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マイルを貯めるのは本当にお得なのか?ポイ活を再考してみる

最近、ポイ活(ポイント活動)という言葉をよく耳にするようになった。

QRコード決済で〇〇%還元!」などといったキャンペーンは未だによく見かけるし、あまり盛り上がってはいないがマイナポイントがバラまかれたり、いつの間にかAmazonもポイントを意識しながら購入するようになってしまった。

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こういった状況の火付け役となったのは、やはりPayPayをはじめとするQRコード決済サービス群だろう。2019年あたりは、各サービスが大規模なばらまきで集客するキャッシュレス戦国時代となった。

現在は当時に比べると落ち着きを見せているものの、今後もポイントを意識する人は増えていくのではないか

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そんなポイ活だが、今回は様々なサービスの中でもポイントサイトに注目して再考していきたい。
また、ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換する陸マイラー活動についても、冷静に考えて本当にお得なのか分析していく。

そもそもポイントサイトとは?

キャッシュレス決済やネットショッピングでのポイ活に比べるとポイントサイトの認知度は低いだろう。

ポイントサイトとは、サイトを経由してネットショッピングをしたり、サービスを利用したり、クレジットカードの作成などの案件をこなすことで報酬としてポイントが支払われるというサービスだ。

例えば、楽天で買い物をする際にモッピーというポイントサイトを経由すると、購入額の1%がポイント付与される。

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「ビジネスモデルとして破綻してない?」と思うかもしれないが、そんなことはない。ポイントサイトを経由することで企業からポイントサイトに対して広告費が支払われ、その一部をポイントサイトがユーザーに還元しているという形になっているのだ。図にすると以下のようになる。

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(引用元)

案件の内容としては上で述べたようにネットショッピングやクレカ作成など様々だが、アンケートの回答や会員登録といった簡単なものも数多く存在する。ミニゲームなども用意されており、ログインボーナス的な感覚で毎日少しずつ稼ぐことも可能だ

ポイントサイトの種類

そんなわけでビジネスモデルとしては健全に成立しているポイントサイトだが、中には悪質なものも存在する。ポイントの稼ぎやすさ・交換のしやすさなどを考慮すると、「モッピー」と「ハピタス」の2つのポイントサイトがおすすめだ。

私はモッピーをメインに使っており、ハピタスの方がポイントの多い案件はそちらを利用する……といった感じで使っている。

ポイントサイトごとに案件の報酬は異なるものの、完全に横並びだったり大した差がないことも多いため、案件ごとの最大報酬を狙うよりはある程度1つのポイントサイトに絞るほうが管理も楽だ。

どれくらい稼げるのか?

私の場合、ログインボーナス的なミニゲームとネットショッピング案件だけの月は300~600ポイント程度だ。でかい買い物をした月はもっと高くなるが、いずれにしろ時間的な拘束はほとんどないため何もしないよりはポイントサイトを使ったほうが良い

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また、何かしらの案件をこなした月は1000ポイントを超え、時には10000ポイント以上付与される月もある。クレジットカードの作成やFX案件は4000~10000ポイント程度になっており、ガツンと稼ぐならこれらの案件をこなす必要がある。

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ポイントサイトについて調べてみると「月10万稼げる!」とか「年収100万アップ!」とか「タダでハワイに行ける!」といった文言をよく見かけるが、はっきり言って非現実的だ

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ただし、これらは全く嘘というわけではない。例えば私の場合2021年の1月には1か月で8万ポイント程稼いでいる
これは「モッピーのバトルシップ~RETURNS~」というイベントにガッツリ参加し、今まで手を付けていなかった高額FX案件をまとめてこなしたためである。(ただし後述するがこのイベントに参加したのは少し後悔している)

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そんなわけで高額案件をこなしまくれば月に10万程度稼ぐことも可能ではある……が、お得な高額案件が大量にあるわけではないため、同じペースを維持するのはほぼ不可能だろう

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「じゃあ年収100万は完全に嘘なのか」と思うかもしれないが、これはおそらく友達紹介制度を使って稼いでいるのだと思われる。

紹介そのものによる報酬に加え、紹介された人が案件をこなすとボーナスが入ってくる仕組みだ。紹介された人の報酬が減るわけではないが、真面目に案件をこなすよりも大量に紹介する方が稼げるマルチ商法的な感じの制度になっている。

