見出し画像

その8。悪魔のボーダーに飼い慣らされた悲しいポンコツの物語。

THE・トチ狂ってた。

X子は予定を過ぎても帰ってこない。
何で?

僕こんなに頑張ってきたのにどうして?
僕、なにか間違えてた?


依存の恐怖は本人が気付かないこと


依存だよね。僕こんだけしてきたじゃん、僕すげー頑張ってきたじゃん、っていう自負があるし。
今までの努力がムダになる。こんだけしてきたのに。そんなわけない。
X子は僕のことが好きなはずじゃん。

鬼束縛のX子なのに電話も何もなくなった。やっと連絡ついて僕は・・
「どこか遊び行こうよ、ここは?」
ってめちゃめちゃX子を誘ってた。会いたいって思ってた。あんなにうんざりしてたのに。でもX子は理由をつけて会ってくれなかった、てか会う気がなかった。このときにはもう新しいカレシがいたらしいよ・・

動物と恋は追うと逃げるんだよ。
覚えておこう! 
・・・。

また連絡が取れない日々が続いてた。僕はというと、トチ狂ってとうとうアポ無しでX子がいる実家に行ってしまった!

行ったはいいけどX子とは連絡が取れない。全部無視。というかX子がいま実家にいるのかどうかもわからない。遊びに行ってるかもしれない。

実家が見える少し離れたとこに車を停めて、どうしようか考えてた。けっきょく門扉までウロウロ行った・・と思う。

2階の窓から人影が見えて、こっち見てる?X子?と思ったから手を振った、ら、親が出てきた。「いまX子は居ませんけど?だいたいあなたね・・」って怒られた。連絡が取れないから連絡欲しいことを伝えて帰ってきた。

その当日の夜かな。とにかくすぐX子から電話がきた。はやる気持ちで電話を受けたら怒ってた。そりゃそうだ。僕ストーカーだもん。



で、その電話であっけなくフラれた。

出て行ってから半年ぐらいで、その間、一度も会えずじまいで。
荷物は着払いでいいから送って!と。テーブルとか、もともとX子のモノはあげる、と。

そして、聞きたくないことあれこれ言われた。聞かされた。
あのとき職場のあの人とヤってたから!とか、もうカレシいるから!とか。色んなこと暴露されて、何でそんなこと言ってくるのか意味不明で、放心してしまった。というか、まだ依存状態だったし、身も心もズタズタになってしまった。

僕は歴代彼氏とは違う!と意気込んでたけど、もれなく歴代彼氏のダメ男のひとりになった。DV彼氏とかいたみたいだけど、僕はストーカー彼氏になった。・・あ、DVもかあ。まあ、酷い元カレ。(歴代彼氏がほんとに酷いやつだったのかはもちろん不明)

かなり酷いこと言われてトドメ刺されたからもう追うことはなかった。でも完全に抜け殻状態で、まだ・・好きで。というか、このときはもちろん気付かなかったけどこれは「好き」という感情じゃなくて・・なんだろうな。心まで持ってかれた感じ?ワムかよ。みたいな。

・・心を持ってかれるってのは、ストーン・オーシャン(第6部)にあった、承太郎がホワイトスネイクに記憶の方のディスクを持ってかれちゃったあの感じだね。もぬけの殻になる。生きてるけど。ラースtクリsマスって歌いながら。?

まじトンチンカンだよね。僕がアホ過ぎるのもあるけど、依存は怖いよ。ほんとほんと。なんにせよ失恋ってのはつらいもんだけど。フラれてそっこー5キロ体重落ちた(笑)


父親に、「おまえが振られて良かったんだぞ」と言われて一瞬意味がわからなくて(それだけトチ狂ってた)でもじわじわとその言葉の意味がわかって・・確かに、僕が振ってたら悲惨なことになってたと思う。どちらかは怪我してたよね。命はあった?

一瞬の、ほんの刹那で不機嫌になる人。こっちは「?」になるだけ。X子の感情に、僕なんかが追いつくわけがない。僕には寛大な心はなかったってこと。

それからゲッソリな日々が続いてた。
眠りにつくのも目覚めるのもつらいやつ。
1ヶ月ぐらいかなー。

こんなとき、友達はやっぱり優しくて慰めてくれた。(バッサリ斬られまくった)


ある日、なんとなく見かけたブログの人と仲良くなった。言葉遣いも優しくて、コロっといっちゃった。うーん。

その人は大人で優しくて、そやね、優子さんにしよう(笑)
当時53とかだったと思う。なんじゅっこも上のお姉さん。なんとか連絡先も交換して仲良くなった。そして、会うことになった。

初めて見たとき、年齢は気にならなかった。それより優しい雰囲気で、優しい言葉遣いで、とにかく優しかった。

家に遊びに行って、美味しい手作りご飯や手作りシフォンケーキとかご馳走になった。泊まったり、ちゃんとヤったり、デートしたり、楽しく過ごしてた。

そしていざ!
告ったらフラれた。

なんでやねん!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?