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中間章 グレリア世界の軍事と情勢

 今回は例のグレリア世界の軍事が物語内で説明しきれないのでここで話しときます。
 
 先に言っておきますがこの物語は現実とはかけ離れた歴史背景やイデオロギーであり、特定の国家への偏見を込まないように最大限の配慮を行います。
 

 能力主義とは

 力のある能力者を政治の中枢に据えることで盤石な国家体制を構築するというものです。

 この思想が誕生した背景には、この世界でのアフリカがいまだ列強の植民地だったり、列強の影響が寝ずよく残っている中小国では、能力を用いることでしか独立への道がなく、実際に能力主義は中小国などで盛んに唱えられています。

 しかしこれは民主的には欠陥した政治で、ドイツやアメリカなどでは抑制的です。

 これに対抗して作られたのが、能力者も無能力者も同一の存在とし、法律がどちらにも適応されるという無能力主義です。

 大倭帝国

(グレリア世界での)2027年から始まった第二次世界大戦の戦勝国で日本列島をすべて統治している。

 皇帝は剣崎氏で彼事態は国内外で人気が高いが、能力主義団体からの暗殺未遂は13回以上といわれている。

 ちなみに首都は東京ではなく帝都奈良。東京は東京府となっている。

 もともと日本国だったこの国家は政局の不安定化に乗じてドイツから侵攻を受けて大倭帝国と国名を変更しドイツの傀儡になってしまう。

 日本列島はもともと能力日本皇国という能力主義国家が統治していて当時の勢力が根強く残っていて、テロ活動、デモが非常に多い

 軍事

 大倭帝国には警察組織である祖国防衛隊、国民義勇隊に正規軍である帝国陸海軍が存在。

 大倭帝国の国民は臣民と呼称されていて、臣民は一年に6回も軍事訓練があり、地方でも行われていて義務となっている。

 緊急時に国民は国民義勇隊として召集される。 これが治安維持に貢献している。

 しかし祖国防衛隊の配属されていた博多では限定的にこれが免除されていて、ここへ人口が集中していた。

 博多の治安は脆弱だったがそのほかの地域は国民義勇隊の活躍でしのいでいたため、博多も長い間大きな事件は起きなかった。

 しかし2050年にあの事件が起こることにつながる。

 国民義勇隊は緊急時の招集の為、地元防衛などが任務だが、祖国防衛隊は志願制でこれは命令を受けた土地に急行し、事件を抑えるというものである。

 帝国陸海軍はドイツの傀儡であり長らく非武装であったため戦力は少ないためドイツ製の兵器を使用している。

 また制度もわたっていないため祖国防衛隊のほうが緊急時に頼れるとまでうわさされている。

 そのため正規軍には能力者が混合されている事態にまでなっている。

 大ドイツ国

 
 この国もまた第二次世界大戦の戦勝国。
 与党は国民社会主義ドイツ労働者党。

 地球防衛大戦という歴史背景がありユダヤ人差別が実質発生していない。

 二代目総統バイエルン移行、中央集権化を維持しつつその範囲での自由化がすすめられた。

 その賜物ともいえるのがソ連との条約で、ドイツ、ソ連、大倭帝国で同盟を結んで、全体主義同盟を結成している。(ゲルマニア条約機構)

 首都はゲルマニアでゲルマニア計画によって建設された。

 また極端な無能力主義国家で能力主義を排他する政策をとっている。


ソビエト連邦


  ここからは簡単に行きます。

 首都はモスクワで、カバノフという書記長が実権を握っている。
 非常に中央集権的で計画経済を行っている。

 ドイツと同盟を結び経済的な安定を享受しつつ、せきぐんをきょうかしている。

 世界一能力学が発展していて初めて能力を持ったものを生成したのはなんとソ連。

フランス国

 

 第二次世界大戦の敗戦国でドイツの実質的な傀儡国。
 しかし勇敢なフランス人の活躍で2050年には独立しつつある。
 農業が発展していて軍事も復活しつつある。

 フランスは敗戦の経験を生かして能力者と無能力者が団結していて欧州でもドイツの次に治安が良好。

イギリス

 敗戦国でありながらドイツからの支配を逃れ自由主義を守った国。
 強力な民兵組織を保有している。

アメリカ合衆国

 世界二位の軍事力を持っていて経済は世界一位。
何と第二次世界大戦の敗戦国なのにその経済は勢いが滞ることはない。

アメリカ、フランス、イギリスは能力者と妥協の末能力主義傾向にあるため同盟を結んでいる。(NHTO) 北半球条約機構。

 世界情勢


 グレリア世界の第二次世界大戦後(2027~2037)の世界情勢は緊迫から一転して平和へつながった。

 6000万人近くなくなったこの戦争では、戦後の世界不況がつづき、ドイツでは総統が暗殺され、日本統一を果たした大倭帝国ではテロ件数が一日100件を超える日もあったほど。

 しかし時は過ぎて安定化し、大倭帝国を除いて世界は平和を取り戻していった。

 2050年 国民義勇隊の創設で治安が回復したもののいまだテロが発生する大倭帝国の復興を祈り国連学校の第一校が東京と定められ国連学校構想が再開。

 しかしその日のうちに博多で事件が発生。 事件が起きた場所では爆弾や火炎瓶により地形や人々が破壊され、生き残ったのは少女二人含む僅かなど悲惨な事件が発生する。

 理由は博多で祖国防衛隊の基地があるため限定的に国民義勇隊の育成を免除していたことだった。

 大倭帝国政府はこれを受け博多でも国民義勇隊を育成するとともに国連への積極投資を決定した。

 まとめ


地球防衛大戦の人外の生物との戦闘により全体主義国家が存続した状態が続いた。

 能力が発生する事件は発生し、世界は能力主義と無能力主義に二分された。

 それから大戦を経験し、GTOとNHTOは和解し、国連学校を大倭帝国に建てた。

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