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学生の身分でJQエポスゴールドのインビテーションを貰った話

ゴールドカード、それは選ばれし者のみがその輝きを手にすることができる特別でどえらいカード……という時代があったのかどうかはわからないが、現在は条件を満たせば誰もが無料でその特権を享受することができる。そんなゴールドカードの1つである JQ エポスゴールドカードを学生の身分で無料発行した話。


ゴールドカードのメリット

「そもそもゴールドカードなんて支払時にドヤ顔できること以外で持つメリットあるん?」と思うかもしれないため、先に軽くメリットを紹介しておきたい。個人的には主に4つ利点があると考えている。

1.空港ラウンジ無料利用

飛行機に乗らない人には関係ない話だが、ゴールドカードの1番のメリットといったら空港ラウンジだろう。ゴールドカードと当日有効な航空券を持っていれば国内外の主要空港でラウンジに無料で入場することができる

バックパッカー的には搭乗時刻ギリギリに到着するのが時間効率もよく賢いと言えるかもしれないが、電車の遅延などのリスクを考慮すると早めについてラウンジで一服してから搭乗口へ向かうというのがスマートな気がする。

特に繁忙期に空港を利用する場合は搭乗口前のわちゃわちゃした空間を避け、落ち着いた場所でスマホを充電しながら無料のコーヒーをすすってのんびりできるのはなかなか快適だ。まあ私はコーヒーじゃなくて甘いもの飲んでるけど……。

ただし、カードの種類によっては利用できないラウンジがあるので注意したい。羽田はほとんどのカードが対応していた気がするが地方だと状況が違うかもしれない。まあそもそも地方だと制限エリア内にラウンジがない空港も多いが……。

また、国内外と言いつつ海外はハワイくらいでしか利用することはできない点も注意が必要だ。海外でラウンジに入り浸りたい場合はビジネスクラスを使うか上級会員になって航空会社のラウンジを使うしかない。航空会社のラウンジはカードラウンジよりも豪華で、アルコールを提供しているところも多いが、残念ながら一般的なゴールドカードでは入れない。

2.保険付帯

ラウンジに続き旅行絡みになるが、多くのゴールドカードでは旅行傷害保険携帯品盗難保険などが付帯されている。ものによっては飛行機遅延時の補償とかもある。「海外で怪我をしてしまい医療費が大変なことに……」といった話はたまに耳にするため、このあたりの保険が無料で付いてくるのは精神的にかなりありがたい

なお、カードによって保険付帯の条件や額が異なるため注意が必要だ。カードを保有しているだけで効力が発揮される自動付帯のカードもあれば、旅行中の決済に使う必要がある利用付帯のカードもある。

3.ポイント還元率の高さ

旅行しない人にとってはここが一番のメリットだろう。ゴールドカードは基本的に還元率 0.5% のものがほとんどだが、カードによっては「年 100 万円利用すると 10,000 ポイント還元」などといったサービスがあり、これにより年 100 万利用で実質的な還元率が 1.5% となる。

一般的なカードの還元率は 1.0% 程度であるため、1.5% というのはなかなかお得……なのだが、年 100 万円利用しない場合はメリットを享受できないし、逆に 100 万以上ゴリゴリ使う場合はトータルの還元率も下がってしまうため注意が必要だ。その場合は 100 万までゴールドカードを使用し、条件達成後は年度が切り替わるまで別の高還元率カードを使う運用になる。年間の利用金額はアプリなどで簡単に確認できるだろうが、少々面倒くさい。

もちろんカードによってポイント還元のシステムは大きく変わるし、どう足掻いても高還元にならないゴールドカードも多い。100 万円利用で 1.5% 還元以外だと、Amazon やサブスクなど特定のサービスの還元率が高いといったカードがある。

4.ステータス性

カードのステータス性を誇るような時代なんてとっくに終焉を迎えているため、この利点はあまり重要ではないだろう。そもそも対面で物理カードを使って決済するシーンもだいぶ減っている。とはいえ一般的なカードとは異なる「特別感」はあるため、持ち歩いて内心ニヤニヤするというのも悪くない。

