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ジョインズハウスを再開させた意味

こんばんは。
国産米粉のパン工房 ジョインズハウスの安田です。

先週から、土曜日限定ではありますが、毎週店を開けることにしました。
再開してみて、改めてその意味が分かった気がします。

それは、「話すこと」の大切さはなにものにも
代えがたいということ。
商品であるパンは、気軽に来ていただくためのきっかけでもいい。
ということ。
(もちろん、美味しく、安心な、というのは当然です)

幸助さんの入院、退院からの店舗営業休業と
コロナの自粛期間が重なり、今後の在り方を考える時期ともなったのは
幸いだったというべきか。

それは、12年前の東日本大震災時とも重なります。

このままでいいのか。

あの時も、その後、パン屋をしながら東京、仙台に
学びに行きました。
実は学んだことより、そこで繋がったひととの関係に
価値がありました。

ひとがすることというのは、
新たなことをしていると自分では思っていても
かつてそのようなことを経験して
それが自分に合っていたり、継続できたりしていると、
例えそれが分断されても、また違った形でも
繋がるんだなぁ。というのを感じます。

もちろん、嘗ての人全員と再開するわけではなく、
その時々のそれぞれの変化に合わせて繋がっていく。
その心地よさ、その違和感は大切にしていいと思うのです。

昨日、うちが再開したことをご存じないであろう、
20年来お世話になっていたお客様にご挨拶に行ってきました。

上品で、いつも穏やかなお話をされていたご婦人は、
この少しの間に認知症が進んでしまった。と
ちょうど実家にいらした娘さんがおっしゃっていました。

近くなのに、いつの間にか素晴らしい邸宅が出来ていて
そちらに引っ越された方や、
新たな仕事を始めたのよ。という相変わらず楽しいお客様。

ご来店の、昔子供に美味しいんだよ、と教えられて来たことあるんです。
今は28歳になり、パン屋に勤めています。なんて。
たぶんそれを言いたくて初日に来てくださったんですよね。

開店当初、片腕となって手伝ってくれた幸助さんだって、
現在は。ということですもの。
20年と言う月日は思った以上にながい。

だからこそ、この住宅地で店を開ける意味がある。
そう思います。

こんなに暗くなっても引き取りのお客様向けに
灯りをつけてお待ちしてます。

↑これはなに? と不思議物体。
ご挨拶先のお客様にいただきました。
よくよく見るとChristmas🎄に見える。
今週の開店時からレジ脇にちょこんと待機してます。

11/3(金)出店します♬





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