緊急面談🚨

事態は深刻だ。
麗菜の個人情報が完全に漏れている。
鷹月は麗菜を呼び､面談していると
星代表も加わった。

「とりあえず休みなさい」
星代表が宣告する…
上機嫌だ。これでトロピカルを終わらせられる
そう顔に書いてある…

「休みません。否定すればいいわけです」
「ご家族に迷惑がかかるんじゃないの」
「勘当されました」
「なにかあったらどうするわけ❓」
「知り合いならもう来てます。放っておけば
いいと思います。いずれ風化します」

確かにかえって休めば真実だと
証明するようなものだ。

「こちらとしてもキャスト､従業員を守る義務があるの…今のあなたを出勤させるわけには
いきません。しばらく自宅にいなさい」

麗菜が出ていき、代表はコーヒーを啜る。
「しかし、実名まで出て､まだ出勤するって
どういうつもりなのかしらね」
「サイトに削除要請は出すそうですが
情報開示はしないそうです」
「まぁこれで移籍してもらいましょ。
あの娘の実力なら、どこも大歓迎よ。
それに昴もついてくでしょうしね」

トロピカル閉店…現実味が帯びてきた…

　　　　　▲ ▲ ▲ ▲

週刊誌の記者がやってきて、居間に通した…
「それでご用件は」
「お宅のお嬢さん…川﨑のソープランドで
働いているようですね」
耳が早いな…

「そのようですね。あの娘はもう勘当しました。ウチとはなんの関係もございません」

「本当ですか❓この店､休業要請を無視してますよね。経営の方はどうなんですか？」

「ウチは会員制ですから､問題ありません」

「娘さんが身体を売って、運転資金に使っているんじゃないんですか❓」

「証拠があるんですか？」

「娘さんが客に言ってるそうですよ。
実家に仕送りしてるって」

「馬鹿馬鹿しい､デタラメです。どうせホストあたりにハマってるんじゃないですか」

「ウチが本気で取材すればわかりますよ」

「そんな記事になにか反響があるんですか？」

「娘の身体を売らせて作るラーメンなんて
誰が食べたいんですかね。では失礼」

帰っていき、葉月にLINEを送る…

金は送金しないでいい…

貯めておけ…

あくまで葉月の送った金は試作用の研究資金だ
本業には使っていない…
まぁしばらくは通常営業に専念しよう。

後は団家だ。勇は掲示板の状況に喜んでいる。
これで葉月が辞めてくれると期待しているんだろう。

まぁいい…このまま元鞘に収まり、結婚となれば、団家から支援を受けられる。
勇も葉月を檻にでも入れてくれるだろう。

葉月が稼ぐはした金ではできない究極のラーメン…仏跳チョンラーメンの制作に取り掛かれる…

了