無料ゴールドカードの条件

ここまでゴールドカードの利点を列挙してみたが、正直なところ年会費を払ってまで享受したいものではないだろう。その一方で、無料であれば人によっては検討に値するものだと思われる。そんなわけでゴールドカードを無料で持てる条件について見ていきたい。

1.一般カードからインビテーションを受ける

よくあるのがこちらのパターン。既存の一般カード会員に対し、特定の条件を満たすとゴールドへのアップグレードを招待(インビテーション)する制度がある。

「特定の条件」というのは公開されていない場合も多いが、発行してからある程度の期間が経過しており継続して利用されていれば送られてくることが多い。カードによっては毎月千円も使ってないのにインビテーションが来るというバラマキ戦法を実施しているところもある。いずれにしろ、必要な利用金額は日常使いで十分達成できるレベルだ。

2.ゴールドカードを発行してから一定額以上利用する

もう1つが、先にゴールドカードを発行してから利用実績を積み重ねて年会費無料にするパターンだ。こちらは必要な利用金額が指定されている場合がほとんどで、年間 50 万とか 100 万とか利用すればその後はずっと無料となるカードが多い。なお、初年度の年会費がかかるか否かはカードによって異なるため注意したい。

3.その他

上記2パターンに当てはまらない入手経路が存在する無料ゴールドカードも存在する……が、数としては多くない上にカードによる差分が大きいのでここでは割愛する。あと、勤めている会社によっては福利厚生の一環で無料ゴールドカードを入手できることもある。

JQ エポスゴールドカードについて

そんなわけで無料ゴールドカードの全体像について触れてきたが、ここからは具体的な内容に入りたい。

基本スペック

無料ゴールドカードは様々存在するが、特にポイ活界隈で有名なのが JQ エポスゴールドカードだ。これはエポスカードと JR 九州が提携しているゴールドカードで、JR 九州のポイントである JR キューポが貯まる。

ゴールドカードとしてのスペックは高く、年 100 万円利用で 1.5% となるほか、「選べるポイントアップショップ」という制度によって特定のお店やサービスで +1% の還元を得られる。対象となるショップはけっこう幅広く、スーパーやコンビニ、ドラッグストアの他に JR・私鉄各社や公共料金なども対象だ。

めちゃくちゃうまくやれば年 100 万利用の還元と合わせて 2.5% という還元率を実現することもできる。まあ実際はそううまくいかないけど。

保険付帯もなかなか充実しており、航空券の予約を JQ エポスで決済しておくなどで利用付帯を受けることができる。ただしラウンジは対象外の空港も存在するため、そこだけは他の無料ゴールドカードに劣る。

無料条件

で、JQ エポスゴールドは前述した条件のどちらでも無料にすることができる。「発行後に一定額利用」の方では、年間 50 万円利用すれば翌年以降の年会費が無料となる。なお、初年度は年会費無料だったはずだ。

インビテーションの場合は条件が開示されていないが、保有期間が半年以上継続利用年利用額が 20-30 万程度が条件だと推測されている。基本的に必要額はインビテーションの方が少ないため、こちらのルートを利用するのが一般的だ。ちなみに、家族を招待して年会費を永年無料にするという裏技もあるらしい。

エポスゴールドカードとの違い

ところで、エポスカードは JR 九州との連携なしでも独自の一般カードを発行しており、こちらもゴールドカードがある。普通のエポスゴールドと JQ エポスゴールドのスペックはほぼ同じで、インビテーションの条件なども同様だ。

両者が異なるのは貯まるポイントで、エポスゴールドではエポスポイントが貯まる。ポイ活的には JR キューポの方がポイント交換の間口が広く使い勝手が良い。というか JR キューポ~エポスポイントも 1,000 pt 単位で無制限に相互交換できるため、JQ エポスはノーマルエポスの実質的な上位互換と言えるだろう。

ただし唯一劣る点として、エポスポイントはゴールドカード保有だと有効期限が無制限なのに対し、JR キューポは2年間の制限つきだ。期限切れのリスクが高い人はエポスゴールドの方が良いかもしれない。

