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今の円安に関して考えてみる

円安の何が悪いのか?

円安が悪いんじゃなくて、円安によって輸入品の値段が上がり、物価が高騰しているんだけど、給料が上がっていないのが問題なのです。つまり、5年前は1ヶ月働いていて、手元に10万円残っていたけど、今は生活費が高いので1万円しか残らないみたいな感じで、国民が貧乏になっているということです。

なぜ円安になっているのか?

もちろん、ウクライナとロシアの戦争やコロナの影響があるかもしれませんが、それよりも前に日本はあえて円安にしていました。それが異次元金融緩和です。

異次元金融緩和とは何か?

日本国内にお金をたくさん満たそうぜっていう取り組みです。
具体的には、政府の借金(国債)を日銀が買うことで、日銀さんからもらったお金を政府が運用するということです。それに加えて、金利をゼロにすることで国民がお金を借りやすくなりました。

異次元金融緩和をしたらなぜ円安になるのか?

日銀はお金を刷ってお金を生み出す場所です。そのため、日銀はお金を刷って政府から国債を買っているのです。これはカルピスウォーターに水を入れるようにどんどんお金の価値が薄まっていきます。最終的には、カルピスの味がしなくなって水を飲むようになります(円の暴落)
さらに、金利がゼロなので、日本円を持っていてもお金は増えません。お金を増やしたい人は、海外の方が金利が高いので、ドルなどの通貨を買ってお金を増やします。オークションのように人気なものはお金が釣り上がっていき、人気のないものは価格が下がります。同じように日本円も下がっているのです。

なぜ異次元金融緩和をしたのか?

  1. 円高が要因で輸出産業が苦しんでいたみたいです。
    でも実際のところは日本製品が海外のシェアを取れなくなっていたことが問題だったっぽいです。そこで、円安にすることで日本の輸出産業を復活させたのですが、そもそもシェアを取れなくなっていることが問題だったので、根本的な解決にはなっていません。

  2. 日本で世界に通用する企業を作るため
    少子高齢化が続いている日本でGoogleのような企業を作らないとアメリカのように金持ちになれません。(GDPがあがりません)そのため、金利を下げて、お金を借りやすくして、起業しやすくしているのです。

異次元金融緩和の何がヤベェのか

  • 成功する根拠がない
    世の中にお金をじゃぶじゃぶ増やしたら、人々が景気が上がっている(物価も給料も上がる)っと感じてガチで景気上がるんじゃね?というプラシーボ効果を狙った政策であること。

  • 異次元金融緩和が長引けば金利を上げた時に日銀に巨額の損失が被ること

金利を上げたら日銀はどうなるのか?

  • 国債で含み損をする
    金利を上げると国債の価値(価格)が下がります。日銀は大量の国債を持っているので、国債を売ろうとすると買った時の値段よりも下がっていて、損をするということです。ゴールドを100円で買ったのに、売ろうとしたら50円でしか売れないみたいな状態です。

  • 銀行への金利を払えない
    日銀は銀行の銀行なので、銀行は日銀に口座があり、お金を預けています。日銀はお金を預かっているので、銀行に対して利子を払わないといけないです。今は金利ほぼゼロなので、日銀は国債を持っていることで入ってくる利子でなんとか銀行に払えますが、銀行に対する金利が上がると国債の利子では払えなくなります。

最悪なケース

日銀が債務超過になり、円の価値が暴落する。例えるなら、日銀さんは国民からお金を預かっています。日銀さんはパチンコで大損をしてお金がなくなってしまったので国民にお金を返せませんという状況になるわけです。大谷翔平のパチンコ事件と似た感じです。
円が価値が暴落すると例えば、銀行預金に1000万円あったとしてもそのお金でiphone1台しか買えないっていう状況になるということです。

なぜ異次元金融緩和のヤバさに気づかなかったのか?

内閣に権力が集中して、誰もなんも言えなくなったことが原因です。
具体的に書くのめんどくさいので割愛します

まとめ

これからも円安は止まらないだろうから仮想通貨買ったり株、ETFとかを買う量増やして分散した方が良さそうだなと思った

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