大喝

先日,漫画家の松本零士氏が逝去したと云うニュースが報じられた。

私は,残念ながら『銀河鉄道999』しか存じ上げていなかったのであまり深くは語れないが,恐らく少年だった頃にアニメ放映がされていた親世代にとっては,かなり大きなニュースだったのだろうなと推察する。


この訃報に関して,毎週ワンピース〜ワイドナショーの裏辺りで放送されている『サンデーモーニング』の「報じ方の姿勢」が問題視されているとのこと。今回はこの件について思ったことを書いていこうと思う。




『コメンテーター』とは何なのか



昨今,あらゆる番組で『コメンテーター』と云う肩書きで,どこかの怪しい団体の何処か鼻につく方々が持論を述べている。本来,コメンテーターとはどのようなものなのか。辞書で引いてみると,


〘名〙 (commentator) 注釈者。論評や解説を加える人。特に、テレビ、ラジオ放送におけるニュース番組の解説者。
精選版 日本国語大辞典


と記載されている。


つまり,昨今のバラエティー要素の混じったニュース番組は,本来の意味から逸脱していると云うことになる。


また,如何にも「何でも知っていますよ」感を出しているお笑い芸人が,『事情通』としてコメンテーター枠で出演している場面もよく見られるようになった。


はっきり言うと,「テレビ局が視聴者を舐めている」という意識がよく伝わってくる。


かつて放送されていた『トリビアの泉(フジテレビ)』等で登場していた,如何にもその道一筋でやってきた大学教授の方が,よっぽど的を射ており,かつ分かりやすい答を出していた。


それに比べて,何処か興味なさそうに当たり障りのないことをそれらしく述べて,軽く流す。そんなのは『コメンテーター』と言えるのだろうか?貴方は専門家じゃないのか?と私は疑問に思う。


「若者のテレビ離れ」がよく議論されているが,このような『視聴者を舐めている姿勢』が,このことを更に加速される一因になっていることに気づいて欲しい。



親分から喝を入れられても知らないぞ…。


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