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検索できれば誰でもエンジニアになれるのか?

たまに「検索できれば、誰でもエンジニアになれるっしょ」って言ってくる人がいる。これを聞くと少しイラッとくる。それはまるで自分のやっている仕事が誰でもできると言っているように聴こえるからだ。
そして、これを言ってくる人はたいていエンジニアの経験がほぼないか、経験のない人である。
自分も経験が玄人レベルではないので自分の考えが正しいかわからないが、意見を書いていきたい。

そもそも定義が曖昧

「検索できれば、誰でもエンジニアになれるっしょ」という文でポイントとなるのは以下だと思う。

  • 「誰でも」という言葉が曖昧

  • 「エンジニアになれる」という言葉が曖昧

  • 開発期間

以上を踏まえて少し掘り下げてみる

「誰でも」を分類してみる

1-1、プログラミングをしたことない人でも
1-2、タスクに関連したプロダクトを開発したことはないがコンピュータサイエンスを専攻していた
1-3、タスクに関連したプロダクトを一度は開発した経験がある
1-4、幅広い技術に関する豊富な開発経験がある

「エンジニアになれる」を分類してみる

wikipediaにおいて、エンジニアの定義は「工学(エンジニアリング)に関する専門的な知識やスキルを持った人材」なので、この言葉をさらに細分化していく。
2-1、会話の中の専門用語を理解できる
2-2、プロダクトを作れる(汚いコード、簡単なシステム)
2-3、プロダクトを作れる(綺麗なコード、複雑なシステム)
プロダクトを作れるの分類を細かくするとキリがないのでここまでにする。

開発期間

以下の会話に関して、上の条件を織り交ぜた結果であると解釈した時に、即戦力になる場合は”正しい”と判断する。(2-1は開発というよりどちらかというと会話になるかになっている)
「検索できれば、誰でもエンジニアになれるっしょ」

即戦力とは、開発チームに組み込めるかを独断で考えている。

例えば、1-1 + 2-1だと、
「検索できれば、プログラミングをしたことない人でも、会話の中の専門用語を理解できる」になる。

1-1 + 2-1
間違っている。会話しながら検索したらギリ会話できると思うけど、一つの会話にものすごく時間がかかりそう。
1-1 + 2-2
間違っている
1-1 + 2-3
間違っている
1-1が入る場合は、数ヶ月、数年かければ、できるだろうけど即戦力にはならない。

1-2 + 2-1
きっと正しいだろう
1-2 + 2-2
間違っている
1-2 + 2-3
間違っている
1-2が入る場合は、数ヶ月開発の勉強すれば、即戦力になるでしょう

1-3 + 2-1
正しい
1-3 + 2-2
正しい
1-3 + 2-3
間違っている
1-3が入る場合は、数ヶ月仕事をすれば、いい感じのコードを書けると思う

1-4 + 2-1
正しい
1-4 + 2-2
正しい
1-4 + 2-3
正しい
1-4の場合は、まさに検索できれば基本なんでも開発できると思う

まとめ

Web開発であれば、要件定義👉技術選定👉デザイン👉コーディング👉テストをたくさん行う。そして、それぞれフェーズにおいて、必要な情報は膨大にある。Google検索が使えたら素人でもできると思うが、めっちゃ時間かかるし、セキュリティやアップグレーダブルなプロダクトを作るのは難しいと思う。


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