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THE FIRST SLUMDUNK

観てきました。
賛否両論、スラムダンク。
私は、漫画もアニメもリアルタイムで観ていたので、映画化の話を聞いたときはとても嬉しかったのですが……。
あれから、色々燃えあがりましたね。
とりあえず、○×△での感想と、雑感を記します。
若干のネタバレもあります。ご了承下さい。

【声優】
リョータ…○
三井…○
流川…○
赤木…○
桜木…×(ごめんなさい。)
木暮…○ 
晴子…○
彩子…×(ごめんなさい。)
安西先生…△

音楽…○  
良すぎた。

作画…△  
意図はわかるんだけど…。色合いと、重厚感がなぁ…。

バスケシーンの演出…概ね○
全体の構成…△

以下、雑感。

予想通り、山王戦と、リョータメインのストーリーとのハイブリッド構成。
ずっと観たかった山王戦。動く彼らを観られたということに対して、まずは感謝。
映像はスタイリッシュ。
良くも悪くも、始終スタイリッシュ!
井上さんが目指しているリアルさというのは、これなのかぁと、只々思う。
確かに、原作の絵をフルカラーにして、動かす、言い換えると、本の彼らがそのまま飛び出して来た感じを映画で表現するとしたら、今回の作画は正解なのかもしれない。

ただ……。

やはり、「これじゃない感」は、拭えなかったなぁ…。

製作陣は、いわゆる「スポ根」構成にはしたくなかったと言っていたけど、こちらとしては、「お涙頂戴」構成もいらなかったわけでして……。
彼らが必死に動いて、死に物狂いで、山王に向かっていくあのストーリーと、スピード感に自然と感動するのであって、計算された感動シーンは、計算された通りに涙こそ流すけど、それは自発的なものとは違う。泣いている自分を客観視しているもう1人の自分が「術中にハマっているね」と、冷静にツッコミを入れるくらいには、計算されていたかなぁ。

あの、すごく時間がかかっていそうな、映像表現で山王戦をやるなら、もっと、2時間の枠を贅沢に使って、バスケシーンを表現して欲しかったなぁと思う。人物ごとの回想シーン(特にリョータのストーリー)はもっと省いて良かったとも思う。リョータのストーリー自体は良作なんだけども。それはそれで、別の映画を作って欲しかった。

声優さんの面から考えると、リョータを主人公にしたことは大正解。
花道と彩子を除くどの役も、そんなに違和感なく聴けた。ただ、特に花道の声だけは、全体から浮いていた。木村昴さん自体は好きな声優さんなのだけど、今回はダメ。花道が大声で気合い入れる、とあるシーンが決定的。擁護が難しい。声優さんに罪はない。キャスティング担当の人、なぜ彼を選んだのだ。あと、彩子はもっと大人だよ。17歳らしくない媚びない色気と、しっかりしたキャラが彼女の魅力なのに。
賛否両論は安西先生もだと思うけど、彼が昔鬼軍曹だったことを考えると、あの声質もありなのかなと思う。もう少し、温かみは欲しかったけど。

バスケシーンは、終盤にかなり長い間、無音になる部分があるのだが、映画館にいる人達も一緒に緊張感を味わえるという意味では良かったかな。
でも、
スピード感出すのに、ノイズ線(グリッチノイズ?)やいきなりのマトリックス感、線画表現以外になかったのか。わざとらしくて、いいシーンで興醒めしそうだった。ピントがあっていない人物の描き方も若干、手抜きにみえる部分もあって、もったいない。

音楽は始終良かった!音楽のおかげで救われている部分はかなりある。

うーむ。
やっぱり辛口になってしまったなぁ。

因みに、隣に座っていた、私よりかなり若い女性は、途中からずっと泣いていた。感動していたのだと思う。素直な涙を流せることが、ちょっと羨ましかった。
アニメをあまり知らない人で、今回ダイジェスト版のジャンプを読んだ人なら、この映画は良作という印象になるかもしれない。
(決して、原作知ってるマウントではないです。あしからず。)

あと……。
やはり、プロモーションは失敗だったろうなぁ。
声優発表されたときのYouTube生配信も観たけど、やはりあの内容は、映画公開後にやるべきだったと思う。公開前だと、どうしても、言い訳に聴こえてしまう。プロモーターよ、なぜこんなやり方をした。

最後に、
声優さんに罪はない。

私は、アニメが好きだ。

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