コミックエッセイ描き方講座第2期が終わって気づいたこと
3月25日から全5回に渡って開催した「コミックエッセイ描き方講座」(オンライン開催)2期生13名が、先日無事卒業しました。
今回の募集はあまり告知時間がなく、そのため全5回の出席時間を調整するのが大変だったことだと思いますが、勇気をもって申し込んでくださった40名以上の応募者の中から、よくよく志望動機とその熱量を読み込んで、結果13名の方をお迎えしました。
13名の中にはすでに何冊も著作を持つプロの方から、初めてコマを割るという初々しい方まで、それぞれが自分の能力と個性と、描きたいこと、表現したいことに向き合い切磋琢磨する3ヶ月を送ります。
私がこの講座で大切にしていることは、講座生の「描きたい」という気持ち。自分を突破したい、乗り越えたいという勇気を持つ講座生の伴走をすることです。
そのために、講座中盤にマンツーマンで1時間ずつコーチングし、その人の「描きたいもの」「描くべきもの」を一緒に探ります。
その場で答えが見つかる人もいれば、迷路に入って結論が見えなくなってしまう人も。でも、それでもいいのです。見つからなかれば、それが今のありのままの自分。今そこに自分が存在することに気がついて、「さあ、どうする?」という新たな1歩を歩むことが大事。ですし、みんな見事にその一歩に進むことができました。
これは、そんな一人、あさりさんの講座体験記↓
みんな、もがきながら悩みながら、それでも前に進みたくて、マグマのような情熱を燃やし続けてるんですよね。
この講座には、このような熱量の高いひとたちが集まってくるので、自然と「同志」になる。おとなになってからは、なかなかこの「同志」が得難いわけですよ。同期は、まあバイトが一緒だとか入社が一緒だとかで、存在するかもしれませんが、「同志」はねえ…。私も、43歳の頃ようやく「さとなお・オープンラボ」に参加することでこの同志たちに巡り合ったので、それを得た喜びは何物にも変えられない、という体験があるからこそ。だからこそ、この講座の受講生には、「同志を得る喜び」を感じてほしかったのです。し、これからもその方針は変わりません。
この講座は講座生がともに切磋琢磨し、最終課題の12Pを仕上げるのですが、その最終原稿を見たとき、私はコミックエッセイの可能性をしみじみと、感じました。いや、いつも感じてるんですが、今回は特に。
限られた枚数のなかで、それぞれの価値観や思考や心のわだかまりや、明るく生きるコツなどを全力でぶつけている。シンプルで力強くて、描くことの可能性を感じさせてもらえる。
受講生は講座の中で描くことを学びますが、私も同時に、描くことの価値をひしひしと学んでいるのであります。
ここからはそんな講座生のかたの作品を少しご紹介します。
これは、グランプリを受賞した成瀬瞳さんの作品↓
これは、特別賞を受賞したなかのいとさんの作品↓
これは、準グランプリを受賞した、いしいまきさんの作品↓
コロナ禍の毎日に、元気をもらえるじまさんの作品↓
男性も参加します。深蔵さんによる、男性のおじさんヒエラルキーという視点を捉えた良作。↓
この他にもたくさん良作がありまして、最後まで頑張ってくれたお礼と感謝を込めて、以下のような卒業色紙を作成しました。
2期卒業生の数作品は、私が編集長を務める「はちみつコミックエッセイ」というレーベルから出版されます。このレーベルでは、講座生時代から伴走してきた受講生作品を主に出版していきたいと思っていますので、
ぜひご注目ください。
読者のみなさんの明日の力になる1作を、生み出して行きたいと思います。
また、日程は未定ですが、第3期生は8月頃に募集をしようと思っております。(開講は9月予定)
ぜひ受けてみたい!と思われる方は、はちみつコミックエッセイのウェブ、もしくは私のこのnote、もしくはツイッター(@koriko_m)をフォローいただければ、随時告知してまいります。
※弊社カタノトモコによるはちみつコミックエッセイ紹介漫画↓
今後も、はちみつコミックエッセイで出版される書籍にぜひご注目ください。また、3期生との出会いも楽しみにしております。
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