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そんなわけでブログの運営者やインフルエンサーでない限り紹介制度で大量に稼ぐのは難しく、年収100万云々は再現性がないだろう

紹介制度自体はWin-Winのシステムなのだが、マルチ商法的な胡散臭さがあるため友人を紹介しまくるというのはあまりおすすめできない。そもそも年間20万以上稼ぐと雑所得扱いになるため、税金関係で面倒な気がする

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そんなわけで、基本的には時間拘束のほとんどないミニゲームと、ネットショッピング案件をこなしながら、新しくクレカ作成や何らかのサービスを利用したいと思った際に案件として出されていないかチェックする程度の使い方が健全と思われる。
また、稼ぎたい場合はFX案件がおすすめだが、知識が必要な上にリスクもあるため情報収集は欠かせない

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どうやって換金するのか?

ここまではポイントを稼ぐ話だったが、そのままでは何の意味も持たない。ポイ活全般に言えることだが、獲得したポイントをどう無駄なく利用するかといった出口戦略がとても重要になる。

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ポイントの交換先はサイトによって異なってくるが、多くのポイントに等価交換が可能だ。Tポイントやdポイントといった共通ポイントをメインで貯めている場合はそちらに移していくのが合理的だろう。

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他には銀行振込で現金に直接交換したり、Amazonギフト券にすることもできる。モッピーの場合Amazonギフト券は3%OFFとなっており、485ポイントで500円分に換金できる。
ただし発行されるのは全て500円のギフト券のため、10000円分くらい交換するとコードの入力が面倒になるため注意。

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また、上のキャプチャー画像で楽天ポイントへの交換が3%増量されているように、増量キャンペーンが開催されているタイミングで交換すると1ポイント1円以上の価値にすることができる。

私の場合、dポイントの増量キャンペーンの際にまとめて交換するようにしている。dポイントは期間限定ポイントも日興フロッギーで投資が可能で、しかも投資した分を日本円に戻すこともできるためおすすめだ。

マイルへの交換はお得なのか?

そんなわけで増量キャンペーンを利用すると1ポイント1円以上の価値で交換が可能なわけだが、1ポイントの価値を最も増やすのはマイルへの交換である。というのも、マイルを使って飛行機の搭乗券に交換する場合、普通に購入するよりもかなり安く交換できるのだ。

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例えばANAで東京からの必要マイル数を見てみると、国内線はほぼ301~800マイル(距離)区間のため通常のシーズンであれば7500マイル、閑散期で6000マイルとなっている。ANAやJALの航空券は安く買っても1万以上するため、1マイルの価値が1.5倍とか2倍くらいになっているわけだ。

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国内線よりも国際線の方がマイル単価は上がる傾向にある。例えばハワイまでは往復で40000マイルとなっており、「タダでハワイに行ける!」という主張が成り立つのもまあ理解できる。

ちなみにビジネスクラスやファーストクラスの航空券にするとマイル単価はとんでもなく高くなるため、豪遊したい人にはおすすめだ。(そもそも豪遊できる人はポイ活してなさそうだが)

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また、学生の場合はJALカードnaviを発行すると国内線1区間3000マイル、国際線は閑散期にマイル半額という素晴らしい特典がある。LCCを使うよりも断然お得だが、複数人旅行だと友人の分は発券できない点に注意。

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……とここまでマイルがいかにお得か解説してきたが、マイルは飛行機に乗らなければ意味がない上に現状では海外旅行で消化するのも非現実的だろう。また、マイルへの交換は等価交換とはならないため、レートをなるべく下げずに交換するにはいろいろと工夫しなければならない。

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しかも高レートの交換手段が封鎖されてしまったことも過去にあり、常に情報をアップデートする必要もある。(古い記事ではすでに封鎖された交換ルートを紹介したまま更新されていないこともある)

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そんなわけで、「マイルへの交換はお得なのか?」という質問への回答は「YES」となるものの、マイルを使いきれるかよく考える必要がある。

また、仮に40000マイルでハワイの航空券に交換したところで、それはタダとは言えないだろう。マイル交換レートが80%だとすると50000ポイント(=5万円)で航空券を買ったといった表現の方が正しいのではないか。

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それでもお得であることに変わりはないかもしれないが、やはり「タダ!」と言うのは違和感がある