インビテーションを貰うまで

というわけでここからは私の体験記となる。まず、2021 年の 10 月にエポスカードを発行した。

「あれ?JQ エポスが上位互換って言ったのになぜノーマルエポス?」と思ったかもしれないが、JQ エポスはポイントサイトの案件がないため、ノーマルエポスを発行してポイントゲットしてから JQ に切り替えるというのが最適解となる。たしか 6,000 pt くらいゲットした記憶がある。

ちなみにエポスカードはポイントサイト経由でも公式の新規入会キャンペーンが適用され、ここで 2,000pt ゲット、さらに知人にエポスカードユーザーがいたため紹介コードを送ってもらい、500pt ゲットした。ちまちまと小遣い稼ぎしていくのがポイ活の醍醐味だ。もし紹介コードを探している人がいたら、「24051939504」を利用してもらえると私がハッピーになる。

そんなわけでノーマルエポスの発行でポイント稼ぎした後、JQ エポスに切り替える。当時はまだ新デザインに移行しておらず、VISA タッチも対応していなかった。

なお、ゴールドカードにしてから JQ に切り替える場合は九州に行かなければならないため注意したい。まあ九州へ旅行に行く言い訳にはなるかもしれないが。

で、ここからはひたすら利用実績を積み重ねていく。11月引き落とし分で 7,299 円利用した後、12月分では飲み会やら大きな買い物が重なって 64,482円利用した。ちなみにモンテローザはエポスカードの特約店で 2.5% 還元となる。

ただ、基本的に還元率の悪い普段使いで実績を重ねるのは大変だと気づいてしまい、その後は tsumiki 証券の積立によって利用実績を稼ぐ方向に切り替えた。

tsumiki 証券はエポスカードのクレカ決済で投資信託に積立できるサービスで、インビテーションの利用実績や年 100 万円利用の実績にも加算される。類似サービスの三井住友 NL、OLIVE + SBI 証券では実績にならないため、ここはエポス + tsumiki 証券の大きな利点と言える。ただし、SBI と違って投資可能な投資信託はあまり優れたものではないため注意したい。

そんなわけで月5万の積立を開始し、1月分で 51,000 円、2月 55,000 円、3月 50,550 円と、決済額はほぼ tsumiki 証券が占めるようになった。ただしそれでも通常のカード利用を少額ながら続けることも意識していた。

利用実績に加えて、エポスアプリのミッションを達成することも進めていた。インビテーションに関係するかは不明だが、ポチポチするだけでクリアできるものがほとんどなため移動時間などで消化しておくと良いだろう。

さらに、ちょうどマルイを利用するタイミングがあったためすかさずエポスカードで決済し、4月分引き落としは 57,291 円となった。で、ちょうど発行から半年後となる4月の中旬にインビテーションのお知らせが来た。マルイでの利用が決め手となった……わけではないと思う。なお、tsumiki の積立は翌月に全額売却した

なにはともあれ、総額 285,622 円(内 tsumiki 積立が 20 万)で無事にクリア!ちょうどこのタイミングで JQ エポスの方も新デザインとなり、VISA タッチ対応・表面はナンバーレスという現代風のスタイリッシュなカードが届いた。

現在も JQ エポスゴールドはサブカードとして重宝しており、空港ラウンジや保険付帯のほか、選べるポイントアップショップを活用して光熱水道費の引き落としや JR の長距離きっぷ・特急券の購入などに使用している。

当時は MIXIM というプリペイドサービスやモバイル Suica へのチャージもポイントアップ対象だったため、年 100 万使用でもれなく 2.5% という使い方ができたのだが、現在は封印されている。お得すぎる術は改悪されてしまうのがポイ活業界の理である

おわりに

というわけで JQ エポスゴールドカードを学生の身分で無料発行した話だった。インビテーションは日常使いでも達成できるレベルであり、ゴールドカードとしてのスペックもそれなりに高いため興味があれば挑戦してみることをおすすめする。

……といったところで今回はここまで。








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