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【みんかぶに対抗!】東大・医学部に「偏差値・難易度のわりに」入りやすい中高一貫校は存在するのだろうか

コスパがよい中高一貫校は存在するのか

学歴研究家のじゅそうけん氏がみんかぶに東大・医学部に「偏差値・難易度のわりに」入りやすい中高一貫校は存在するのだろうかという記事を書いている。みんかぶの記事を読んだわけではないため、憶測や推測も入るが、思うところが色々あるため、みんかぶに対抗して書いてみようと思う。

コスパがよい中高一貫校は存在するのか

「コスパ最高」という物言いはあまり好きではないが、難易度の割に実績が良い学校というのは実際いくつも存在する。
 入学時偏差値が同レベル帯の学校と比較して進学実績が良いのは、学習環境が充実しているなど入学後に何らかの要因が効いているからであり、それにより6年間で学力が飛躍するからだろう。
 本記事では、そんな6年間で学力を伸ばしてくれ、東大や医学部への道も開ける学校をいくつか紹介していく。

https://mag.minkabu.jp/life-others/26349/?membership=1

滝中高は「穴場」なのか?

じゅそうけん氏は以下で滝中高を穴場中高一貫校と紹介している。

東大・医学部に入りやすい穴場中高一貫校その1。日能研偏差値60程度でも東大・京大10名以上合格する名門校

 東大・医学部に入りやすい穴場中高一貫校その1は、滝中高だ。愛知県北部の江南市に所在する、中高一貫の共学校である。県内のみならず隣接する岐阜県からも優秀層が受験することで知られる。

中学受験においては、東海、南山女子に次ぐ位置におり、日能研偏差値は60程度となっている。共学私学ではトップであるが、偏差値的には都内の三番手校(本郷・芝あたり)と同レベル帯だ。

その割に進学実績は非常によく、東大京大各10名、国公立医学部には50名程度が進学する。2024年度入試においても、東大に10名、京大に11名、それぞれ合格している。入り口の偏差値から見たレバレッジ効果は抜群なのである。

高校受験市場においては、トップ公立校の滑り止めと言うイメージで、旭丘などの公立進学校に届かなかった生徒たちが暗い目をして進学してくる。 東大や医学部に受かるのは中学組が多いというが、高校入りであっても、高校受験のリベンジに燃える生徒たちが意識の高い中学組から良い刺激を受けて、最難関に到達する場合もある。

特徴的なのは、本校では同じ理系コースでも「医・歯・薬系コース」と「理・工・農系コース」に分かれており、志望学部に合わせた対策が可能になる点だ。医歯薬系コースではホームルームの時間に医療問題についての討論を行うこともあるといい、志望分野に合わせたイベントも催される。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b1c1ff59c7eb848af8fc1af0d15a96015f9f4201

滝中学は愛知県でトップの共学校

穴場中高一貫校として滝中学がまず挙げられている。さて、滝中学は穴場なのか?滝中学とは愛知県の難関校で共学校である。滝中学は愛知県の偏差値ランキングで、共学校で1位である。四谷大塚及び日能研偏差値では60。男子校のトップは東海(四谷大塚及び日能研偏差値は60)、女子校のトップは南山(四谷大塚偏差値63、日能研偏差値61)である。愛知県にこれ以上高い偏差値の学校はない。滝中学はトップレベルにできる子しか受からない。

地方と首都圏を一律に偏差値で比べられない

じゅそうけんは「日能研偏差値は60程度でも」と首都圏と比べているが、地方と首都圏では全く環境が異なる。偏差値の数字を同じように比べられない。そもそも愛知県は公立王国として知られ、公立志向が高くて中学受験がそんなに盛んではなかった。最近は中学受験する家庭が増えてきていると聞くが。そんな愛知県において、中学受験をする家庭が首都圏や関西より少なく、私立中学も少ないから、偏差値だけ比べて「穴場」とは言えない。首都圏における日能研偏差値60ぐらいの学校となると、芝、本郷、サレジオ、学習院女子、頌栄などになるが、愛知県ではトップ校が偏差値60前後で東海、南山、滝となる。入るのが難しいトップ校を穴場と言われてもね。

滝中高は不便で遠い場所にある

滝中高は所在地が江南市という名古屋市の北に位置するところにあり、最寄り駅からは徒歩で20分、例えば名古屋駅から学校まで電車と徒歩で約40分かかる。最近は最寄り駅からスクールバスが運行されるようになり、少しは不便さは改善されたが。その不便さや遠さから、名古屋市内の受験生は東海や南山に受かったら滝を辞退することが多い。東海や南山に受かった名古屋市内の優秀層が入学しない割には進学実績が良いと言われている。

滝中高はタキヒヨーの創業者が開設した学校

滝中高は、名古屋の老舗繊維商社のタキヒヨーの創業者が開設している。創立者も滝なんたらさんだし、理事長も滝なんたらさんでタキヒヨーの社長を勤めていた方でダナキャランを作った人らしい。名古屋の老舗有力企業がバックについているせいか、iPadや液晶テレビを導入してのICT化、土曜講座といって著名人を招いての講演会など、積極的に改革している。

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