【学級通信】(高校2年:第065号)本気を出せ
2018-07-20
学期最期の学級通信に何を書こうか迷走しまくって、100周くらい考えましたが、私の言いたいことだけ書きます(いつもですけど(笑))。今、私が皆さんに一番伝えたいことは何かというと、
「ぼちぼち本気出せよ」
ってことです。
私はあまり褒められずに育ちました。成績はそこそこ良くて、学年で10番以内といったところでした。それでも、
「あいつは本気出してないよ」
「あなたはもっとできるでしょ。本気出しなさい」
と言われてきました。私としては本気出していたつもりだったんですが、周りから見ると、そうではなかったようです。
自分の勉強について振り返ってみれば、
「毎日の勉強はほぼやらない、試験前にはがっつり暗記する」
そんな勉強法ですから、模試や実力テストでは点数は取れない…。『本気出せよ』と言われても仕方なかったですし、褒められるわけもありません。今思えば、完全に手抜き学習でした。
テストだけを乗り切るという手抜き学習法がためにならないことは、ずっと気づいていました。
(こんなやり方、いーかげん変えなきゃヤバイぞ…)
(本当の実力がつかないまま大人になっちまうぞ…)
という焦りの中で高校時代を過ごしました。しかし、けっきょく自分を変えきれませんでした。
それからも勉強しない習慣からは抜けきれませんでした。しかし、
「働くようになってからは、(自分で言うのはなんですが)よーく勉強するようになりました」
教科の勉強、教員としてのお仕事の勉強、生徒との接し方の勉強、教育の動向に関する勉強、発達に関する勉強などなど…。
けっきょく、仕事をするうえで必要となった場合、人間頑張るんですよね。必要は発明の母って言うくらいですから、
「必要に迫られたときに人間は力を発揮します」
必要に迫られたときの勉強はとても面白く、勉強したことが仕事に生かせるという面でモチベーションにも繋がります。恥ずかしながらそういうことを大人になってから理解しました。
「勉強って、暗記してテストを乗り切るもんじゃなくて、覚えて、練習して、使って、身につけるものなんだな~」
とようやく実感できました。
前回の学級通信にも書きましたが、すぐに忘れる勉強じゃなくて、本当に身につける勉強に変えたら、生きていく力も、大学受験を乗り越える力も身に付けられると思います。気休めのダイエットじゃなくて、本気で筋トレすることで素晴らしい身体が手に入るのと同じです。本気を出すっていうのは、そういうことだと思うんです。
「あなたはもっとできるでしょ。本気出しなさい」
と私に言った人たちは、そういうことを私に伝えたかったのだと思います。
若いうちに本気を出して身につけたものは、ちょっとやそっとでは失われません。逆に、
「中途半端に努力したものはすぐ失われます」
だから、中途半端に1日一時間は勉強するとか甘いこと言っていないで、この夏休みは本気でやれる目標を立ててください。くどいのは重々承知です。しかし、夏休み前の最期の学級通信なので、お許しください。勉強の内容としては以下の通りです。
● 各教科の夏休みの宿題
● 英単語帳3周
● 数学問題集1、2年復習
● 理科→参考書一冊
● 読書3冊
1日の半分は勉強に投資してください。1日5時間を40日間努力できたら、それはもう本気出せたってことだと思います。本気を出して手にいれたものはデカいです。やりきれば好きな進路を選択できます。嘘じゃないです。
「平成最後の夏だから遊ぶとかいう誰が考えたのかよくわからないキーワードに騙されずに、充実した夏をお過ごしください」
あと、事件事故にはお気をつけください。新学期に成長した皆さんと会えることを期待しています。