マッドマックス:フュリオサ

2024/6/7 TOHOシネマズ 流山おおたかの森 IMAXレーザー
評価 4.5

衝撃の傑作であったマッドマックス:怒りのデスロードの前日譚となる本作。
前作の出来が非常に良かったので、期待度はめちゃくちゃ高かったのだけど、期待を超えた面白さだった。
ハラハラドキドキを体現したようなアクション映画だった。
上映時間が148分と長編の作品であるが、あっという間に時間が過ぎていった。

展開の緩急が素晴らしくて、うおー、そのままいってくれ。。とハラハラしたかと思えば、よっしゃ!!ぶちかませ!!とフラストレーションをぶちまけるような展開が交錯していくので、観終わった後の良いエンタメ見たなっていう満足感がすごかった。

ジョージミラー監督は御年79歳となるが、こんな良い意味でイカれた、とんでもない熱量の作品を生み出せるなんて、その創作意欲、発想、エネルギーは一体どうなっているんだ。。

今作を見るにあたって、怒りのデスロードを見直そうとも思ったのだけど、結局見ずにいってしまったが、十分楽しめた。
マッドマックスは基本的に荒廃した世界観を構成する世紀末的デザインセンスがずば抜けていて、一瞬一瞬の絵力が強いので、場面場面の印象は非常に強く残っているんだけど、どんな話だったのかはあんまり印象に残ってないなっていうのが正直な感想だった。ぎゅっとまとめると、逃げたと思ったら引き返したって話だしね。大枠はたったそれだけなのにあんなに面白いのがすごいんだけど。プロットはシンプルでも、魅力的な登場人物だったり、ド派手なアクション、細部の作り込み、セリフの回し方、映像の撮り方などが非常に上手いので面白いのだと思う。その点では、スピルバーグ監督の激突に近いものがあるのかな。マッドマックスの方が全然面白かったけど。

ただ、今作はその良さをもちろん残しつつ、脚本も面白かった。
フュリオサの復讐譚から、怒りのデスロードへつながる終わり方は見事だった。
帰ってすぐに怒りのデスロードを観てしまったほど、鮮やかな繋ぎだった。
フュリオサを見てから改めて見直すと、より面白さが増す。フュリオサが100倍カッコ良く見える。なんならマックスよりもフュリオサに目がいってた。

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