ポイントサイトのデメリット

ここまでの話をまとめると、

・ポイントサイトを利用したポイ活はなんやかんやでお得
・ガッツリ稼ぐ場合は高額案件をこなせば良いが、数は限られる上にリスクもある
・交換先は使いきれるならマイルがお得だが普段貯めているポイントへの交換で十分

……といった感じだ。ここからは、これまで述べてこなかったデメリットについて2点挙げておく。

デメリットその1 損する可能性がある

これはポイ活全般に言えることだが、「ポイントのために出費を増やしてしまった……」というのはよくある話だろう。
私の親も最近はPayPayの地域限定キャンペーンで走り回っているが、情報収集の時間やガソリン代を考慮すると損している可能性もある。

私の場合も、前述したモッピーのキャンペーンで損をしてしまった。
内容としては、「期間内のポイント獲得数が上位100位に入るとAmazonギフト券5000円分が貰える」というもので、なんやかんやで74位に滑り込むことに成功した

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しかしながら、キャンペーン中に12000ポイントの報酬でこなした案件が終了後に20000ポイントに増量しているのを発見。これを8000円の損失とみなすと、アマギフ5000円のためにイベントを走ったのがバカみたいだ。やはりポイ活にのめり込みすぎるのは良くないと反省した。

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その一方で、キャンペーン終了後に報酬が倍以上に増量した(約8000→約16000)高額案件についてはどうにか回避することができた。というのもこちらは過去に14000ポイント程度の報酬で掲載されていたため、「キャンペーン中のポイント数は明らかに少なすぎる!」と判断できたわけだ。

案件の報酬は常に変化するため、なるべく最大値近辺で達成できるよう情報収集をしておきたいところだ。しかしながら、次のデメリットに直面することになる。

デメリットその2 時間がかかる

はっきり言って、情報収集の時間を時給換算すると苦しくなってくる。FXなどリスクのある高額案件などについても、損をしないよう条件達成の手段についてよく調べておくべきだが慣れるまでは時間がかかるだろう。

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また、FX案件を同時並行で進めると各口座の管理や、クレジットカードが増えてくると明細のチェックに時間がかかってしまう。私も調子に乗ってクレカを定期的に発行し、今では2桁になってしまったが正直なところ管理は面倒になっている

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一応効率的な管理法を確立したため時間的な拘束は少なくできているが、クレカの使い分けはできていないためもったいないことになっている。ポイントサイトのクレカ案件などについては、達成した後に発生する拘束時間についても考慮するべきだろう。

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また、先に述べたマイル交換ルートの封鎖などポイ活には制度の改悪がつきものだ。そして改悪に対する代替手段を探るのにも時間がかかってしまう。

最近の例だと、ポイントサイトとは関係ないがKyashへのクレジットカードチャージが意味をなさなくなった。この代替としては6gramrevolutau Pay プリペイドカードが挙げられるがこれらの制度をイチイチ調べるのはかなり骨が折れた。

損をしないためには情報収集が欠かせないが、情報収集しすぎると時間がどんどん溶けていくというジレンマだ。結局のところ、利益最大化を目指すのではなくほどほどに案件をこなしていくというのが1番なのだろう。

まとめ

そんなこんなでコンクルージョン。いろいろと述べてきたが1番の主張としては「なんやかんやでポイントサイトはお得」ということ。

デメリットの部分で述べたように、出費が増えたり時間が溶けていくリスクはもちろん存在するが、そういったことを知った上でバランスを取りながら取り組んでいけば賢いポイ活になるはずだ

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金額としてもお小遣いレベルでコンスタントに稼ぐことが可能で、案件によってはお年玉レベルになることも多い。
また、(広告に釣られてしまったことになるが)ポイントサイトを通して巡り合った良い製品やサービスもあるため、なんやかんやでQoLは向上している気がする

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もし今回ポイントサイトに興味を持っていただいた方は、下のリンクから会員登録してみてほしい!……と、最後にいやらしく紹介リンクを貼り付けておく。モッピー入会後に案件を5000ポイント分こなすと2000ポイントがボーナスで貰えるそうだ。

ハピタスはこちら。今はキャンペーン中で、500ポイントの案件達成でボーナスが計600ポイント貰えるらしい。

ちなみに、上のリンクを踏むよりも良いボーナスが貰える手法も探せば見つかると思われるため、情報収集の時間があればそちらを探す方が合理的だったりする

……といったところで今回はここまで。

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