もりそばとざるそば:知ればもっと美味しい、その違いと歴史
もりそばとざるそばは、どちらも冷たいそばを味わう定番メニューとして親しまれています。しかし、実は見た目や歴史に違いがあるのをご存知でしょうか?
このNOTEでは、もりそばとざるそばの違いについて、見た目、歴史、そして現在の状況に分けて詳しく解説します。
1. 見た目
もりそば:
一般的に、そばを器に盛り、そばつゆを別添えで提供されます。
器は、そば猪口やそばちょこと呼ばれる小ぶりのものが使われることが多いです。
薬味として、わさびやねぎ、大根おろしなどが添えられます。
ざるそば:
そばを竹ざるに盛り、そばつゆをそばの上からかけます。
ざるは、そばの量に合わせて大小様々なものが使われます。
薬味として、刻み海苔が添えられることが多いのが特徴です。
2. 歴史
もりそば:
江戸時代中期頃、庶民の間で広まったと言われています。
当時は、そばを盛り付けた器にそばつゆを直接かけて食べる「ぶっかけそば」と呼ばれるスタイルが主流でした。
その後、そばつゆを別添えにすることで、そばの風味が損なわれるのを防ぐ「もりそば」が考案されました。
ざるそば:
明治時代初期に、高級料亭で提供され始めたのが起源とされています。
当時は、そばの実の中心部分のみを使用した上質なそばが使われていました。
竹ざるを使うことで、そばの香りを引き立て、高級感を演出する効果があったと言われています。
3. 現在の状況
現在では、もりそばとざるそばの明確な違いはなくなってきています。
多くのそば店で、もりそばもざるそばも提供されています。
器や薬味の有無も、店によって様々です。
どちらの呼び方が使われるかは、地域や店によって異なります。
4. まとめ
もりそばとざるそばは、見た目や歴史に違いがあったものの、現在は区別があいまいになっています。
いずれも冷たいそばを美味しく味わうためのスタイルであり、それぞれに違った魅力があります。
ぜひ、色々なお店でもりそばとざるそばを食べ比べて、違いや美味しさを楽しんでみてください。
豆知識
かつては、ざるそばにはそばつゆにみりんを加えたり、上質なそば粉を使ったりして、もりそばとの差別化を図っていたと言われています。
現在でも、一部の高級店では、このような伝統的なスタイルのざるそばを提供しているところがあります。
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