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シーズン2最終章 「デルタ」(完結)

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2021夏、日本はデルタ株の脅威が訪れる。 そのなかで団 勇もまた、感染する… ついに麗菜と昴は 自らの運命と戦う決心をする… 様々な三角関係が崩れ、また再生する… 2人の未来を…
お値段張りますが、満足できる出来栄えです。 単発売りはしておりません。
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2024年3月の記事一覧

前夜祭ほどワクワクする時間もない

吉良は完成した「New Select」の看板を眺める。 まさにデスティニーグループの要塞のすぐ隣という立地…これから始まる宴を彼は心底 楽しんでいる… 「まるで子どもような目をされている」 店長を任せた平が苦笑いをしている… 「自由の象徴だよ。僕の戦いの最終章だからね」 「恋人をエイズで亡くされ、なぜNS店に こだわるのですか?」 「僕が出さずとも、このコロナのおかげで NS店は乱立するよ。だからこそ、彼らに 頑張ってもらわないとね」  「劇的な試練ですか」 「トロピカル

業界未経験 初日 くちあけ

「あ、アルです。よろしくお願いします」 「よろしくねぇ、コレ差し入れ‼️」 頭から足までジロジロ見て、コンビニの袋を 渡してくる…中には色々入っているが 気になったのはレシートのような紙が見える。 「あ、ありがとうございます😊」 「オレさ、うまいコンビニスィーツ見つける 達人だからね。最強セレクトだよー」 「た、楽しみです😌」 部屋に入ると、抱きしめられ、袋を落とすが 構わず、伸びた爪を立てて、背中から尻を撫でながら、唇を重ねた。 く、臭い🤢ヤニとコーヒーの匂いだ。

あーもう、飛びたい‼️

「はぁはぁアルちゃんさ、ホント嫌そうな顔するねぇ」 「そう」ではなく、嫌である。 「お願いします…はやく、はやく」 「はやく❓」 「挿れてぇ」 膣を舐めていた男が立ち上がり、不潔そうな 陰茎を持ち… 「なにを入れるのかな❓」 コイツ… 「それ」 「それって❓」キョロキョロする。 「オチン◯ン!オマン◯に挿れてよ」 ぁあ気持ち悪い、男の生臭い息がかかり、 蛇のような陰茎が、身体に侵入する… もう無理 ムリ ムリィ 「ああ気持ちいいよう🥴アルちゃんのオマン◯がね締まってさ

いっぱい出たね🈵

セクシーデビルコスチュームやべー キスしながら、尻尾のついたお尻を撫でる。 「うん、はぁ、気持ちいいィ」 これが同じ女か… 先月、オープンした「New Select」のアルという娘に入ったが、正直イマイチだった。 そこで今日はトロピカルのナンバー1、麗菜と 予約がとれたので来たが、 初手から、もう興奮が止まらない。 キスをしながら恥ずかしがる表情… 身体に触れながら、服を脱がしていき、 今、上目遣いでフェラされている… 「ぁあぁ…気持ちいい❗️イクイクよ!」 「だぁめ

オキニ隠し

「ああ、イク❗️ナカに出すぞ!メスガキィ」 「ああん、ユルシテェ」 ああヤベーよ、こんなロリっ娘にナカ出し しちゃったよ。 「んん、あん、きもちィィな。えへへ」 にっこり笑い、お掃除を始めるか。 ヤベぇよ!コレ‼️グヘヘ 友人と来たので、合流して互いに反省会を した。当然オレは 「イマイチだったな」 「こっちもだな」 互いに飯を食いながら、低評価の口コミを 入れて、悪口を言っておく。 「全然さ触らせてくれねーの。地雷だわ」 「こっちは高飛車❗️ナンバー1だって 鼻に

棄民と大火事

「おい棄民、気分はどうだ」 「く、くそ、くそ〜」 汚物を踏んづけられ、悔しがっている。 「風俗卒業チャンスだったのになぁ、 来ちゃったなぁ!ザーコ🤪」 「ああー牛肉めぇ!調子に乗るなよ」 「ああ❗️おい、チン◯勃たせて、なにイキってんだよ!肉だぁ?あたしは獅子宮サマと違って 優しくねーぞ」 グリグリと股間を踏んづける。 「あ、あー、やめろ❗️力加減をな ぐわー」 「肉じゃねぇよな!!ああ‼️」 「キ、キンギュウミヤ様ーお許しを!」 「わかればいいんだよ、カスが」 「ホラ

緊急面談🚨

事態は深刻だ。 麗菜の個人情報が完全に漏れている。 鷹月は麗菜を呼び、面談していると 星代表も加わった。 「とりあえず休みなさい」 星代表が宣告する… 上機嫌だ。これでトロピカルを終わらせられる そう顔に書いてある… 「休みません。否定すればいいわけです」 「ご家族に迷惑がかかるんじゃないの」 「勘当されました」 「なにかあったらどうするわけ❓」 「知り合いならもう来てます。放っておけば いいと思います。いずれ風化します」 確かにかえって休めば真実だと 証明するようなも

