたいことがたくさんあるのだと再認識して、最終的にこういう人間になりたいなと思う。

これからの人生の指針になってくれる、そんな歌だ。

おわりに

めっちゃ長くなったな。
紹介したい曲はありすぎるけど、厳選しました。
本当にどの曲もいいし、どんな人にも刺さる一曲が必ず見つかる、そんなバンドです。

SUPER BEAVERは、日常や人生を歌っている歌が多くて、大切なことを思い出させてくれる。
そして人生のいろいろな場面で救われている。
唯一無二の、私の人生になくてはならない、そういう存在だなと感じます。

あとMVのコメント欄、いろんな人がその歌のおかげで元気をもらったとか、今こんなに大変だけど前を向いて頑張ろうと思ったとか、そういうコメントで溢れていて超平和なので、落ち込んでる時に見ると元気になれます。

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