【学級通信】(高校2年:第081号)3年0学期がやってくる
2018-12-06
「さて、期末考査が終わりました。皆さん結果はどうでしたか?」
(赤点ないよね?大丈夫だよね?)
期末考査は10段階評価が出ますので、評定で「1」、「2」、「3」あたりが複数ある人の家には、電話をさせていただきます。電話されるのが嫌だという人もいるでしょうし、電話なんてしなくていいよっていう保護者の方もいると思いますが、お許しください。
「なぜ電話するのか?」というと、それは、
「単位を修得できない可能性があるから」です。
単位を修得できないということは、
1.卒業単位数を満たすために、3年次の選択科目を考え直さなければならない。
2.落とす科目数によっては、進級できない場合がでてくる。
ということです。もし、進級に関わることになったときに、「え~!!!!そんなの知らなかった」では困りますので、お互いの共通理解のためにお電話をさせていただくわけです。
進級できなかった場合は、留年するという道もあります。
私の教員人生の中で、留年して卒業した生徒の記憶はハッキリと残っています。
なぜ記憶に残るかというと、ほとんどの子が学校を辞めてしまうからです。定時制以外で、4年以上、高校に通うというのは珍しいのです。
留年は嬉しいことではありませんが、
4年間通って卒業する姿を見ると、本当に感動します。
なので、留年した子が卒業するときには、「よく頑張ったな!」と声かけしようと決めています。しかし、基本的に卒業式にはいないので、いままで一度も声をかけたことはありません…(涙)。
話を変えます。期末考査が終わったということは、3学期がやってくるということです。
2年生の3学期は、受験業界でお馴染みの「3年0学期」ってやつです。
「出た!またそれかよ!」ってくらい使われている言葉ですが、受験は早いもの勝ちというのを上手に表現していると思います。今までさんざん言われていると思いますが、大学受験は早いもの勝ちです。受験業界で有名な和田秀樹さん(けっこう賛否両論ある方)もその著書の中でこう書いています。
受験勉強は、人より先行して貯金をつくっておく「先行逃げ切り型」の勉強の仕方が圧倒的に有利…
「自分から勉強する子」の親の言葉 男子編 和田秀樹著
これは、この方が言っているだけでなく、受験業界では(たぶん)ほとんどの人が言います。
東進ハイスクールの調査した「難関大学の現役合格者と不合格者の高1~高3の総学習時間数を比較したグラフ」を見たことがありますが、学習時間が大学合格に影響を及ぼしているのは一目瞭然でした。とくに、
高2の学習時間で大きな差がついているようです。
高3ではみんな勉強始めるので、そんなに差はつかないのですが、高2では差が出やすいのだと思います。高2で学習時間1日0時間と、1日3時間以上の人の差は明らかなのでしょう。
皆さんの多くは、偏差値55以上(いわゆる関関同立MARCHレベル)を第1志望に構えています。しかし、そこに合格するには、今から1日5時間くらいやらないと間に合いません。今までの本校での合格率からすれば、一般で偏差値55~65に合格できるのは1クラスで2~3人です。
「難しいぞ!」「受からないぞ!」とか書くと、諦めたり、逃げの推薦に行ってしまう人がいるので、あんまり厳しいこと書きたくないのですが、世間で言われている「3年0学期」がやってきたので、ここらでハッキリ書きました。
先日、模試分析会で、
早慶に90%くらい受かるだろう子が、偏差値45~50台の大学を抑えに出願していると聞いて驚きました。大学受験は超難化しています。
しかし、諦める必要はありません。受験は早いもの勝ちですから、明日から1日5時間やればきっと合格できると思います。始めるか始めないかだけだと思います。今読んでいる本にこう書いてありました。
イチローは生まれつきの「神がかり的な野球の天才」ではなかった。しかし、イチロー選手は「“誰でもできること”を、“誰にもできないほどの量”を継続したから結果をだせた」のだ。
10年後の仕事図鑑 堀江貴文 落合陽一著
勉強も一緒だと思います。世の中に天才はいますけど、それはほんの一部でしょう。
ほとんどの人は、地道にやるしかありません。しかし、人は地道にやるのが嫌いです。
そして、本校の95%くらいの人は、地道にやるのが大嫌いです(笑)。
期末試験が終わってほっとしたいところでしょうが、明日から頑張ってください。3年0学期が始まる前に、1日5時間以上を習慣にしてください。模試まで約40日間あります。明日からの努力を期待します。本気だせば人生は変わりますよ。
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