海外出張の実態

就活生と接していると、
海外出張に興味があります
という話をしてくれる人が一定数いる。
そんな人たちに
「なんで海外出張したいの?」
と聞くと、
「グローバルな仕事に興味があるからです」
「海外出張に憧れます」
と言う人が8割くらいだ。
さらに掘り下げて聞いていくと、海外出張=カッコいい・仕事をバリバリしている・英語が使える
というポジティブなイメージを抱いている人が多く、それゆえに海外出張に興味があるようだ。

自分は比較的海外出張に行く機会が多い方で、担当案件によっては年間で20カ国を回っていた。
今回は、そんな海外出張についての実態をお伝えしたい。
なお、商社の立場での海外出張なので、メーカーの立場とは若干異なるがご容赦頂きたい。

【そもそもなぜ海外出張に行くのか】
海外出張の目的はいくつかあるが、自分のような下っ端の場合は主に3つ。
①海外顧客、仕入先との面談
②展示会
③グループ会議

頻度としては①>②>③といった感じ。

【海外出張の頻度】
出張頻度は、担当している案件や、所属する部署によって全く違う。
また、行く国も人によってまちまちだ。
就活生の中には、海外出張に行くこと自体が目的になっている人も散見されるが、
配属先によってはほとんど海外出張が無いことも頭に入れておこう。

【海外出張のメリット】
自分が思う海外出張のメリットは3つ。
①マイルが貯まる
②自分では行かないような国に行ける
③駐在員のリアルな状況を知れる


まず、マイルが貯まることで航空会社のステータスが上がり、ラウンジに入れたり優先搭乗出来たりする。
早い話がVIP待遇をしてくれるということだ。

また、仕事での出張なので、自分の興味の有無に関係なくさまざまな国を訪れることになる。
自分では行かないような国に行けるのも貴重な経験だ。

駐在員の志、リアルな仕事のキツさ、ご家族の状況や給与について直接聞けるのも大きなメリットだ。
国によってまったく住みやすさが違うので、自分のキャリアプランを考える際の心の準備が出来る。

【海外出張のデメリット】
①移動中にメールが溜まる
②時差ボケや長時間の移動など、肉体的にキツい
③出張までの準備が面倒


自分は1日100通くらいメールが来るが、日本時間で昼間の移動となると、フライト中もたらふくメールが来る。
しかし機内は基本圏外のため、フライト中はメールが受信できない。
目的地に着いてから一気に何十通とメールが来るのはなかなかにゲンナリする。

フライトのつらさ、時差ボケのしんどさもある。
特に自分はエコノミーでの移動がほとんどなので、長時間移動になるとかなりきつい。

個人的に最も面倒なのは、出張スケジュールの細かい調整、ホテルやレストランの予約、空港からの送迎の車の手配などの雑務だ。
自分1人ならなんとでもなるが、基本的にはメーカーさんとの出張がほとんどなので、かなり気を配る必要がある。

【まとめ】
色々と書いたが、基本的には海外出張に行けるチャンスがあれば行った方が良い。
別に海外に行ったからといって価値観は変わらないが、国内営業では味わえない経験が出来る。
それが自分にとっては働き方を見直すきっかけになったり、成長のタイミングになったりしたからだ。
海外出張そのものが目的の人は、自分の行きたい国とのビジネスを頑張って立ち上げるくらいの気持ちで頑張って欲しい。

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