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幼少期の思い出と筋肉を取り戻しにチャリで走った話

突然だが、最近自宅の庭で育てていたジャガイモを収穫した。

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めっちゃいも。

庭では10年ほど前から毎年ジャガイモを植え、オニユリの花が咲く頃に収穫するというのが恒例行事となっていた。

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私が収穫を手伝ったのはかなり久しぶりで、昨年は留学、一昨年は教習所で授業を詰めすぎて忙殺、さらにその前は受験と、ここ数年参加できていなかった。

そんなわけで久しぶりに庭に出たわけなのだが、じっくり眺めていると庭の塀が以前に比べ低くなっている気がした。

これがたまに聞く子供の頃に見た景色が大人になると小さく見える現象だろうか。とはいえ私の身長はここ数年伸びていないため、単純に体が大きくなったから景色が小さく見えるようになるわけではなさそうだ。

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言語化が難しいのだが、そこにある空気感や、自らの内面にある価値観の変化といったものが影響しているのではないかと思う。

そしてそれは同時に、今までに持っていた価値観や視点、感受性といったものを少しずつ失っていると言えると思う。小学生の頃に見た景色を今見ても、同じ感想は出てこない。歳の離れていない高校生ですら、私がすでに失った感受性を持って世界を見ていると思うと少し悔しくなる。

そんなことを考えていると、幼少期の頃に見ていた景色を今見たらどんな感想が出てくるのか少し気になってきた。きっと、子供の頃の感受性を取り戻すことはできない。だけど、何か失ったものに気づくかもしれない。

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失ったものと言えば、大学が全てオンライン授業になったことで失ってしまった大切なものがある。

ズバリそれは……筋肉である

私は鉄オタにも関わらず満員電車を避けるため自転車通学をしており、往復で約25km、1時間半くらいチャリで全力疾走していた。これを毎日反復処理しているためそこそこの運動になっていたわけだ。
しかしながらオンラインとなると全くチャリを動かさないため、見た目にほとんど変化はないものの足の筋肉が急激に失われていたのである。

これはチャリを走らせないとまずい!と思い、先日久しぶりにお日様が顔を出したためサイクリングに出かけることにした。

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……といっても感覚的にはサイクリングというよりもポタリングに近く、ちょくちょくチャリを停めては写真を撮るなどいきあたりばったり感満載だった。とはいえ、ビンディングシューズと呼ばれるペダルに足を固定する靴を装備したり、普通に30km/hくらいで爆走するなどガチなのかまったりなのかよくわからんことになった

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多摩湖へ

まずは多摩湖に登る。ルートによってはそこそこ傾斜がキツイため良い感じの負担。都心方面に住んでる人は多摩湖自転車道を通ってそのまま多摩湖を一周するといったルートが一般的と思われる。

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めっちゃ晴れてるなあ。

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日曜日ということもあり家族連れやランニング、サイクリング目的の人がわさわさいた。というか運動してる人の中にはマスク付けてない人も多いため下手に密な場所よりも危険かもしれない

狭山湖へ

次に狭山湖へ。途中西武ドームの横を通り抜ける。

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多摩湖も狭山湖も見た目があまり変わらないが、堤防から見える街の景色はかなり違う。多摩湖から見えるのは大都会東京都東村山市。

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狭山湖からは埼玉県所沢市。

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所沢の方が都会では?というツッコミは聞かないことにする。

公園へ

その後は所沢を北上。道中立ち寄ったコンビニで不二家のペコちゃんがマスクしていることに気づく。というかペコちゃん首めっちゃ長いな。

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入間市の彩の森入間公園に到着。子供の頃に親に何度も連れて行ってもらった公園がいくつかあるのだが、そのうちの一つ。

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水のある公園っていいなあ。

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公園をぐるっと回ってみる……が、あまりピンとくるものはなかった。幼少期の私はあまり景色に興味がなかったのかもしれない。もう少し視点を変えて回ってみようかと思ったが、多摩湖同様に家族連れがわさわさしている上、ヘルメット、サングラス、マスクという完全に不審者な格好をしているため長居せずに立ち去った。

屋外での記憶があまり思い出せないということなら屋内ならどうだろうかと思い、次に向かったのはこちら。

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なんかものすごい大自然にあるイオン。ちなみにこの滝はナイアガラの滝と呼ばれている。なんと埼玉県にあったとは。(正式名称は上奥富堰。実際に見てみるとそこそこ迫力あるためオススメ。)

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このイオンは元々カルフールというフランスの外資系店舗だったのだが、カルフールは日本から撤退してしまいイオンに吸収されてしまったのだ。

この店を何度も訪れたのはカルフール時代で、イオンになってからは来たことはなかった。

さっそく店内へ突入。……が、やはり全くピンとくるものはなかった。そもそもイオンになってから改装が行われているわけで、元の景色がそのまま残っているはずもない。

カルフールでの思い出はマザーガーデンと呼ばれる雑貨屋で「しろたん」というなんともあざといアザラシのぬいぐるみを買ってもらったことなのだが、そもそもマザーガーデン自体残っていなかった。

ちなみにしろたんを扱っている実店舗は少ないながらも日本各地に存在するようで、羽田の国際線ターミナルにもあった。お土産に買うには少し大きすぎる気もするが。

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そんなわけで収穫ゼロかと思いきや、オートスロープを発見。たしかこれカルフールの時からあった気がする。スーパーでカートを押したまま階層移動できるというのは当時珍しかった記憶がある。

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メーカーを調べたところシンドラー製。そもそも日本ではオートスロープ自体あまり見かけないが、その中でもシンドラー製というのは珍しい気がする。

そしてここで少し問題発生。ビンディングシューズは接地面積が小さいため、少ない摩擦でオートスロープの傾斜に耐えなければならずそこそこ辛いことに気づく。そもそも店内をうろつくような靴ではないため足早に退散。

その後は近くの狭山大橋へ。

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この橋は狭山環状有料道路という一般有料道路の一部で、渡るには課金しなければならないのだが、来年には無料開放されるということで有料の内に一回渡っておきたいという思いがあった。自転車は20円。このご時世に現金オンリーである。

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有料(普通車は150円)ということであまり交通量は多くないが、スッカスカというわけでもない。意外にも自転車の利用者もそこそこいた。
たぶん地元民は迂回ルートを利用するだろうから、狭山市をさっさと通り抜けたい外部の人の利用が多いと思われる。

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空が青いなあ。

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狭山大橋の北側には送電線が並走している。北側が新所沢変電所から南狭山変電所に向かう南狭山線で、南側が中東京変電所から武蔵赤坂開閉所に向かう武蔵赤坂線である。
……と、いきなりマニアックな方向に脱線しかけたためこれ以上詳しくは書かないが、鉄塔ウォッチングは意外と楽しいためオススメである。

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ちなみに地図上で送電線を追いかける場合はGoogleマップよりも国土地理院のウェブ版地図を使うと良い。

こちらの小説もオススメ。映画版もあるらしい。

おわりに

そんなこんなで後半は少しオタクな内容になってしまったが、当初の目的である幼少期の思い出と筋肉を取り戻せたかというと正直微妙である。まあ楽しかったから結果オーライ。

走行距離としては50kmほど。トレーニング目的ならもっと走らんといかんなあ……と思っていたら、なぜかサイクリングガチ勢の友人に200km超えの修行に同行させられることになってしまった。しかも次の日曜決行という余裕のなさ。無事に生きて帰れるのだろうか。

……といったところで今回はここまで。

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