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共同マガジン〜小説家達!

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小説限定を出してください。これはみんながこのマガジンで楽しんで小説を見れるために作りました。ルールは簡単です。みんなが嫌がることは絶対にしないでください。それだけです。たくさんの…
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2024年5月の記事一覧

和美と絵梨花〜手書きの名刺~|#短篇小説

この短篇小説は、以下のnoteのお話と繋がっています。よろしければお目通し下さい。 非日常のホストクラブで生まれた恋物語となります。 ↓ ↓ ↓ 和美と絵梨花 ~手書きの名刺~ 和美はある食品会社の事務職をしている。職に就いて5年経っているが、最近入ってきた女の子は、もう自分と同じような仕事をこなしている。要するに、ルーティンワークなのだろう。 彼女は元々これという趣味もなく、強いて挙げるなら、時どき雑誌に載っている面白そうな映画をひとりで観に行くくらいだった。

シンデレラ・コンプレックス〜手書きの名刺~|#短篇小説

この短篇小説は、以下のnoteの続きになります。 よろしければご高覧下さい。 ↓ ↓ ↓ シンデレラ・コンプレックス 〜手書きの名刺〜 和美の目はテレビに釘付けになった。 YouTubeのサムネイルを、ドキドキしながらリモコンで選んで押した。 YouTubeでは、売上げの多いホストのナンバーが発表されている。ナンバー10から、マイクコールで源氏名が呼ばれ、カメラが向けられると、女性と並んで座っているホストが映る。 TOP3の月間の売り上げは1000万を超えていた

拾った女の子は常識知らず‐運動会の終わり

運動会は順調にいった。 誰も問題を起こさなかったし、アナウンサーはずっと張り切っていた。 少し張り切りすぎていたと思うけど。 それと、マリナは長距離で軽々と1位を取った。 努力したのか、ほかの長距離選手たちは結構悲しんでいた。 まあ無理もない。彼女は競争ならどれでも最強だから。 来週はどれを取らないといけなくなるのかが楽しみだ。 僕は100メートル走では2位を取った。1位はホノカだ。 本当にどうしてかはわからないが、彼女は速かった。 僕は追いつくことが全くできなかった。 たっ

全実力学校(7)

その場は大騒ぎだった。 僕は逃げ道はないかと考え、窓を見た。 そこからぶち破って出ることもできるが、それでは学校に怒られるだろうと思い、やめた。 冷静だったのは数人だけだ。 名前はまだわからない。 彼らの中には普通に窓から出ていったものもいる。 だが、数分後には同じ窓から帆織り込まれた。 多分校長先生がやったのだろう。 噂では、天才青年といわれている。 生まれつき2か月で初めの言葉を発して、1年で足し算を覚えた。 2年で掛け算、3年で割り算を覚えた。 なぜか、引き算は6年で覚

カット!(6)

彼が考えたのは、悪魔だ。 まるで悪魔のようだ、といったほうがいいだろうか。 私は嫌な予感がして、屋上に上がった。 そこなら大丈夫だろう。 だが、どうやらそこが彼の場所だったようだ。 私が屋上で座っていると、下のほうで音がした。 「なんだ???」舌を見てみると、そこにはバイクが難題も置いてあった。 「まさか…」その通りだった。 どうやら彼は悪魔のようなギャングをこの学校に忍び込ませようとしているようだ。 バイクの横には大きな強そうな人が何人もいた。 「これってちょっとやばすぎで

今日出来れば、また短篇をひとつスタートさせたいな😺🪻🪻 前にプロットだけ考えて、寝かせていたもの。うまくまとまれば、「創作大賞」に応募したいです😌🥀 “mon ami〜猫と僕の日々”

普通に生きたい僕であった(64)

まずは僕がサイコロを振った。 5が出て、僕は難局に飛ばされた。 「ㇶー、サムッ」僕は凍えていたので、できるだけ早く次の順番が来るのを祈っていた。 どうやら一番初めだけ、ペナルティが存在しないようだ。 しかも、毎回どこかに飛ばされるようだった。それも僕は作っていない。 そんなルールをつけた覚えはなかったが、初めのハンデということで通した。 次の順番が来た時には全員が僕の場所にいた。 全員サイコロで5を出したようだ。 大体の人は 僕はサイコロを振ると、1が出てきた。 僕は森の中に

