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ルラルさんのだいくしごとの読書感想文
▼読んだ本
ルラルさんのだいくしごと
▼読んで印象的だった部分
息子のためにたまたま図書館で借りてきた絵本。
ルラルさんがはしごを使って屋根の上に登って、
降りようとしたらはしごが倒れていて降りられなくなってしまう。
庭にいた動物達に屋根の上から助けを求めたら来てくれて、
はしごをかけて助けようとしてくれたものの、
動物達の中の誰かがはしごを見て、「なんだか きしゃみたいだね」と言うと、
「きしゃだ。きしゃだ。」と言いながら動物達がすっぽりはしごに収まって、
「しゅっぱつ しんこー」と言って、林の中に消えて行ってしまった。
このシーンはとても笑えた。
突然の展開だったし、絵本だったので全く身構えていなかったので、完全に意表を突かれ、とても笑った。
ルラルさんが呆然と屋根の上で立ち尽くす絵も笑えた。
で、夕方になったら動物達がきしゃごっこをしながら帰ってきて、
ルラルさんに一切悪びれる様子もなく、
林を抜けて、丘を登り、川の所まで行ったことをルラルさんに報告したり、
とっても楽しかったことをルラルさんに報告しているところも笑えた。
しかもルラルさんが屋根に登ったのは時間的には恐らく午前中で、
ルラルさんは屋根から降りたら、パンを焼いたり、お風呂の掃除をするつもりだったのに。
こんな感じで読者が全く予期していないタイミングで笑いを入れるというのはとても面白いやり方だなと思った。
(作者の方は笑わせようと思ったわけではないかもしれないが)
ただ、笑えたは笑えたのだが、
この本が言いたいのは、
上記のような不測の自体が起きてもイライラすることなく、
流れに身を任せて、
ありのままの今を受け入れることが大事だよということなのかなと思った。
なので、この展開にツッコミを入れているようではまだまだ自分は人間として器が小さいのかなとも思った。
ただ、この展開にツッコミを入れない大人も、それはそれでどうかなとも思う。
もしかしたら動物達はボケていただけで、本当はルラルさんからツッコミを待っていたのに、ルラルさんがツッコんでくれなかったから、引くに引けなくて林の中に消えていったのかもしれないし、
ボケてないにしても、あそこではツッコんであげた方が動物達のためにもいいと思う。
人はツッコんでほしときもあるから、何でもかんでも受け入れれば、それが正解という訳でもないのかなと思った。
レビューを見ていたら、
「ルラルさんは最初のお話に比べて本当に人間が丸くなりましたね。」
と書かれている方がいたので、
このルラルさんシリーズを他にもいろいろ読んでみようと思った。
ちなみに、読み聞かせをした息子もとても笑っていた。
図書館で借りてきた本ではあったが、息子がちゃんと本が欲しいとのことなので、Amazonで購入した。
▼今後の活用ポイント
ルラルさんシリーズを他にもいろいろ読んでみる
全く予期しないタイミングで笑いを入れる
何でもかんでも受け入れればいいわけではないということも意識する
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