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アートは見えない線を越える

みなさんは
全盲や美術館にどんなイメージをお持ちでしょうか?

正直なところ
あまりよく知らない、関わることがなかったのでプラスもマイナスも言えずに曖昧な答えになるのでは?

今日の紹介本は

「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」 著作 川内有緒
出版 集英社インターナショナル


一年間に一度も美術館に行がない人は
62.1%  
多いような10人に3人は美術館で鑑賞していることになるのだ

ましてや
全盲の方がアートに触れるなんて想像もしてなかった

なぜなら
私も視覚障害があり美術館やスポーツから離れていたからだ

しかし
それは「見えない線」を勝手に引いていただけだと気づいた

・東京パラ マラソン
 金メダリスト道下美里さん

・世界的ピアニスト 辻井伸行さん

・お笑い芸人    濱田祐太郎さん 


視覚障害があっても目標に向かって突き進む人はいる

まだ
有名でない人も挑戦している人はいくらでもいる、私もその一人だ


白鳥健二さん


 ・小さい頃は美術が好きでなかった

 ・美術好きの彼女がいてハマり
  50以上の美術館に足を運んだ


 ・濱田祐太郎よりも面白い??
  ユーモア半端ないぞ


鑑賞の醍醐味 

例えば
 展示室に入った瞬間に「あ〜〜」「おっ」という一言で感情が「わくわく・不思議・つまらん」など伝わる

 それは
相手の話を聴くのではなく「能動的に」作品を感じて想像すること

白鳥さんが何かしら心の動きがあって自らの力で鑑賞したい気持ちが高まる

 →「鑑賞できた!」と実感する


「鑑賞」とは「身体全体」
で感じること

作品を目の前にして何かを感じたい。光が見えなくても作品を楽しむ。知識や歴史ではなく「情緒的なもの」を含んだ知的な感情を感じることかなと考えさせられた

そして
 作品と出会った時間と一緒に鑑賞してくれる誰かとの時間や

付き添いや美術館ガイドさんなど複数の人とだからこそ味わえる共有感覚を何より大事にされている



少し難解な本かも知れませんが
言葉や感性をフル活用して
「その場にいるような」感覚で
読書していただけたら

学校のテストに答えはあるが
アート作品に
絶対の答えはないでしょう



ただ、
答えのない作者が伝えたいことを
「全力で考え感じること」こそが
アートの魅力であり

誰もが感じる
アート作品・作者との
「見えない線」を越える

誰もが感じる
障害者と社会との
「見えない線」を越える

そして
答えのない人生や先行き
不透明な現代に
最も必要な力ではないだろうか?


 私も身体全体で鑑賞する!
固定観念にとらわれずに
ワクワクしながら

まずは作中の
水戸芸術館
ポルタンスキー作品を見たい

さらに
16億円で落札した
世界を席巻する

あの「バンクシー展」に行こう!

#読書の秋2021
#目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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