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『1984』

ジョージ・オーウェル 1903〜1950
『1984』 1949年

・〈2分間ヘイト〉の恐ろしいところは、役を演じなくてはいけないことではなく、周囲との同調を避けるのが不可能なことだ。

・〈未来へ、もしくは過去へ、思想が自由な時代へ、人がそれぞれ誰とも異なり孤独に生きていない時代へ、真実が存在し、人がしたことが、なかった事にされない時代へ。個のなき時代から、孤独の時代から、ビッグ・ブラザーの時代から、二重思想の時代から挨拶を送るとしよう。〉

・正統とは、考えないことを、考える必要がないという意味だ、正統とは、無意識のことなんだよ。

・〈彼らは目覚めないかぎり絶対に反逆などできないし、反逆してからでないと目覚めることができないのだ〉

・「いつでも明るくして、どんなことでも嫌な顔ひとつしないことにしてる。いつでも群衆と一緒に叫ぶっていうのな。無事でいたいなら、そうするしかないわ。」

・彼らは理解力が乏しいおかげで、正気を保っているのである。

・どんな理由があろうとも、さらなる苦痛を背負おうと願うなど、断じてありえることではない。苦痛について願うのは、たったひとつ。止んでくれと願うのみである。

・現実を見られるのは、鍛錬された精神だけなのさ、ウィストン。

・現実とは他ならぬ、己の頭の中にしか存在しないものなのだ。
 
・権力とは手段ではなく、目的なのだ。

・大丈夫だ。何もかも大丈夫なのだ。闘いは終わったのだ。ウィストンは、自分自身に勝利したのである。彼はビッグ・ブラザーを愛していた。


 洗脳装置


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