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何より、トニ・コレットの顔が一番怖い、映画「ヘレディタリー~継承~」


※ネタバレ注意


もし、自分の親族が亡くなる時

子孫である我々が、受け継がれるものは色々ある

莫大な遺産?
それだったら、ラッキーだけどまぁ、まず無い


大抵は、先祖が戦国時代の忍びで
主君に背いて、抜け忍になった過去を急に告げられて、
現代に生きる残党に命を狙われるのが、ごく一般的だ(どこが)


ちなみにオレは
高血圧という、負の遺産を託されて

健康診断のたびに、驚異のハイスコアを叩き出してしまって、
毎回、看護師のねーちゃんにドン引きされて
いい迷惑なんだが

ともあれ

今回の映画
「ヘレディタリー~継承~」は、

オレの高血圧なんか
比べ物にならないくらい
タチの悪い


主人公のミニチュア模型作家のアニー(トニ・コレット)の母親が死んじゃう所から話は始まります。


この母親が
あんまり他人と関わる事が無く、家族からも煙たがられてる節があって

まぁ、この婆さんがいまいち、何をやってたかわからなくて
まー不気味で


そして
その婆さんから
確実に

実体は無いが
「ある物」
を家族に託されます
一方的に

そして
その、謎ババァが託した
「それ」に

振り回される事になるのと同時に

オカルト現象以外にも
家族が抱える、様々な問題にも直面して
それも同時に向き合わなければならなくなる訳で


この主人公の家族間の関係が大塚家具の親子ぐらいこじれてて、

観客はジワジワと
酸欠によく似た
息苦しさを感じると思う


主人公のアニーには
2人の子供がいて


次女のチャーリーは
内向的で中々家族にも心を開かないし

我が子ながら、薄気味悪さすら感じてしまうガキんちょで

喉を「カッカッカッ」って鳴らす
ヤンキーが自分の彼女を呼ぶときみたいな癖が

観客の不快指数を増大させる(でも、実はこの癖は本編に出てくる悪魔に忠実な設定らしい)


後、アーモンドと泉ピン子(こっちはウソ)のアレルギー体質なので、食事も気をつけなればならないから大変


そして
第2の主人公こと
長男の高校生のピーター君

Facebookで気になるクラスメートの女子の写真をみて、ムラムラしてる何処にでもいる少年で


とにもかくにも
序盤
彼が大変な事をやらかします


その事件の瞬間


オレ「えぇぇ......」

観客はドン引きですよ


そして、やらかした後の、一連の行動が妙にリアル(笑)

皆まで言わないが
オレが同じ状況になったら


アクサダイレクトのテーマ
「ふるんふふ~ん♪」
が頭の中で反響してると思う、多分


後監督が
随所にホラー映画のオムニバスの要素をいれてるのも他作品へのリスペクトを感じる


かといって、パクリ感とか二番煎じ感も無く

ただ、音響とかモンスターでビビらせるありがちな洋ホラーとは、また違う、

ちゃんとした
新しいホラー映画に仕上がってるのは凄いし、


観終わった後の、何とも説明出来ない感覚は
何かしら、貴方に遺恨を残すはず


そして!

何が怖いって

アカデミー賞に
顔面崩壊女優部門があったら、他の追随を許さない

アニー役のトニ・コレットさん
貴方の顔です、
正直一番怖いのは(笑)


夫婦喧嘩したら
秒で土下座してるわ
オレなら



余談だが
トニさんが、こんな般若の面みたいな表情になる過程が

ちょっと、
「漫画太郎」的展開で笑けた


「そっちかwwwww」って


完全に
顔が
「はうあ!」の顔してる



コミカライズする際は
是非、画太郎先生へ

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