「『男女平等を考えるフォーラム』参加費:男性4200円女性3600円 – 毎日新聞」はミスリード フォーラム主催は鳥取県
検証対象
判定
ミスリード (判定の基準について)
このフォーラムを主催したのは鳥取県など。毎日新聞はこの話題を取り上げた記事の出典であって、フォーラムの開催や運営は行っていない。
ファクトチェック
鳥取県が主催
投稿画像中の「http://t.co/5F7uNVr1Z0」というURLにアクセスすると、毎日新聞の2015年8月の記事(リンク切れ。キャッシュ)に転送される。
記事の内容は、鳥取県が同年1月に主催した男女共同参画推進がテーマのフォーラムイベントで、交流会の参加費に男女で差があり、県に苦情が寄せられたというものだ。
つまり、画像中の「毎日新聞」の文字はあくまでこの話題を取り上げた記事の出典を示しているのであって、毎日新聞がフォーラムの開催や運営に関わったということではない。
鳥取県などの主催により行われた「中国地方輝く女性活躍フォーラムinとっとり」は、フォーラム自体の参加は無料だったが、終了後の交流会の参加費が「女性3,600円、男性4,200円」と設定されていた(参考1、2)。県では料金は会場となった店の所定のものだったと説明しつつ、「配慮が不足していた」などとする外部機関の意見書を公表している(参考1、2)。
誤解による反応も
検証対象の画像は、元々Twitterで別のユーザーが行った投稿をTumblrに転載し、さらにそれをスクリーンショットしたものであるため、読み手が情報の詳細や元々の出典を辿るのは難しくなっている。
そのため、一部のユーザーは「毎日新聞」がフォーラムの主催者を表すと解釈。「新たな問題と差別を作り出す毎日新聞」「メディアが主催って時点で平等なんて考えてない」など、誤解に基づく反応が複数見られた。
このような状況から、検証対象のツイートは必要な説明を十分にしておらず、結果として誤解を生む「ミスリード」になっていると判定した。
過去にも繰り返し拡散
同様の画像は過去にも繰り返し拡散されている。2020年には、東京都豊島区議会議員による投稿が約7400RTを獲得。これに対しても「差別感情丸出しだ さすが毎日!」のような誤解に基づく反応が複数あった。
(大谷友也)
謝辞
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