デザイナーとエンジニアの二刀流で仕事をすることについて
こんにちは、フリーランスでデザイナーとフロントエンドエンジニアをやっているJohnyです。
主にはWebサイト制作を行なっていまして、たまに名刺などのデザインやインターネット広告の運用代理もやってたりします。
今回はタイトルにもある通りなぜ僕がデザイナーとエンジニアの二刀流でやることになったのか、というキッカケについてお話してみたいと思います。
Webサイト制作における役割
そもそもWebサイトを制作するにあたっての役割について、制作会社では一般的にどんなプレイヤーたちが協働で業務を行なっているのかですが、大雑把には以下の通りです。
・営業マン
・ディレクター
・デザイナー
・エンジニア
流れについても上記に並んでいる通りなのですが、一般的には以下の通りです。
1.営業マンが仕事を獲得
↓
2.ディレクターが方針や予算、納期を固めてメンバーを割り振る
↓
3.デザイナーがデザインをする
↓
4.エンジニアが構築をする
↓
5.ディレクターが検証をする
↓
6.納品
大雑把にとか一般的にと言っているのは、ここら辺の役割や流れは制作会社によって微妙に異なっていたりします。
実績が新たな仕事を呼んできてくれるといった方針で社内に営業マンを配置していない制作会社もありますし、主に大規模な案件を扱う制作会社になるとディレクターは一人ではなくプロデューサーやアートディレクターといった人たちもいたり、デザイナーといってもロゴデザイナーやUIデザイナーなど何人かのデザイナーが一つのプロジェクトにジョインすることもありますし、エンジニアもフロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアで分業するケースもあります。
こう書くと「おぉ、じゃあソロでWebサイト制作を請け負うのは無理ゲーなんじゃないか」って思われるかもしれませんが、大丈夫です。
小〜中規模案件くらいまでなら一人でも対応は可能だと思います。僕はそこまでなら一人でやっています。
さすがに大規模な案件になると要件が多かったりしてくるので、繋がりのある他のクリエイターとプロジェクトごとにチームを組んで取り組んだりすることになります。
デザインとエンジニア、どちらを極めるか悩んだ日々
さて本題の二刀流についてですが、このように工程によって各プレイヤーが存在するわけですが、僕がWebサイト制作を志した10年以上前にはどの道を極めるべきかすごく悩みました。
その時は会社に所属しながらいわゆるリーマンデザイナーとして働いていたのですが、小さな会社でしたのでプレイヤーがあまり在籍しておらずデザインとマークアップを両方、もっと言えばインターネット広告の運用までやっているような感じでした。
今思えばどのレベルも下の中、良く言っても下の上くらいのものだったと思います。
これじゃ大成はしないな、どうしたものか、一つは武器がいるだろうと思うわけです。デザインで成り上がりたいのか、エンジニアで成り上がりたいのか、両方やってたらキツいんじゃないか、、
デザインではいつも新しいトレンドを追いつつ、エンジニアとしては目まぐるしく更新されるWebの最新の技術を都度身につけておかなければならない。
果たしてどちらが自分の適正なのだろう、と悩んでいる時期でした。
デザインで見た目にもわかりやすく色んな人に披露できる表現を行えることは好きでした。けれど黙々とそれこそ若い頃はいくら徹夜をしても平気なくらいにコードを書いているのも好きでした。
一方で若い頃はデザインのことをセンスの塊の成す所業と捉えているところがありました。一流のデザイナーの方の作品を眺めていると、とてもこんな表現はできそうにないし発想もない!と思うことが多々あったり、とくに美大を卒業しているわけでもないので経歴からも劣等感の塊でした。
元々の美術的な素養とかセンスで勝負して行かなければならないのなら勝ち目はないかな。エンジニアとしてコツコツと努力して積み上げたものは裏切らないだろうし、そっち一本に絞っていこうかなと思い始めていました。
クライアントとどういう関係でいたいか
ですがある日、頭によぎったのは将来どうありたいか。
その当時に僕なりに思ったのは、Webサイトを制作するにあたって依頼してくださるクライアント様と、まずディスカッションするのはデザインについてだなということ。だいたいは一から綺麗な見た目でWebサイトを立ち上げたいとか、現状のデザインを刷新したいなどの動機になってくるだろうと。
一方で当時の僕のエンジニア像というのは、まず制作会社に属していなければ生きていけない。ディレクターからの方針で作られたカンプをデザイナーから受け取ってそれを構築していくわけですから、Webサイトの制作における企画段階(デザイン含め)から携わることはないですし、ディスカッションするのは社内のディレクターやデザイナーだけになる。
そう考えた時に思ったのは、できるならクラアントとなるお客様と直接ディスカッションをして、どんなWebサイトを立ち上げたいのかアドバイスを交えつつ一緒に実現をしていけるようになりたいと思いました。
それならばデザインの道を捨てるわけにはいかないな、と。
一流のデザイナーの方に追いつける気はしませんでしたが、必要とされてクライアント様を満足させられるくらいにはデザイン力に磨きをかけていこうと。
さらには将来的にフリーで活動をすることがあればエンジニア力も捨てられない。
Webの特性上、こういう動きをつけて表現ができますよとか、SEOについての話も必要になるので技術的な最新の動向についても把握しておかなければいけない。
大変かもしれないけど、どちらか一つを磨き上げて武器にするのではなく、逆転の発想でデザインとエンジニア面の両方の話ができて、ワンストップ(一気通貫)で依頼ができるWebサイト制作者を目指そうと思いました。
両方やってきた今
その後に気付いたこととしては、ワンストップというのは予算があまり付けられないクランアント様にとってはメリットでもありました。
ディレクターやデザイナー、エンジニアがそれぞれいる場合は人数が多い分、人材コストが掛かるのでどうしても制作料金が高くなります。
そこを一人でできるとなれば、ある程度抑えることができたりします。
そして僕の場合はそういう思いから両方をコツコツと実績を積み上げながら行ってきたわけですが、もちろんどちらか一つを武器にして活動されている方もたくさんいます。
デザインに特化してプロジェクトごとに誰かと組んで切磋琢磨して取り組むのも楽しいでしょうし(僕も今ではチームで取り組むケースも多いです)、エンジニアに特化してWebサイトの機能面からクライアントと直接ディスカッションし提案して、もしデザインの話が必要そうになればデザイナーと一緒にクライアントの下へ赴けばいいわけですから、フリーのエンジニアも直接クラアント様とやり取りしている人はいます。
当時の僕のある種、偏った考えから両方の道を並行して進むことになったのですが、今ではそれで良かったかなと思っています。
Webサイトのデザイン・機能についてまとめて話ができるのは今でもやっぱり武器となっていますし、両方やっているって凄いですねって言われることもあります。
デザインについて当時の僕が思っていた「センスの塊が成す所業」ということについても今では考えに変化がありまして、ある程度センスは必要ですがそれだけでやっているのではないと言えます。
それについては話し出すと長くなるのでまた別の機会に書いてみようと思います。
デザインについて今はどう捉えているのか興味ある!という方がいましたらコメント欄からリクエストを貰えると書くモチベーションが上がります!
実際にどんな仕事をしているのかは、僕のポートフォリオを覗いてもらえたら嬉しいです。
それでは!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?