地雷嬢の末路

「ちょっと痛いんだけど!」 「え、ごめんなさい」 乳首を吸ってきやがった。キモい。 「その、オッパイが好きで…」 「いいから早く出してよ!」 「あ、あ、はい」 下手くそな動きに、ウンザリする… 卑屈な奴だ。しつこく胸を触ろうとしてきて 何度も手を払いのけた。 その度に謝ってくる… 数分後、よーやく射精した。 帰ると、葉さんから声をかけられた。 「アルちゃーん、飯どう❓奢りますよ」 「いいんですかー」 女に奢って何が楽しいのか理解できないが まぁこんな商売していると友達が

星岡 弥生

まだ暑い…まとわりつく湿気でシャツと背中がくっつく。 店の暖簾を外し今日の営業を終える… ひとまずお冷をコップに入れ、水分補給する… 冷えたものが身体に入り、 身体の重さを感じる… ラーメンの試食ばかりしているからだろうか… 高校生の頃の写真を眺めながらこれまでを 振り返る。 横浜戸部にある「星岡」は唯一無二のラーメン屋として多くの人たちに愛されている。 父、星岡 雄士の作る正統派醤油ラーメンは 何度も日本一の称号を得ている。 徹底的に肉を削いだ鶏ガラから出る 澄み切った

団 勇

星岡団の経営は順調だ。 従来の星岡のラーメンに加えて、担々麺が 好評だ。さらにテイクアウト用に汁なしの 本場四川風担々麺が当たった… 厨房も永井さんという優秀なスタッフが揃い コロナが明ければ、チェーン展開も夢じゃない… そうすれば、俺は現場に出る必要はない… 社長として指揮をとればいい… 葉月…お前を迎える体制は整っている… あとはバカなことをやめて 俺の胸に飛び込んでくればいい… 俺が守る しかし、世間はコロナの話題と五輪ばっかりだ。あとは政治家たちがオリンピック

せめて墓参りをしよう…

色々話し合い、葉月と三輪家の墓に訪れた。 「嫌いだったのか」 「選挙のことはよく覚えているけど、  藤堂君って副会長になった人なんだけど 彼に言われたの、あれは問題だ。報告すべきだって」 「そんで、お前いじめられたんだろ。 藤堂って奴は…」 「知らん顔。最低限、フォローしてくれたのは小野寺君」 「クソヤローだな」 「そんなもんだよ」 「しかし、水原って客はまだ来んの❓」 「かなり長い付き合いだからなぁ。 いい人なんだ…でもまず、話してみる」 まさか三輪長女の旦那とはな…

椎名 藍(前編)

家に戻り、母親のコレクションのシャトーディケムを開ける。爽やかな香りが胸いっぱいに 広がり、全部飲むと決めた… 少し昔話をしようか…シャトーディケム君… 飲んで食えば、元気になるあたしは単純だが 幸せなんだと思う… 中学に行くのが面倒になり、テキトーに生きていたら、母親にせめて働けと言われ、 「星岡」というラーメン屋でバイトを始めた。 店の手伝いもするが、本業はこの星岡家の家事だ。あたしが来るまで、小学生の少女が すべてやっていた。 それが星岡葉月だった。 気の小さい

椎名 藍(後編)

食材探しの旅から戻ってきたのは 1週間後だった。 まず怒声が団 勇に飛んだ。 どうやら、仕込みを伝えていたようだが、彼は何もせず、 実家に帰っていた。 そして弥生は葉月を責めた。家のことを 何もしなかった。 怒り狂う2人に団と葉月は縮こまり、 あたしが事情を説明した。 すると父親は舌打ちをして、 「弥生、任せる」と言い、厨房に籠った。 居間に移動して、4人座り、 「葉月、あんた16になったね」 「…はい」 確かに一昨日なった。 「高校辞めな…結婚を早める」 「ちょっ

奇人変人一家

「もう、あかんかもしれん」 万太郎は弱気だ。 勇の状態はかなり悪く、命の危機が迫っているということだ。 「あいつなぁかなり不規則な生活をしていたようでなぁ、奥さんがいてくれたらなぁ」 あの役立たず… ソープ嬢になることを許可したのは 父、雄士だった。 私を通さず、直接、父親に頼み、 結婚の話も破棄にした。 法的に、葉月の保護者は父親である 雄士であるから、この手続きはなんら問題なく 私が知らないと抗議しても、後の祭りであり、 葉月はしばらく椎名藍の家に逃げ込み、 高校