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イタリア鉄道旅行はスマホで完結(2023年10月)

2013年10月にイタリアを鉄道旅行してきた。
その知見を忘れないうちにシェア。
ルートの探し方、乗車券の買い方、乗り方、その他注意点。

要点

先に要点に書いてしまう。

  • ルートはomio.jpで、時刻表、値段、所要時間を調べる。

  • チケットは公式Web/アプリを用いてオンラインで購入。

    • 長距離でも短距離でも。

  • 乗るときは電光掲示板をチェック。

  • 検札はQRコードを表示。

  • イタリアの電車はよく遅延するので注意。

  • 地下鉄はクレジットカードのタッチ決済でSuicaのように乗れる。

以下は、細かく知りたい方向けとなっている。


鉄道会社の種類

まず鉄道会社を紹介。
Trenitaliaとitaloはアカウント作成(無料)しておくと便利。

Trenitalia(トレニタリア)

  • 日本のJRにあたる国鉄みたいなやつ。ローカル線から高速鉄道まで、これだけでだいたいなんとかなる。

  • Webサイトをブックマークしておくと使い勝手が良い。

    • ※アプリも存在しているのだが、日本のAppleIDではダウンロードできない模様。(2023年11月現在)

  • クレジットカードを登録しておくと、購入時に便利。

  • アカウント作成時の注意

    • メールアドレスがログインIDではない

    • アカウント登録時のメールに届くUser/CodeがログインID。なぜこんな仕様にしたんだ。

Trenitaliaログイン後Web画面

italo(イタロ)

  • 主要都市間を結ぶ高速列車専門会社。

  • アプリがあるのでダウンロードしておくと使い勝手良い。

  • クレジットカードを登録しておくとチケット購入時便利。

  • チケット購入すると、ウォレットに登録できて便利。

italoアプリ画面

ルートの探し方(omio.jpオススメ)

ルート探し。
個人的にはomio.jp(オミオ)がオススメ。出発地と目的地を設定すると、経路が複数出てくる。費用と時間、鉄道/バス/鉄道/フェリーもあれば表示してくれる。
例えばフィレンツェからミラノまでを検索すると以下のように結果が表示される。(バスも表示されるが今回は鉄道紹介なので省略)

  • TrenitaliaのFrecciarossa(高速鉄道)なら約2時間で€85

  • TrenitaliaのIntercity(都市間急行)なら約3時間で€37

  • italo(高速鉄道)なら約2時間で€56

フィレンツェからミラノの鉄道経路

結構、値段も時間も差がある。
なお高速鉄道(Frecciarossaとitalo)は、数週間先のチケットは、半額ぐらいで購入できることもある。先割。日程とルートが決まっている人は先に買うとお得。

チケットの買い方(鉄道会社から直接購入がオススメ)

omioでルートの検討をつけたらそのままomio上で購入できる。
しかし料金にomioへの手数料が乗っかる。上の例のitaloだと€3が手数料。

omioの手数料(Service fee)

€3は約480円。何度も購入をしていくと、それなりの金額になってしまう。一方でitaloアプリやTrenitaliaサイトで購入すれば手数料かからないので、個人的にはこちらをオススメする。

Trenitalia/italoともログイン後に出発駅と到着駅と日付を選んで検索。表示された電車を選んで購入。(似た駅名が多いので注意)
購入するとメールに領収書とバウチャーが届く。
検札にはアプリ/Web画面上のQRコードを使う。

なお長距離だけでなく、ローカル線の1駅分でもオンラインで購入できる。

鉄道の乗り方

日本と一番大きな違いは、チケットの確認を改札でなく、列車内で確認すること。

  1. プラットフォームを確認する

    1. 駅の電光掲示板から、該当の列車を探して、プラットフォーム番号を確認。

    2. 駅によっては、到着10分ぐらい前にならないとプラットフォーム番号が表示されない事が多い。表示がされないとちょっと焦る。

    3. 遅延情報も電光掲示板に表示される。しっかり確認しておこう。

  2. プラットフォームへ移動

    1. 駅によってはQRコードをかざして、プラットフォームに入るところもある。ただここでのチェックはかなり雑である。

  3. 列車に乗り込む

    1. 予約席であれば該当の号車と席へ行く。

    2. 普通車であればどこでも大丈夫。安全そうな人がいるところに座ろう。

  4. 列車内で検札

    1. ないこともある。だいたい2回に1回ぐらい。近郊列車になればなるほど少なくなる。いいのか。

    2. 高速列車では、だいたい検札がある。その際は購入したチケットのQRコードを見せればOK

italoのチケット

注意点と実際にあったトラブル

  • 似た駅名があるが、違う駅なのできちんと目的の駅を選ぼう。

    • 例1)Milano Centrale / Milano Rogoredoなど、

    • 例2)Reggio Emilia / Reggio Emilia Avなど (←これ実際間違えました

  • italoアプリの検索に、フィレンツェはfirenze でなく、florenceでないと出てこない。当初、それに気づかず検索に出てこなくて困った。

    • でもバウチャーにはfirenze表示される。直してほしい。

    • Trenitaliaではfirenzeで出てくる。

  • 遅延は日常

    • イタリアの鉄道は遅延が頻繁に発生する。

    • 乗り換え列車に間に合わないこともある。(実体験済)

  • 予約席がダブルブッキングされていることもある

    • 私が予約した席に座っていた人のチケットと席番号が重複していた。(TrenitaliaのFrecciarossa)

      • 席を手動で選択するという機能を使ったのだが、おそらくそれが原因かと。安全に行くなら自動選択に任せる。

  • 予約した席が物理的に存在しないこともある

    • さすがにレアケースだと信じたいが、8号車の予約だったが、列車は7号車までしかなかった。詳細はこちらの投稿。

  • 地下鉄のクレジットカード対応は、すべての改札機が対応ではない。だいたい端の1−2台ぐらいにタッチ決済の機械付き改札がある。

皆様よい旅を!

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