私+君ー私は嬉しかった

ドアを開けてみると、そこには小さな人が立っていた 「へ?」私は気のせいかと思い、目をこすった。 もう一度そこを見ると、やはり小人はいた。 小人は私を見ると、慌てて物の中へと消えていった。 私はそれにつられて倉庫の中に入った。 でも、そこにはもう小人などいなかった。 私は首をかしげながら外に出ると、理科準備室のドアを閉めた。 だが、おかしいことはそこでは終わらなかった。 次には遠くで男が立っていた。 血かついていくと、目の前が見えなくなった。 いや、見える。 その場が暗くなった

無名小説スライム編(22)

熊は大声を上げて地面に倒れこんだ。 「手を捕食したはずなんだけどな…」すると、目の前に熊の図が現れた。 『捕食したところは急所です』俺はオー!、と思ったが、真実を言われた。 『急所を一緒に捕食しました』ということは、急所を関係なくざっくりと捕食した、ということだ。 ーひどいな、お前 『それほどでも』神はフンッと鼻を鳴らした。 ー一切ほめてないよ! 俺はため息をつくと、目の前で倒れている熊を見た。 腕を抱えてうなっていた。 「操作解除」俺は神に言った。 ーいたかったんだろうな…

百不思議の小学校‐地獄へ落ちた少年少女2

府野火健太 石野葉波 舩場氏幸四郎 堀野過俊 「とにかくここで生き抜くことをままずは考えよう」皆同意した。 僕たちはそろって歩いていった。 その場所は一生続く広場のようだった。 ただ、生き物はすべて死んでいるかのような場所だった。 僕たちが歩いていると、一本の道が見えた。 まるで、別れろと言っているかのようだった。 だが、僕たちは右を選んだ。 右を歩いていると、後ろから光が消えた。 後ろを見るとそこには道がなかった。 まるでさっきからあったかのような壁だった。 僕たちははめ

拾った女の子は常識知らず‐運動会の少女少年

「出会ったときにします。」これにも私はすぐ答えました。 彼は腹を抱えて大笑い、ツボに入ってしまったようです。 私は首をかしげました。 「いや、それじゃあ学校の教室だったら?」彼は息を整えながら訊いてきました。 「そこで告白します」私はすらりと答えました。 彼はまた地面に転げてしまいました。 「いや、ふつうそれはオープン告白でしょ」私は首をかしげました。 「ねえ、恋をされたら恥ずかしくなったりしない?」私は首を大きく傾げました。 「恋って何ですか?」彼はガクリとこけた。「愛情だ

切れたメビウス〜神々が降りる島|#短篇小説

このお話は、以下の短篇小説のスピンオフになります。 ↓ ↓ ↓ 切れたメビウス〜神々の降りる島 これまで幾度も、数ヶ月前にも訪れたその島は、「隠れキリシタンの里」としてよく知られており、村ごと(今は町ごと)にそれぞれ特長ある教会が建っていた。 透羽子は学生時代、長崎に友人と観光して、大浦天主堂で潜伏したキリスト教徒の歴史を学んだ。踏み絵も見た。また微《かす》かに、遠藤周作の本の印象も残っていた。 後で島へ渡って、本物の隠れキリシタンの遺物とも言える多くの教会群に触れ

全実力学校(6)

「君は追いかけなくていいのかな?」先生は彼を見た。 少年は立ったまま見ていた。「大丈夫ですよ、動かなくても捕まえることができます」 先生は首をかしげたが、勝手にしろといった。 彼は自信満々で手を横に出した。 「?」先生は何をしているのかわかっていなかった。 彼はそこに手を置いたままでいた。 2人は走っていると、一人が彼の手に当たってしまった。 「はい、タッチ」それはあの少年だった。 僕はまだ逃げたままだった。 だが、彼はもう片方の手を上げた。 そのまま置いていたので僕はそれを

慢性父親欠乏症|#エッセイ

この数日来、ずっともやもやして、ジレンマのような想いに囚われている。 ―――どうやら、「父親欠乏症」に罹っているようだ。 理由は見当がつく。noteでJAZZの記事を書きつくったこと。そして取り上げたCDで、ナット・キング・コールを聴いたせいだろう。 ナット・キング・コールのVocalは亡き父の雰囲気そのまま。 優しくて温かくて、ちょっとおどけた楽しいところがいつも心を和ませてくれた。 ▶After Midnight/Nat King Cole スイングジャーナル推