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サンタクロースに頼みたいものがない?

仕事を終えてリビングに行くと、小学2年生の次男が何やら手紙を書いている。

どうやらサンタクロースにお願いしたいプレゼントを書いているようだ。

最近流行っているスマホゲームの課金のためにプリペイドカードが欲しいらしい。

そんな次男の姿を見ていて、ふと『もし自分もサンタクロースにプレゼントをおねだりできるなら、何が欲しいだろう?』と考えてみた。

『特に欲しい物がないな…』

子供の頃は世の中が欲しい物で溢れかえってたはずなのに、40を過ぎた今のぼくには欲しいものがないのだ。

正確に言えば、不動産が欲しいけど、サンタさんに不動産を頼むのも大人げないので遠慮することにする。

もともとぼくは物欲が少ないほうだけど、大家さんをやるようになってますます物欲がなくなった。

最初の頃は不動産を購入するための頭金を貯めるために節約に励んだこともある。

所有していたボルボ(クルマ)も手放したし、スマホもiPhoneをやめて格安スマホに換えた。

ボルボとかiPhoneというブランドを手放したら寂しいかなと思ったけど、意外と平気だった。

ぼくはもう既に結婚して子供もいるし、今更他人にカッコよく見せたい気持ちもあまりない。

洋服もデパートでブランド物を買うのをやめて、ユニクロに切り替えた。

高い服を着なくても、スマートな体型を維持していればユニクロだって十分カッコよく見える。

ぼくは仕事も普段着で行っているから、スーツも持っていない。

このように物件の頭金を貯めるために、色々とモノを減らしていった結果、ぼくの物欲はほとんど消え去ってしまったようだ。

そして欲しい物といえば、不動産だけになってしまった。

不動産欲だけはなぜかまったく消えることはなくて、4棟32部屋所有しているけど、まだまだ欲しい。

そう、ぼくは不動産投資という悪魔と取引をしたのだ。

悪魔はこうささやいた。

『お前に不動産を与えよう、その代わりに俺はお前の物欲をもらう』

ぼくは自分の物欲と引き換えに、4棟32部屋のアパートを手に入れた。

悪魔とこの取引を結んだのはぼくだけではないらしい。

大家の会に行くと、ぼくなんかよりずっと資産規模も大きく、成功している大家さんがたくさんいる。

そのような大家さんをひと目見ても、お金持ちだとはわからないだろう。

彼らの多くはノーブランドの服に身を包み、格安居酒屋で一杯400円のビールを美味しそうに飲んでいる。

不動産屋みたいに金のロレックスをしている人は皆無だし、クルマも中古の国産という人も多い(というか、自分が持っているクルマを自慢するメガ大家さんは姫路のトランプさん以外知らない。でも姫路のトランプさんが持ってる金のロールスロイスは突き抜けていて良いと思う)。

このように不動産投資という魔力にとりつかれたものは、不動産以外の物欲が綺麗サッパリなくなってしまう。

それを寂しいと思うかどうかはアナタしだいだ。

ちなみにぼくは物欲がなくなったおかげで人生楽になった。

そして都心の新築RCマンションを見学しては、いつか自分で建ててやろうとワクワクしている。

そんな不動産に取り憑かれた人生も悪くないと思っている。

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